2020年5月23日土曜日

マスク MASK

未だ アベノマスクは届かず。(要らないけど)
給付金申請書類も届かず。(要る要る〜!)

でも、方々から素敵なマスクをいただいて、楽しんでいます。

お化粧もほとんどしなくなって、口紅もいらず。。。

顔の半分をマスクで覆うのでせめて・・と、アイメイクに力が入ってしまうという、女心を忘れていない友人には、心より敬意を表したい。
(そういえば、ブルカやニカブで覆われているムスリムの女性たちのアイメイクは…濃い!【写真2, 3, 4】)


ともあれ、マスクでお口周りはつねに潤っているし、日にも焼けていない(はず)。
ロックダウンでインドのガンジス川が透明になったり、インドや北京のスモッグがクリアになったりというニュースに「地球にとっては、わるいことばかりじゃないのね」なんて言う方も。

はて、それなら私のお肌も、化粧いらずでちょっとリフレッシュしてはいないだろうか??と、変な期待をしてしまう。

40代の初め頃、時折顔に出る謎の湿疹に悩まされたことがありました。
比較的小さい範囲ではあったけれど、顔に何か出来るというのは嫌なもので、直ぐに皮膚科に行きましたが、ステロイドの軟膏をもらって、おわり。
で、一旦おさまったけれど、また2,3カ月すると湿疹が出る。
そんなことを繰り返し、病院も何軒か変わりました。
最後の病院で、お薬は処方されず「3カ月化粧も石鹸も使わないで過ごして下さい」と言われ、実践しました。

それから謎の湿疹は現れていません。

今思うとあの3カ月は、皮膚の常在菌の正常化と自然治癒力を取り戻すための時間(この期間は肌のターンオーバーでもある)だったのだと確信します。

なーんにもしないことが、一番ヨカッタのだ。

COVID-19の出現も、地球の使い込みによる地球の疲弊現象なのかもしれない。)))

そんな発見もあったこの2カ月半。
気が付けば、季節は移ろい、夏の足音が聞こえています。

マスク・・・暑いぃ〜〜〜!!

素材を工夫するマスクがまた新たに生まれそうですが、もうお口を覆うのはやめて、いっそフェイスシェードにしたい。
そう、真夏のサンバイザーみたく、ついでにUVカットされた素材で♡

それを試みたモード界のこんなものがw 【写真1】

なんだかイケてますw

写真1


写真2, 3, 4







出ているところはバッチリメイク。ブルガの下は見えないオシャレの、ムスリムの女性たち。

2020年5月18日月曜日

パンデミック・エピデミック(11)  変わる世界2

<つづきです>

私の育った家では、ずーっと大型犬を飼っていました。
ごはんにさんぽ、しつけの訓練等々・・犬はなかなか世話が焼けます。
ワンコは、家族(群れ)の一員としての自覚満々で、あれこれやらかします。

ワンコはワンコなりに、役割を果たそうと、「報告係」(番犬/とにかく吠える)を務めたり、「子守」(いたずら!?)をしたり、「お手伝い」という破壊(とほほ)をしたり、忠誠を尽くして(?)私の友人に吠えついたり(無駄吠え!)していましたw。

自然界とは距離のある現代の暮らしの中では、『大草原の小さな家』のジャックや『名犬ラッシー』や『アルプスの少女ハイジ』のヨーゼフ、『フランダースの犬』のパトラッシュみたいには能力を発揮できないどころか、頑張れば頑張るほど「うるさい!」「黙れ!」と怒られてしまう(叱ってました〜)・・・。

よくグレずにいてくれた!! 
そしてどんなに怒られても、無邪気に尾っぽをパタパタ振って歩み寄ってくれたものです。)))(今でも時々夢にでてくるよ〜〜〜ん・涙)


世界経済学者イアン・ブレマー氏が、この対談の最後に市民社会・個人のレベルで提案する最もシンプルなこと。
それは(社会動物である)「犬を飼ったら?」というもの。
(日本で、社会動物である人間に必要な何かを補ってくれる飼い方が出来るかどうかが、少々課題ではありますが・・・。これもまた、これからの課題かも!?)


ETV「パンデミックが変える世界」〜海外の知性が語る展望〜
二人目は、政治リスク専門コンサルティング会社社長で世界最大のシンクタンク代表
イアン・ブレマー(Ian Bremmer)氏。

経済の話って、要約しないほうがいい。具体例がそのまま出た方がいい。
そう思うので、やっぱり今回も、長いですが全文を。



Q.今回のパンデミックと世界の状況をどう読み解きますか?

