2018年11月18日日曜日

インドうまいもの大会(1) カレー


Amritsarの黄金寺院(Harimandir Sahib)で頂いた食事です。
辛くないベジカレー(豆のカレー2種)とチャパティ、そしてミルク粥。

中国の南米北麦(ナンミィベイマイ)と同じくインドも南米北麦だと思ってきたけれど・・・

「インドの主食は豆だ!」

・・・と思うようになりました。

ムング・ダル、チャナ・ダル、マスール・ダル、ウラッド・ダル(「ダル」は豆の意味) をベースにしながらも実に豊富な種類の豆・・・!

豆の表情の違いがそのまま全く異なる豆カレーになっていくのでアリマス。

豆は宗教を選ばず、カーストを選ばず、年齢を選ばず、皆が食することができる最真部分集合の位置付けにある食材なのだ。

この日の、とーってもクリーミーであっさりした豆カレーに心を鷲づかみにされてしまった私は、翌日もまた・・・寺院へ出掛けてしまいました。

2日目のカレーがこちら。


右側の少しグリーンぽいのは、昨日のと同じものでしたが、メニューは常に変わっていくのですね。))
ミルク粥は、優しい甘さで、スパイスの口をリセットしてくれます。

食べるという行為の原点を感じさせるシンプルさと優しさ。
シンプルだけれど、全然犠牲になっていない美味しさ(!)

感動しました〜〜〜。


さて、もう一つ、冒頭のインド南米北麦について。
インド西北は大穀倉地! 高級バスマティ米など、北もお米が豊富に採れているのです!
なのに、やっぱり小麦文化!? それはやはり、イスラム文化の影響かな〜なんて、仮説を立ててみました。
その上で、この度で買ってきた本『A History of Food in India』の頁をめくりたいと思います。





厨房、カレー作りの様子

大鍋からバケツに移され、ホールへ運ばれます。


<つづく>

2018年11月17日土曜日

12月の料理教室

12月。台所担当者は、年末年始の食材や料理を意識して過ごす日々ですね。
どの家庭にも、年越し蕎麦やおせち以外にも、年末年始の定番の食仕事があるはず。
ワタシの場合は11月からポン酢を仕込み、柚子茶や柚子味噌をつくり、ちょっとだけ焼き菓子の仕込みなどをします。
白菜漬けや干し柿までは手が回りませんが、そういうのこそお正月明けには食べたいなあと思ったりします。
(50歳を回ると人生の先行きに、さほど大きな夢はいだけなくなるもののようですが、ワタシはまだ心の片隅に「土間のある家に住みたい!」願望を飼っておりますw。宝くじ買おうかな〜w)

牡蠣も美味しくなるので、牡蠣フライ用に、ひとつ生パン粉も作って冷凍しておきたい。))

リンゴは生で食べるのもいいけど、果物の中で林檎だけは、生以上に煮たものが好きです。

そんなこんなのアレコレの中から、今年は最初のポン酢と柚子味噌を教室で作ることにしました。

ご家族の多い方には、少々物足りない量かもしれませんが、みんなで作った味を持ち帰って頂きましょう♪


  12月「季節の食仕事 ---まかない付き」

  ・ポン酢 or 出汁醤油
  ・柚子味噌 2種 
  ・まかない料理:
   ---  エビ麺(香港風の細麺)
            ---  柚子味噌でいただく田楽
      ---  美味しいお茶とお茶請けの自家製あまモノ(フルーツケーキ?)

