2005年9月5日月曜日

『タッチ・オブ・スパイス』



2003年 ギリシャ映画
原作:A Touch of Spice Politiki Kouzina
監督/脚本:タソス・ブルメティス
主演:タソス・バンディス(ヴァシリス=おじいちゃん)
マルコス・オッセ(ファニス子供時代)
タマール・カラダリ(ムスタファ=ファニスの幼なじみ)

「人生は料理と同じ。大切なのは ”スパイスの匙加減” 。 それを教えてくれたのは、大好きなおじいちゃんだった。」
このキャッチコピーに、とびついてしまった。
スパイス・・・おじいちゃん・・・料理・・・この3つのキーワードから、人生を楽しくするレシピ満載の映画を想像するではありませんか!?
映画はシネパラのような、ほのぼの風情で幕を開ける。
下町情緒あふれるコンスタンチノープルで、スパイス屋のを営むおじいさんは、町のみんなのドクターでもある。
そんなおじいちゃんの仕事場は、小さなファニスのワンダーランド。スパイスやハーブで膨らんだ麻袋の積まれた屋根裏部屋で、おじいちゃんは、あらゆることをスパイスになぞらえて楽しくファニスに話してくれる。
例えば、天体について。
「太陽は、コショウ。辛くて熱くて、全ての料理に用い、中心で全てを見るのだ。水星は唐辛子。金星はシナモン。苦くて甘い絶世の美女ヴィーナスの星。地球は生命。生命を保つ食事に味を付けるのは塩。人生味気ないと惨めだ・・・」
自分の言葉で自分の世界のものを使って語り継ぐことができるおじいちゃんと、のびのびと個性を育む少年ファニスの心温まる物語。
家族、一族が集う賑やかな食卓もみどころ。
心に孤独を抱える現代人には、まさに心を温めるスパイス。

2005年8月14日日曜日

ストックホルム(5)


福祉の国・モラルの国 !?

宿泊ホテルで朝食時に知り合った日本人女性2名。社会学の学会に出席するためにきているという研究者で、リタイアメントハウスなどを視察してきたという。多くの日本人が福祉施設を視察に来ているというが、その成果を我々が日本で実感できる日は来るのか。

昨今の話題では、留意すべきアスベスト問題、’80年にWHOが発ガン性物質と断定してから、最初に全面禁止に踏み切ったのは北欧の国々だった。アイスランドに続き、ノルウェーが‘’84年、スウェーデンは’86年・・・以下、オランダ、ドイツ・・とヨーロッパ諸国がつづく。

「環境問題はもちろん、人間にとってためになることには積極的な国。なんでもさっさと議会に通して法律にしているように思う」とMさんは言う。去る6月には「飲食店内での喫煙禁止」が施行された。ロンドンでは既に行われている市内への車の乗り入れ規制もこの秋から施行になるらしい。また、暖房についても、従来の重油を焚く設備からクリーンエネルギー利用への切り替えには補助金が出るそうだ。考えてみれば、とても常識的なことなのに、いちいち感心してしまう自分が悲しい。

街のマナーも、法律で厳しく規制し、厳しい罰則を強いているので、タブー意識が徹底したという。これらの話を聞くと、福祉の国、いや、モラルの国!? と呼びたくなる。

スウェーデンも他の先進国と同様に、少子化問題をかかえているが、数々の対策に取り組み、成果をあげているそうだ。

男女共に、育児休暇を取ることが義務づけられているそうで、具体的には、男性側が絶対取らなくてはいけない育児休暇の日数が決められているらしい。また、出産に掛かる費用も、驚くほど安い。医療行為を伴わない入院は、一日当たり800円程度で済むケースも・・・!?。過剰な抗生物質の投与もない。その他、街の段差には必ずといっていいほど車輪が通れるようにレールを敷いてある。これは車いすの為というより、乳母車対策なのだそうだ。バスに乗る際、乳母車を牽いている人は、乗り降り自由(無料!)で、前乗り後ろ降りのルールが控除される。これは、乗り降りにかかる時間の節約にもなるからということかもしれないが、なんとも寛大だ。