今回のパンデミックは「Gゼロ世界」つまり、指導者なき世界で私達が経験する最初の危機です。その結果として、この危機に各国がバラバラに対応しています。協調性が欠けています。
9.11の時、アメリカはブッシュ大統領を中心に団結しました。支持率は92%まで跳ね上がり、ヨーロッパ世界各国はそろってアメリカを支持しました。当時敵対していたロシアもアメリカを支持して、アフガニスタンの米国基地に協力しました。
2008年(金融危機)では、ブッシュ、オバマの下で団結しました。
ヨーロッパも結束しました。アメリカはG20を作り、中国がアメリカのリーダーシップを支持したことで、世界恐慌を避けることが出来たのです。
2020年の今、残念ながら最も深刻な危機が発生しています。それなのに、アメリカ国民は団結していません。トランプの支持率は46%で 9.11のブッシュの半分です。
EUは事前に知らされておらず、アメリカを非難しました。G7の協調行動もG20の協調もありません。
中国は、素早く対応していますが単独です。アメリカは、国際的リーダーシップを発揮していません。経済的な打撃が大きな問題ですが、政治的な問題はさらに大きいと思います。
世界秩序が変化するでしょう。


Q. アメリカが指導力を発揮していないことに、歯がゆさを感じると言うことですか?

(アメリカの指導力)そんなものは存在していません。
国内的には実行性のある財政政策や金融政策を実施しました。この点ではよくやりました。しかし、医療面での対応が遅れました。

検査能力の欠如、病院の対応能力で遅れをとりました。今はこの点に注目が集まっています。しかし、国際社会に於けるアメリカの対応はゼロです。
(なにせ)「アメリカ・ファースト」ですから。
世界各国がバラバラに危機を克服しようとしている状態で、このことは、将来重大な影響を持つでしょう。


Q. 今回の危機は9.11や2008年の金融危機より深刻だとお考えですか?

YES。危機の規模が遙かに大きくなることは間違いありません。
経済的影響、人命の喪失、ロックダウンの長期化により、もっと深刻になるでしょう。
この状況が、国際社会では何倍にもなります。
移動や医療用品、人員の面で協調が取れていません。

ただ日本、アメリカ、ヨーロッパのような豊かな国は、国内経済の停止状況に対応するだけの資力があります。アメリカはGDPの10%の額を景気刺激策に投入し、さらに追加するでしょう。しかし発展途上国では、同じ支援が必要なのにもかかわらず、それができません。

例えばインドでは、政府による国民の緊急支援はGDPの1%に留まっています。10%は必要なはずですが、それはどこから?!  (支援は)アメリカからは来ませんし、中国からも来ません。IMFは4兆ドルが必要と考えていますが、そんなお金があるとは思えません。

ただでさえ混乱状態にある新興国や貧しい国は、深刻な影響を受けることでしょう。
日本やアメリカでは社会的距離を取ることが可能ですが、インドではできません。
国民の衛生状況は劣悪です。そして半年も雇用が無い状況となれば、国民の生命を維持する為の財政も持たないでしょう。

ロックダウンが長期化すれば、サプライチェーン、グローバリゼーション、移動、観光に対する影響は、はるかに深刻です。
国際社会は今、重大な問題に直面しているのです。
アメリカ、日本など豊かな国では多くの人々が苦痛を味わい亡くなったとしても、社会不安が大きく広がるとは思いません。でも、新興国や途上国は別です。

Q.新興国と途上国の経済についてお話がありました。
経済格差は貧しい側の国々で顕著とのこと。今の状況が続くと世界の不安定化に繋がる可能性はいかがですか?

医療制度が不備な状況で不況になれば、国民は家族を守ることが出来なくなるでしょう。
加えて、今「石油戦争」が起こっています。原油価格は20ドルまで下がりました。原油で稼ぐ国はどうすれば良いのでしょう。
例えばベネズエラの原油生産コストは原油価格を上回っているという状況。こういった国から深刻な社会不安が広がることは容易に想像できます。

暴力、体制の変更や崩壊、そして過激化が広がるかもしれない。イスラム過激派によるテロの温床がイラクやアフガニスタン、シリアといった国の不安定化にあったことは記憶に新しい。

今後、何が起こるか。それは人口が多く国民を養う力が弱い国のことを背景において考える必要があります。
更なる過激化が進むでしょう。

(私)自助のすべを持たない人々にこそ、公助の対象となるのが基本のはず。日本でも安倍政権は、富める者がより富める政策しか打たず、利権まみれ。))
今、この現象も、“グローバル”に展開しているのですね。
ブレマー氏が毎年、年始めに発表する世界の「TOP RISKS OF 2020」では既に、US v.s. Chinaの対立激化やEU諸国の分裂etc.....
世界経済のサイクルから、景気の後退が予測されていました。

Q.  あなたは2020のトップリスクに政界経済のサイクルをあげました。

とても厳しい世界の見通しですね。次の不況が始まるという警告です。
そしてこのパンデミックです。
各国は、団結して先に立ち向かうのか、それとも自国利益を第一に行動するのでしょうか?