  日時:12月8日(土),  9日(日)10:30~ ,  16日(日)11:00~


* * * * * * 

その他の教室

14日(金)13:30~   
@中国新聞カルチャー メルパルク教室
口福薬膳「潤いと滋養のスープ」
じっくり抽出したスープは、脳mてんてきの用に体に優しく滲みます。薬膳の原点のお話と共に、滋味補益スープ(2種)や、蒸籠で作る花巻バリエーションをお楽しみいただきます。

21日(金)10:00~ 
@福田公民館 ※地区外の方でもご参加いただけます。
テーマ「集いの食」/ サブテーマ:添加物について
・納豆チーズの前菜
・チキンのソテー・オレンジ風味
・人参と栗のグラッセ・ポテトなど
・中国茶でつくるカクテル
・美味しいスパイスティー






2018年11月5日月曜日

名残のいちじく


無花果の語源は、毎日一個ずつ熟す=「一熟(いちじゅく)」で、だんだん「いちじく」になったのだとか。
庭に無花果の木があった夫クンは、9月になると、食べ頃の実をもいでは食べていたといいますから、1ケずつとはいわないものの、そんな感じなのでしょう。

さて、11月の名残のイチジクは、寒暖にさらされ、表皮が硬く、身が絞まり、紅葉にまけじと一際赤い口を開けています。
いや・・実はこの時期、お口を開けていないものも多いか・・・。

こんな、ちょっと硬くて種もガリガリっとするようになったイチジクが、私はお気に入り。

これを姿煮にして干して、フルーツケーキに入れるのだ〜♡
日本産の無花果を使うとジューシーで柔らかいので果肉の存在は、生地に同化されがちなのですが、種が「無花果いるよ!」と主張してくれて、嬉しいのです。

無花果は、沢山の種が多産や子孫繁栄を意味し、吉祥のお印とされています。

中国の「なりたいモノを食べる」教えからすれば、不妊症に効く食べものということになりそうですが、無花果は、瀉下・潤下効果、要するに便秘解消に役立つことが一番にあげられる食べ物なのでした。便秘性の方はドライフルーツになった無花果を召し上がれ。

じゃ、2番は?
お砂糖を加えて咽のお薬に♪
流石秋の果物。秋の咽がれや、呼吸器にきそうな秋の風邪に、そなえある効能です。

その他、イチジクの白い汁が、イボ取りにいいなーんていいますが、こちらはなんか、かぶれそうな気もしてあまり皮膚には塗りたくない感じ(苦笑)。やったことがないので、お薦めして良いものかどうか分かりません・・・。

無花果。この、どこか原始的な果物がフルーツケーキに入っているか否かは、私にとって結構重要なのでアリマス。
だって、もっさりと加えた大量のドライフルーツで羊羹のようになったケーキをスライスして口に運んだとき、ガリッと種の存在があるのは、なんとも楽しいもの。
そして、イチジクは、東西の吉祥! 年末年始にたくさんの吉祥を取り込み、世界平和を祈りたい。ほんと、切実に祈らなければならない情勢になってきました。)))


今年はクリスマスにMUNIさんでフルーツケーキと共に茶会を開きます。
また詳しいことは、後日♪



2018年10月28日日曜日

インド旅行のお供

10月中旬、インドに出掛けました。
インドといえば、よく「お腹大丈夫?」と心配されます。
「屋台モノを食べたらヤバイ」とか、「家庭料理ヤバイ」とか、インドの何が悪いと思うてか、ホテル以外の食べ物は皆あたると思ってる輩もいらっしゃるようで。
あらゆるものが川に流される、その川で沐浴(!)という驚異から、水が悪いところというイメージも強いのでしょう。確かにお水には気を付けなくちゃ。

ひどいのになると、仕事で仕方なく出掛けて行った方が、カロリーメイトだけで過ごしたなんて話も!??
あ〜〜なんともったいない!だって・・・

インドは美味しいのだ!!

そのことを改めて実感する今回の旅でした。
「インド、美味しい談」はまたいずれ。
今日は、ちょっと要注意な所への旅行に私が持参している代物をご紹介します。

「ミラノン」。
ムラサキオモトの抽出液ドリンクです。
ツユクサ科ムラサキオモト属の多肉植物。中国では、民間療法としてムラサキオモトの葉5〜20gを煎じて胃腸疾患の治療薬として使われてきたもので、日本でも戦中戦後に食中毒や疫痢などのお薬として使われていたようです。近年のO-157の時にも、コレが重宝されたといいます。
要は、体内に入ってしまった悪さをするものを、排出するのを助ける働きがあるのです。

人間の体は、不適正と判断したものは、自然に対外に排出しようとする能力を持っているので、大抵は菌が排出できたらおさまります。その排出作業をお手伝してくれるという、そんな備えがミラノンです。
いつもひと箱(10本入り)をスーツケースに偲ばせて出掛けますが、幸い旅先でお世話になったことは、まだありません。

漢方薬局さんでは、よく解毒効果のある「五行草」を薦められますが、赤痢やO-157に活躍した実績を買い、私はコレです。


さて、インドの何が悪いのか−?
その代表格は、きっとコレ!!

