2023年5月7日日曜日

スコーンの由来と共に知るヒストリア  チャールズ3世国王の戴冠式より

我が家のミネラルスコーンは丸い「御影石」

 スクーンの石 / Stane of Scuin
〜スコーンの由来と共に知るヒストリア〜


昨日は、チャールズ3世新国王(74)の戴冠式。
映画『エリザベス〜女王陛下の微笑』(2022) で「you can't look down, because my neck will break. 首が折れそうなの」と、エリザベス2世がぼやく映像を思い出します。2kg強のその王冠が、チャールズ新国王の頭上へーーー。
儀式に使われたウエストミンスター寺院の王座は エドワード1世(在位1272−1307)の椅子。
王座は何故この椅子なのか?
エドワード1世の治政は戦争三昧。ウェールズにスコットランド*、そしてフランス(アキテーヌ)へも進攻。王妃にはカスティーリャ(スペインの前身)=レオン王の王女を迎えてイケイケドンドンだった。
そしてこのエドワード1世、スコットランド歴代君主が戴冠時に使用し王家の守護石としてきた“Stone of Destiny”「運命の石」を戦利品として持ち帰り、王座の下に取り付けた。
「スコットランド王」も兼ねる象徴としたという、新たな支配の象徴としたわけだ。1296年のこと。
ティータイムのスコーンは、その石を模ったモノだったという。
だからホントは丸型ではなく四角いのがオリジナルですね。
このストーリーを伴うと、ちょっとエグい歴史的伝統菓子になってしまうかな??
この石のその後だが、1950年頃、スコットランドの若者に盗まれたという事件(?)があるが、その後戻されそのままイギリスにあったよう。そして1996年、メージャー政権のときにスコットランドに返還されたものの、英国王室の戴冠式の時にはウエストミンスター寺院に戻されるという約束事になっていたんだそう。
故、今回「運命の石」は、チャールズ新国王が戴冠式のために、スコットランドから運ばれ椅子の下設置されたってことだ(!)。
わぉ〜〜)))
もちろん、エリザベス2世も、石入りの王座で戴冠していたのですね。
歴史を忘れないための、イギリスらしい守り方・・・と理解することにしよう。
スコーンと共にあるうんちく。
長いうんちくで紅茶が渋くなったらミルク増量でどうぞ♪
椅子の写真はこのBBCサイト内
     ↓

*スコットランド侵攻は映画『ブレイブハート』(メル・ギブソン監督・制作・主演)に。
 メル・ギブソンは、自信スコットランドのウォレス役)、人気絶頂だったソフィー・マルソーはイングランド側のお姫様(エドワード1世の息子の皇太子妃)でした。











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