私は、自国が第1という「Gゼロ世界」に向かうと、10年近く前に指摘しました。

今年の初め、世界のトレンドとしては、地政学的後退、景気後退、グローバリゼーションの分裂という現象が、既に複合的に起こっていました。

分裂は、まず、US v.s. Chinaのテクノロジー分野で始まりました。今後、サプライチェーン、製造業、サービス業に広がるでしょう。企業が従業員の数を大幅に減らす必要に迫られるからです。サプライチェーンが機能しなくなることに備えて、消費者に近付けたいと考えるからです。アメリカの企業がサプライチェーンを国内に移すケースが増えるでしょう。ヨーロッパでも他の国でもサプライチェーンを強化するでしょう。見通しは非常に厳しいです。

この先人類は、地球規模の危機に対して、以前のような強さを持てないでしょう。

例えば今、気候変動は話題にもなりません。今年はグローバル経済が縮小していることで、炭素の排出量は減っていますが、だからといって2025年の削減目標に向けて何かが変わるというわけではありません。
筋道は同じですが、取り組みへの集中力が鈍ることになるでしょう。今年の初め、あれだけ話題になったグレタ・トゥーンベリさんは(自主)隔離となりました。

気候変動だけではなく、サイバー・セキュリティー。非対称(戦争)の脅威、AI、バイオテクノロジーの倫理問題にはグローバルな対応が必要です。今、それがありません。
不信感が募り、自分の事ばかり考えています。民族主義、ポピュリズムがはびこっています。問題への対応はとても困難です。


Q.米中の対立のリスクも指摘されていますが、アメリカと中国は冷戦に突入するのでしょうか? 


それはよくわかりません。只、米中の相互依存関係は弱くなるでしょう。
テクノロジーの分野では冷戦が始まっています。
中国の企業はアメリカに投資しないし、アメリカの企業は中国に投資していません。
5G,クラウド、ビックデータ、監視技術などで、米中の分裂が進み競争が激化しています。
それが、サプライチェーンや製造業、サービス業に波及すれば、米中の相互依存関係が減り、争いが起こらないという保証が無くなります。
故、危険は大きくなっています。

アメリカは、中国非難を強めています。ペンス副大統領が新型コロナの危機を知らせるのが遅かったと、中国を批判しました。中国ももちろん被害を受けています。
このウイルスが爆発的な流行を引き起こすとは思わなかったのでしょう。
しかし対応のまずさ、爆発的流行には中国に責任があります。

今年選挙があるアメリカで、危機対応を誤った場合、トランプ大統領は責任を転嫁するでしょう。その時には、中国が格好の標的になります。今後、米中関係が悪化する可能性は高いです。



Q.中国は、リーダーシップが掛けた国際社会で医療援助を提供していますーーー?
援助を受ける国は当然中国への感謝を忘れないでしょうね。

その通りです。

中国は、国際社会に積極的な外交とプロパガンダの攻勢を掛けて、危機のそもそもの責任を否定しています。

世界中に医療チームを派遣し、多数のマスクと検査キットを提供しています。特にアメリカと同盟関係にありパンデミックの中心であるヨーロッパで積極的です。

今回の危機が終息した時に、世界で中国の存在感は確実に大きくなります。国際的リーダーシップという点で、もはやアメリカの存在感はありません。トランプは、一切役割を果たしていません。G20を招集する試みや、サプライチェーンの調整、データ収集の取り組みが、一切ありません。
リーダーシップという点で、アメリカの存在感はゼロです。この点でも2008年、2009年とは大きく異なっています。


Q.コロナ以後の世界秩序についてどうなっていくと思いますか?


格差が大きく広がっていると思います。中国以外の新興国が危機の対応を誤るからです。

それに対する支援も無いでしょう。
アメリカ国内では「まるでイタリアのようだ」とか「ドイツや韓国のようだ」という見方が出てくると思います。「ワシントン州は韓国に似ていて、ニューオリンズはイタリアのようだ」といった見方です。

アメリカは、元々格差が大きい国ですが、今後更に広がるでしょう。
ヨーロッパも同じです。
持つ者と持たざる者の差が大きくなるでしょう。ハイテク企業の力が大きくなり、実店舗型の企業が倒産するでしょう。
本当に大きな格差を目の当たりにすることになります。
アメリカやヨーロッパのように強く豊かな国は持ちこたえるでしょうが、貧しい国々は大きな打撃を受けるでしょう。

Q.市民社会、個人のレベルではどうでしょうか? 人々の提言は?