屋台やちょっとした飲食店に配達される氷屋さんの氷。
近づいてみてみると・・・

あ〜ばっちい。
一体どんな水から出来てるんだ〜〜〜っ!!


子供の頃、おんもで遊んでてあまりに咽が渇き、クーラーの室外機のお水も飲んだことがある私です(あの水は苦かった!)が、それでもお腹を壊したりはしませんでした。
でも、この氷には、流石にちょっと引きまする。。。。

インドのお料理は火が通っているものがほとんどで、大抵大丈夫ですが、付け添えのピクルスとか、悪い水でチャチャッと洗っただけの器、そして刃モノを使って切った野菜果物にも、リスクがあります。
ラッシーやジュースも、ひょっとしたらこの氷を加えて冷やしてあったりするかもしれないので、目の前で作るプロセスが確認出来るもの以外はパス。

後は自分の免疫力(≒腸の善玉菌の量)と、思っております。
出発前は、毎日納豆、ヨーグルト、キムチをはじめ、醗酵食の摂取に心掛け、善玉菌を増強しておいたつもりです(^^)V。快適な旅の為にも、腸内環境整備は欠かせません。
これからは、腸のことにフォーカスして、いろいろ勉強してみようと考えています。

腸を元気にして、楽しい旅をしましょう!!

●ムラサキオモト
 効能:食中毒・腹痛・下痢・腸カタル・腸チフス・赤痢・消化不良・嘔吐・小児緑便等

●五行草茶(スベリヒユ/馬歯莧)
 性味/帰経:寒・酸/大腸・肝 清熱解毒 涼血止血 
 効用:肝臓病 腫れ物、ニキビ、痔、イボ、タムシなど。


★ミラノン:アンプル20ml中 
     ビストール(ムラサキオモト有効成分)19.8ml
     原生薬換算量 3.5g
    メキシコ原産のムラサキオモトの葉より抽出した有効成分を含有する止瀉整腸薬。
 主成分の植物性色素成分アントシアニジン配糖体は、強い殺菌作用があり、
 細菌性の下痢や食中毒に速やかに作用する。
 適応:急性&慢性腸カタル、腸内異常醗酵、熱性下痢(赤痢・疫痢)、
    乳児の消化不良(緑便)等。

   


2018年10月24日水曜日

11月の料理教室



11月は、年末を意識した集いの為のお料理で展開予定です。
「藤井ベーカリー」では、我が家のオリジナル、ふんわりライ麦とスパイス香るブラウンブレッド、黒米のアントシアニン入りのパンを。そしてヨークシャープディングを簡単でヘルシーなスウィーツに変え、ご紹介します。
紅茶も、いろんな国籍と種類でお楽しみいただきます。

「集いの食」では、フルーティーなあまから味をご紹介。
このレシピは私の20年来のもの。身近な食材でできる演出を♪
 

 11月 7日(水) ※この回は、10月の繰り越しです。
  ・するする蒸しスープ
  ・野菜料理
  ・蒸肉豆腐
  ・黒米の花巻
  ・デザート
   ★満席につき、キャンセル待ちにて受付中です。


 11月10日(土) 、11日(日)
  「集いの食」
  ・人参と栗のグラッセ
  ・納豆チーズのオードブル
  ・チキンマーマレード
  ・柚子茶カクテル
  ・温の美味しいお茶



11月17日(土) 大人食堂  11:00~15:00 
   ・10,11日に同じ




2018年10月7日日曜日

スパイス講座



先日、成人病予防協会さんからの依頼で、スパイス1日講座をさせて頂きました。
1日で、スパイスの何をどれだけお伝えするか・・・!