犬を飼うのはよいですよ。気が紛れます。一緒にいると気持ちが落ち着きます。馬鹿馬鹿しいと思うかも知れませんが、実効性があります。

朝、瞑想するのも良いです。いつもと違うことをする必要があります。
人間性を失ってはいけません。

私は、911の時にNYCにいました。恐ろしい出来事でしたが、NYは団結しました。皆が同じ体験をしたからです。人々は通りに出て、友人や家族に手をさしのべました。
しかし今回、人々は、アパートの中に安全を求めています。
人間性が奪われています。
ヒトは、社会動物です。繋がりが必要です。スクリーン上では叶いません。仮想現実では不可脳です。

国際宇宙ステーションで1年過ごした宇宙飛行士の精神的ダメージを、私達は見てきました。同じ事が、世界中で、数百万、数千万の人々に起ころうとしています。

この先、個人レベルで対処する方法が必要になるでしょう。


余談:最後の最後にサラリと語られた宇宙飛行士の精神的ダメージ。
世界がロケット打ち上げ、月面着陸に湧いた20世紀。宇宙は今も「文武両道のエリートが挑む憧れの世界」というイメージで語られます。
私も学生時代は、宇宙食の冷たくないアイスクリーム(フリーズドライ)を面白がって食べたりしていました。
でも、あれが毎日だと、心もドライになりそう。。。
ヒトとのスキンシップ。バーチャルでは決して満たされません。
何より、宇宙の旅は、放射能を浴びる可能性や骨粗しょう症、まだ不明な生殖への影響等々も考えられたりと、とても危険で健康上大きな試練があるのでした。

私は宇宙旅行なんて、全然興味がありません。
もちろん、宇宙からの観測のお陰で、天気の予測や様々な気候変動をいち早くキャッチできていたりすることは理解しているつもりです。
それにしても、宇宙開発予算はそれこそ天文学的数字に・・・。
いろいろ、予算の見直しも必要になる中で、「生命」という原点に立ち返って発想を変えていかなくては。
人間は、地球でしか生きられないのだから。

ある宇宙飛行士さんのブログ
  ↓
https://ameblo.jp/astro-kanai/entry-12321200805.html

「宇宙が人体に与える影響、女性と男性でどう違うのか」(BBCニュースより)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-50179338

2020年5月12日火曜日

パンデミック・エピデミック (10) 変わる世界1

日々、あまりに状況の変化が早くて、何かを調べたり書きかけると、また新しい情報が飛び込んでくる。))情報整理とupdateが追いつかない日々です。

そんな中で、普遍の部分や経済の法則からこのパンデミックをとらえ、冷静な分析をしている知識人の方々の意見に触れると、それがたとえ大変な現実だとしても、どこか落ち着いて向き合える気がしてきます。


4月11日の、ETV「パンデミックが変える世界」〜海外の知性が語る展望〜

NHK国際報道チーフプロデューサー&解説委員 導傳愛子氏がSkypeで世界の知性三人と対談する番組。

そのお三方とは・・・

①国際政治学者イアン・ブレマー/ Ian Bremmer(国際政治学者)
政治リスク専門の世界最大のシンクタンク代表
- - - 指導者なき世界が漂流を始める危機にある。
今、私達の時代における最も深刻な危機が発生しています。
世界秩序が激変するでしょう。
キーワード:ヒューマニティー 世界のコーディネーション

②ユヴァル・ノア・ハラリ / Yuval/Noah/Harari(歴史学者・作家)
- - - 人類は、大きな岐路に立っている。
次の2〜3カ月の間に私達は世界を根底から変える壮大な社会的・政治的実験を行うことになるでしょう。
キーワード:民主主義への挑戦 独裁の危機 

③ジャック・アタリ / Jacques Attali(経済学者・思想家)
- - - 今こそ人類は、この危機をチャンスに変えるべきだ。
長期的に見ると、このままでは勝利は望めません。経済を全く新しい方向に変える必要があります。もっと世界の連帯が必要です。
キーワード:結束と連帯  (Solidarity)


賢者三人が、広い視点でこのパンデミックの意味するところを語っておられます。
お三方はずっと以前からこの危機を予想し、著書等で警鐘を鳴らしてこられました。
現在の社会の状況は、コロナ以前から予測できた混乱であり、コロナが引き金となり諸々を浮き彫りにしたと言えるのです。
世界スケールで危機迫るものがありながらも、私達がすべきことを、シンプルに諭しておられる素晴らしい対談でしたので、ここにまとめておきたいと思います。

特に、日本で不埒な法案が決議されようとしている今、早急なのは、②のハラリ氏のお話。

実際にハラリ氏の祖国イスラエルで起こったこと、そして今回ハンガリーで起こっていることを例に、監視ツールや一時的な措置が、危機が去った後も残されてしまう悪しき傾向を示唆し、民主主義が崩壊する危機がどのように起こり得るかを警告しています。
ハラリ氏のこの主張は、4/26のサンデーモーニングの「風を読む」のコーナーでも取り上げられられました。

以下、ハラリ氏のインタビューの全文です。
長いですが、そのままを書き出すことにしました。
是非ご一読下さい。


ハラリ氏:今、歴史の変化が加速する時代に突入しようとしています。
次の2〜3カ月の間に、私達は世界を根底から変える壮大な社会的、政治的実験を行うことになるでしょう。
例えば、雇用市場です。コロナ聞きで組織労働者の更なる弱体化が進むかも知れません。
インターネットで仕事を請け負う「ギグ・エコノミー」で働く人には、組合もなく保護を受けられません。

このような人が増えるか、その逆もあり得ます。そして多くの企業に救済策を要請しています。
この緊急事態において、自由市場にだけ頼ることが出来ないのは誰の目にも明らかです。
一部の国は、経済システムと雇用市場をより良いものに作り替えるいい機会となり得るでしょう。

私達は選択肢が数多くあることを理解すべきです。そして、それらは政治的選択です。
これは、事前に決まっていることではありません。ウイルスが私達に変わって決断をするわけでもありません。それは政治家の仕事であり、政治家を監視する市民の仕事です。
メディアと一般の人達には、ウイルスの流行にだけ関心を持つべきではないと言いたいです。
「今日は感染者が何人だった」とか「病院に何台の人工呼吸器がある」といった話は重要ですが、政治的状況にも焦点を当てるべきです。

道傳Q:コロナウイルスと権力について。
このような緊急事態で、政府はこれまでに無いほどの権力を手にすることができます。これは何を意味するのでしょうか?

ハラリ氏:全体主義的な体制が台頭する危険があります。ハンガリーが良い例です。
形式的にはハンガリーはまだ民主国家ですが、オルバン政権は、独裁的とも言える権力を握りました。それも無期限の独裁的権力です。
緊急事態がいつ終わるかはオルバン首相が決めます。
他の国にも同様の傾向があります。非常に危険です。
通常民主主義は、平時には崩壊しません。崩壊するのは決まって緊急事態の時なのです。
オルバン首相率いる与党は、感染拡大を受けて、非常事態法を議会に提出し可決。首相の権限が拡大され、議会の可決無しに非常事態宣言が無期限で延長できるようになりました。更に感染防止を妨げる虚偽の情報を流したものには、最長5年の禁固刑が科される。
メディアへの威嚇に利用されかねないと、国民から批判の声が上がっています。

道傳:ハラリ氏の母国イスラエルでは、この危機の最中に行われた総選挙で、ネタニヤフ首相の指示勢力が過半数を割りました。
暫定首相になったネタニヤフ氏は拡散防止対策を理由に、野党が多数をしめる議会を閉会しようとしました。
これまで政治的発言を控えていたハラリ氏ですが、これには批判の声を上げました。
「コロナは民主主義を殺した。ネタニヤフは選挙に敗れたのに、立法府を綴じ、市民に家に留まるよう緊急命令を発した。これは独裁政権だ。」(ハラリ氏の声明)

ハラリ氏:この時は、非常に危険な瞬間でした。ウイルスの流行と闘うという口実を使った政治的クーデターでした。実際、首相は「議員の健康を守る為に議会を閉鎖する」といいました。とんでもない話です。
幸いにも、国民やメディア、対立する政党から大きな反発があって、首相は閉鎖を撤回しました。
今、議会は再開され、非常時を乗り越えるための大連立工作が進んでいます。
しかし一時は、イスラエルがハンガリーのようなコロナ独裁国になる危険もありました。
コロナウイルスと闘うという口実の独裁制です。

独裁者は効率が良いし迅速に行動できます。誰とも相談する必要が無いからです。
1人の人物に強大な権力を与えると、その人物が間違った時にもたらされる結果は遙かに重大なものになる。
間違いを犯しても決して認めず、隠蔽します。
メディアコントロールをしているので、他の手法を試すのでなく、間違いを更に重ねます。そして責任を他の人に転嫁します。
そうやって益々権力を強化していきます。そして益々間違いを重ねていきます。

  (私)ココ、何だか日本でも具体的に事件がありましたよね!!
   隠蔽・・といえば、公文書の書き換え。森友。。。責任転嫁され、自殺者まで出ました。
   メディアコントロールも確かにあります。。。