スパイスは、性質が強いものが多く、だからこそ古代からお薬として重用されてきました。
でも、お薬だからこそ、アプリケーションは慎重に。
また、薬の効力としても使われている芳香や色、姿には、それ以上の魅力(魔力?)があり、古よりしばしば神事にも神事にも使われてきたのです。

テーマに悩みましたが、健康管理士の方々が対象ですから、スパイスのお薬としての一面と、健康的な活用法をご紹介することにしました。

そして何より、粉になる前の姿に触れて頂こう!

カレーだけでないスパイスの、さり気ない脇役ぶりを楽しんで頂こうという趣向で、3時間、スパイスの香りに浸って頂きました。

香りが誘う神秘の世界、効能にポッとする体。

自分が居る時代を再認識する上でも、ひとつの指標としてスパイスは面白い切り口だと思います。

ご参加頂いた皆様の食卓に、更なる彩りを添えられたなら、幸いです。






2018年9月26日水曜日

ジブリ展で思ったこと

会期の終盤、ジブリ展(於・広島県立美術館)に行ってきました。
ファンタジーモノが必ずしも好みではなく、「ジブリ作品ならなんでも♥」という訳ではないのですが、「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」(当時、宮崎駿さん高畑勲さん在席の日本アニメーションの作品)など、あの絵の温もりで育った私には、やっぱり見なくちゃすまない展示会なのでした。

会場では、手書きの制作スケジュール表や映画のキャッチコピーが決まるまでの鈴木敏夫氏と糸井重里氏との、手書きファックスのやり取りをはじめ、舞台裏のあれこれが、私世代の大人たちを惹き付けておりました。

「生きろ」「生きて」「生きねば」「生きよう」・・・多くの作品のコピーに度々出てくる「生きる」の五段活用。

ジブリヒストリーを一気に垣間見ると、戦前生まれの二人の巨匠(監督)の根底にあるものが滲み出してくる気がします。
そして、それらを戦後生まれ(団塊)の糸井重里氏と鈴木敏夫氏が、もがきながら拾い上げる感じ。))

どの世代にとっても「永遠の名作」たり得るジブリ作品の数々ですが、作者の生きた時代もしっかりと汲み取りたいところです。

『もののけ姫』の、落選になったコピーに「神はなつかない」というのがありました。
自然への畏敬の念が、こんなシンプルな言葉に(!)。
落選だったけれど、なんかグッときました。糸井さん、流石。
(ちなみに、決定コピーは「生きろ。」でした。)

話題作『火垂るの墓』のポスターも、今回初めてじっくり観賞。

『火垂るの墓』が『蛍の墓』ではないこと、B-29から降る焼夷弾が描かれているこのポスターが明確に表しています。高畑監督は、ふわりとした美しさの中にドキッとすることを込める天才。この映画のコピーは、「4歳と14歳で生きようと思った」でした。でも、高畑さんには、もう一つの思いがあったようです。それは、このインタビューで顕著です。http://asita-wadai.com/seita-721   この時代のリアリティーを知らなければなかなか理解できないところかもしれませんが、今の物差しで、過去に起こったことを測ることはできないということを、改めて痛感させる作品です。
いろいろなことをこなす為に必要な学びに押され、歴史観を踏まえて考えることがおざなりになりがちな昨今ですが、時代をおもんばかりながらエッセンスを捉えることの大切さを改めて考えさせられます。

映画でも、絵画でも、小説でも、そして料理でも、きっとそうだと思います。

時代時代に注目された料理研究家がテーマにしてきたことは、その時代の映し鏡のようです。薬膳や漢方もきっとそう。健康不安や暮らしの中の違和感が、模索の中から導き出している一つのツールなのでしょう。
巻き戻すだけでは答えは出てきません。科学が紐解く説得力と共に、追いかけたいと思います。

とにかく最初から最後まで大混雑の人気展示会でしたが、こういうプロセスを見せてくれるものって、いいねー。)))
考えさせられました。