民主主義に大切なのは、政治が間違いを犯したときに自らそれを正すこと。そして政府が間違いを正そうとしないときに抑制する力を持つ別の権力が存在するということです。

イスラエルでは、1948年(第一次中東戦争の時)に出された緊急事態宣言がまだ続いています。多くの緊急命令が未だに法的に有効です。緊急措置が適用されるのは危機の間だけで、危機が去ればいつも通りに戻ると思いがちですが、それは幻想です。
緊急時だからこそ民主主義が必要です。
チェック&バランスが維持されなければならない。

政府を権力につながる人だけでなく国民全てに奉仕させるために、透明性と監視が必要なのです。

(政府が)何かを市民にしてもらいたいなら、市民を適切に教育し、信頼できる情報を提供した上で、市民が自らの意思で正しく行動してくれると信頼する方が、ずっと良いやり方です。

ひとりひとりの努めは、①現在の状況や誰を信じるべきかについて知識を付け、大学や保健省など信頼に足る組織から出された指針を忠実に守り、陰謀論の罠に陥らないこと。
②政治状況に目を光らせておくこと。
今この瞬間にも、極めて重要な政治決定が行われています。
その決定に参加し、政治家たちの行動を監視することがとても重要です。

道傳Q:このパンデミックが持つ意味とは?

ハラリ氏:人類は、もちろんこのパンデミックを乗り越えることができるでしょう。
私達は、このウイルスより強いし、過去にもっと深刻な感染症を生き抜いてきた経験があります。
このパンデミックのインパクトが究極的に何をもたらすのかは、決まっていないのです。

もし私達が、自国優先の孤立主義や独裁者を選び、科学を信じず陰謀論を信じるようになったら、その結果は、大惨事(big  catastrophe)  ーーー多くの死者を出し、経済は崩壊、政治的カオス。

しかしもし私達が賢くグローバルな連帯や民主的で責任ある態度を選び、科学を信じる道を選択すれば、死者や苦しむ人が出たとしても、後になって振り返れば、人類にとって悪くない時期だったと思えるはずです。
私達人類は、ウイルスだけでなく、自分達の内側に潜む悪魔を打ち破ったのだ。憎悪や幻想、妄想を克服した時期として、真実を信頼した時期として、以前よりずっと強く団結した種になれた時期として、位置づけられるはずです。

パンデミックと世界史のお話は、引き続き折々に書いていくつもりですが、
「今この瞬間にも、極めて重要な政治決定が行われています」というハラリ氏の言葉にもある「今」が来ている気がして、このインタビューをご紹介した次第です。


イアン・ブレマー氏、ジャック・アタリ氏のインタビューについては、次回に。

2020年4月29日水曜日

GWのお茶時間


なーんにも予定がないまっ白なGW。
廣島三次銘菓の泡雪かん(渡邊精進堂)に「金のふりかけ」(歴清社)  “ゴールデン”な気分♪

「ちょっとだけよ〜」。

お茶も、お薄にしたくなる。
茶畑では明後日は八十八夜♪

2020年4月24日金曜日

パンデミック エピデミック(9)ファッションと疫病

イザベラ・デステ: 画像は Wikiから拝借m(_ _)m

イザベラ・デステ(伊/ Isabella d'Este /1474~1539)。
多くの芸術家を庇護し、イタリア・ルネッサンスを牽引した知的で高潔な女性。

14世紀のペスト・パンデミックで、これまで救いであるはずだった教会の無力さを目の当たりにした人々の価値観は、大きく変わりました。表現にも、絵画のモチーフとなる対象にも、大きな変化が起こります。
東洋がどこか足踏み状態の時代、ペストを乗り越えたヨーロッパでは、芸術の消費が盛んになっていました。

「疫病 は人を選ばない」。

コロナ蔓延の今、専門家の口からも聞かれるこの言葉が、この時代もリフレインしていたことでしょう。

今日はイザベラ・デステの活躍談ではなく、この肖像画に描かれている彼女の服飾について。左肩から斜めに身に付けている貂の毛皮。
実はこれ、ノミ除け効果を狙ってのものだったのだそう(!)。
14世紀にヨーロッパ中を襲ったペストは、ノミを媒介に広まった疫病。
故、その後のヨーロッパでは、ノミを自分に寄せ付けない為にドレスに毛皮をあしらったり、肩掛けを身に付けたりするファッションが流行したらしいのです。いわゆる「ノミ・ホイホイ」。
あの、ロココのふっくらドレスの裾にダニ取りを引っかけていたというのも衝撃的でしたが・・・いやはや。。。。

そうこうしていると、時代は宗教が支配する世界から絶対王政へーーー。
植民地を求めて大航海時代へ。
そして、次の疫病「梅毒」の到来です。

コロンブスは、天然痘や麻疹などを新大陸に持ち込み先住民に壊滅的な被害(アステカ文明はこれで滅びます!)をもたらしましたが、"おみやげ" も持ち帰ったのですよ。
カリブ海サンサルバドル島かハイチあたりから持ち帰ったとされています。
コロンブスに象徴される冒険家たちが16世紀以降、南米アマゾンなどから、旧大陸には免役のない新たな菌を持ち帰ることになるのです。

その話の詳細はさておき、今日はファッションへの影響についてでした。

マリリンモンローのイブニングドレス。オークションで5億3千万円の値がついた。
https://cinefil.tokyo/_ct/17014542

写真は、マリリンモンローが、JFKことケネディ大統領の45歳の誕生日に「ハッピーバースデー・ミスター・プレジデント」を歌ったとき着ていたイブニングドレスです。

背中がガッポリ開いたドレスは、なんと「梅毒に掛かっていませんよ〜」という証しに肌を見せていたのが始まりなのだとか(!)。[「続・人類と感染症の歴史」より]
梅毒は、他の多くの疫病とは異なり、感染してからのプロセスが長く、感染してから約3週間の潜伏期間を経て局部にしこりが出来(第1期)、一旦病状が消えて3〜12週間後に皮膚い紅斑が生じる(第2期)。その後長〜い無症状期を経て第3、第4期へと移る病気ですが、この第2期のバラ疹が出ていませんよということのアピールなのです。
イブニングドレスの流行は、19世紀に入ってから(?)のようですが、世界がグッと近くなった16世紀以降、この病もずっと居座り続けていたのです。

画像はアデランスのサイトから拝借しました m(_ _)m
さらに、ヨーロッパでのカツラの流行の陰には、ペストと梅毒両方の対策があったといいます。

最初は、ペスト菌を媒介するノミを防ぐために短髪にしたことから始まったカツラの着用ですが、梅毒が蔓延時代になると、その症状のひとつである円形脱毛症(感染して約5カ月頃に起こる)を隠すものとして利用されるようになったのでした(!)。


これからは、ゴージャスなドレス姿や男性のロン毛(カツラ)を見る目が少し変わりそうです(苦笑)。

まだポストコロナのことを考える余裕などとてもあり得ない昨今ですが、今ユニークなマスクが沢山生み出されています。私のお気に入りは、手ぬぐいから作るマスク。
着物のように、どこの柄をどう見せるか。そんなところもセンスの見せ所。
これからマスクが益々身近な装備品になることでしょうけれど、これはファッションとして定着しないような?? いや、その前になんとしても終息させねば!




※エリザベス1世のこの赤毛、実はカツラです。彼女の場合はペスト対策ではなく、天然痘に掛かった瘡の後を隠す為だったようです。ちなみに、どこか違和感があるほどの白い顔も、瘡を隠すためのおしろいでした。(写真ではなく肖像画の時代は、いくらでも隠せますね。)




「人間は、社会動物です / Human being is a social animal」。

これも今、社会的距離(social distance) の話の時によく聞かれる言葉ですが、命の危険にさらされることが分かっていても、人間は接触し交わり、コミュニケーションがやめられない生き物なのです。
もちろん、中世や大航海時代の頃はまだ菌やウイルスの正体は分かっていなかったので瞬く間に広がってしまった訳ですが、それにしても、梅毒が、コロンブスの新大陸発見から僅か20年で、ポルトガルの種子島漂着(1543年)より先に、大陸経由で日本にまで到達していたという事実には、とにかく驚きです。

そして!
目下のコロナ、COVID-19。
グローバル化した世界に未だかつてないスピードで瞬く間に広がりました。
しかも、なんとも賢いウイルス(ウイルスに脳はないおろか生物としても不完全な存在なのだけれど!)で、私達の大切なコミュニケーションの部分に、新たな形でかかってきたではないか(!!)。脳が、心がある生命体であるが故に辛い〜)))
でも、脳があるからこそ、ウイルスに賢く対処出来るはず。

人間は、社会動物。そして愛と自由を求める生き物。閉じ込められると反発し、どうしても外へ出ようとしてしまう。
その本能をじっと押し殺して耐えるのは、本当に大変なストレスではありますが、今はしばし、がまん、がまん。 
そして、嗚呼、やっぱり人間は、社会動物。

「感染症は社会で越える」のだ。

皆で一斉に取り組むことで、押さえ込みを可能にする。パンデミック終息の要もまた、ここにあるのではないでしょうか。


2020年4月20日月曜日

『麒麟がくる』4/19にでてきた生薬

「出てきた」といっても、名前だけですが・・・。
今回の大河ドラマでは、ちょっと忍びのような動き方をする妙な医者 東庵(堺正章)と、その助手のお駒さん(門脇麦)が、よく生薬を求めて(?)美濃〜尾張をウロウロ。
薬の名前も出てきます。
今日は、車前子(しゃぜんし)、甘草、人参、地骨皮(じこっぴ)、竜胆(りゅうたん)が。

車前子は、オオバコの種のこと。日当たりの良い道、田んぼの畦道などで、元々車馬車の車輪通る道ばたや車輪が踏まない真ん中に生えていたのがこの名前の由来とか。身近な植物なので、民間療法として使われることが多い薬草です。
葉っぱは、主に咳止め効果があるとされ、種は生薬として「清熱利水」(=消炎&利尿効果→膀胱炎や尿道炎の薬に配合されたりするらいしい)や「清肝明目」(目の充血や老眼予防)、または「化痰止咳」(=咳を鎮めて痰を取り除くこと)に使われます。
お散歩でオオバコの葉を見つけたら、摘んで帰って天ぷらもいいですねえ)))。少し体を冷やす性質がある(「寒」です)ので食べ過ぎに注意。(食べ過ぎるほど生えていないかな・・w)

地骨皮は枸杞(クコ)の根皮のこと。
クコは、実はナス科の植物なのであります。茄子は止血作用、けつね
だから茄子同様、体を冷やす性質があります(「寒」です)。
水分代謝や気の流れを整えながら潤し(滋陰滋養)慢性的な熱を取る働きがあるとされています。

竜胆は、リンドウの根っこです。
かじったことはないですが、リンドウって苦いらしいのですよ。
動物の胆汁を生薬としているものに、牛胆、熊胆(くまのい)などがあるけれど、これらは消化薬として使われています。消化液えある胆汁が固まったものなのだから、そのまんま。一方、竜胆は植物性で、消化薬というより、飲食の不摂生などで起こった肝と胆の炎症を鎮める働きがあるそう。その苦みは、熊胆以上なので「竜」とされたとか。
苦みのあるものは体を冷やすものが多く、炎症を取るとか火照りを取るとか、そんな用途に使われます。
陰陽五行で見ると、火ー夏ー南ー暑ー苦ー赤・・・とあります。
夏は、苦瓜やピーマン等々、苦い食べ物が美味しく感じますよね♪ 体が火照りを取って〜〜と言ってるのでしょう。

以上プチ解説でした。

参考:薬膳素材辞典(源草社)
   漢方処方生薬図鑑(草隆社)


2020年4月19日日曜日

COVID-19 世界の感染状況 統計(ロイター)

これはすごい 
All at glance.
一見して世界の様子がよく分かる図とグラフです。
   ↓
https://graphics.reuters.com/CHINA-HEALTH-MAP-LJA/0100B5FZ3S1/index.html?fbclid=IwAR23NOqyrAVxUBJDXssUp5KUwoFdpRiOqXE2TVNaQghPMtrjVKTyT3yvUW8

出典:各国政府機関、各国報道、世界保健機関(WHO)、中国国家衛生健康委員会、ジョンズホプキンズ大システム科学工学センター

中国の数字は・・・ホントかな〜??と、つい思っちゃいますがw

リーダーたちの想像力がこれらの結果に直結している。
政治と命が直結していることを身につまされて感じます。



女性リーダーが活躍している国々。
ドイツ、台湾、ニュージーランド、アイスランド、フィンランド、ノルウェー、デンマーク・・・
   ↓
https://www.forbes.com/sites/avivahwittenbergcox/2020/04/13/what-do-countries-with-the-best-coronavirus-reponses-have-in-common-women-leaders/?fbclid=IwAR2_aKC8At8jRkC2_7ubfYVVHN8gpRdSTzZT1lBjyGZUEyeHPhIzRtEte4M#3ade68733dec

コロナの押さえ込みに成功した国を見極め、どういう初動でどういった対処をしてきたかにしかと学ばなくては。
そして、この時期にあぶり出される為政者をしかと見極めておきたい。)))
政治家だけでなく、あらゆる分野の方々、身近な人々も、その人となりが試されていますね)))。自らも衿を正して参りたいと思います。

最後に、メルケルさんのメッセージ(4月8日にだされたもの)を。
   ↓
https://courrier.jp/amp/196465/?fbclid=IwAR1Ce1uFx8jnxA3qVgMGNYG7EYvZOikdzSp3jIWkmvCK4fmpHwDYlrdjaxg