その功あってか、美術館、フェリー、公園、レストラン、どこに行っても、乳母車を牽く親子連れがとても多かった。産後体重をもどしていない(?)ような逞しいお母さん達が、子供達を連れて悠々と歩いているさまは、なんとものびのびしていていい。

ほんの4日間の滞在、しかも中心街を歩き回っただけで、福祉の国、モラルの国と言うことはできない。背景も違うし、単に日本と比較するのは適当でないし、もちろん、それなりの税金を払っているが故の結果であることも否めない。

ただ、ずっと日本に暮らしていると、当たり前になってしまっていること、麻痺している感覚があるような気がする。目にした美しい風景には、それなりの理由があることを、改めて考えさせられた次第である。

2005年8月9日火曜日

ニシンのマリネ


タイムリーにも、イギリスのテレビ番組で、スカンジナビア風ニシンのマリネをやっていたので、ご紹介します。

マリネソースのバリエーションは様々ですが、マリネソースに漬ける前の下ごしらえは、共通です。

番組では、ニシンは既に塩漬けにしたものがあるようでしたので、塩漬けの漬かり具合はわかりませんが、大量にまとめて漬け込まれているので、かなりしょっぱそう・・。

1)まず、塩漬けニシンを、たっぷりの水を張った中に入れて、約12時間ぐらいかけて塩抜きにします。(ニシンの脂も浮いてきます。)

2)水を捨てて、ニシンをきれいに洗い、水気をきっておきます。

3)マリネ液をつくります:

蒸留酒300cc、さとう2カップ、水1.5リットル、ローリエ2-3枚、 スパイス(粒で、オールスパイス、白コショウ、黒コショウ、クローブ 各少々)これらを鍋にいれて2、3分煮立ててからそのまま冷まします。

4)2のニシンに3のマリネ液をかけて(紫タマネギのスライスなどを加えてもいい)、半日ぐらい冷蔵庫で寝かせたら、基本のニシンのマリネができあがり。(賞味期限は約2週間程度)

それを、下記のマリネソースにつけて、バリエーションを楽しむのだそうです。

<スウェーデン風マリネソース>

マスタード 1カップ、サラダオイル1カップ、さとう1/2カップ、ローリエ、白コショウ少々、ディル(できればフレッシュ)適宜

材料を合わせて、ぶつ切りにした4のニシンにかける。

<カレー風味のマリネソース>

サワークリーム1カップ、マヨネーズ1カップ、カレー粉適宜(好みで加減する)、砂糖大さじ2、レモン汁少々、刻んだキューリのピクルス(甘いもの)、リンゴ、紫タマネギ、適宜

材料を合わせて、ぶつ切りにした4のニシンにかける。

以上が番組でやっていた作り方そのままですが・・・・なんともダイナミックで材料もおおまかです。それに、一度に大量に作る作り方なので、ちょっと家庭向きではありませんねえ。

ただ、コレを見て分かるのは、最初に酢でしめていないこと。(マスタードに多少のワインビネガーは含まれていますが味が変わる程ではないと思います)。蒸留酒というところが、北欧らしい気がします。アクアヴィットなんか使うと、更にそれらしくなりそう・・・・。

この通り作ったものが美味しいかどうかは・・・正直疑問です。私が試食したニシンのマリネには、おそらく酢が使われていたと思います。

そこで、家庭で作るには、おそらく下記のような手順が良いのではないかと思います。(しめさばとママカリの要領をアレンジしてみました。)3枚に降ろしたニシン(8尾ぐらい)に粗塩をふり、冷蔵庫で3時間ぐらい置きまして、氷水で塩をざっと洗い流し、酢に20分ぐらい浸し、拭き取ってから皮を剥いて、容器にならべ(重なるところにローリエを挟む)、下記のマリネ液を流し込み、研ぎ石などで軽く重しをして冷蔵庫で寝かせます。

マリネ液:酢、白ワイン各100cc、砂糖大さじ3,水50cc 、パセリの軸、タマネギの薄切り、ローリエ、白コショウなど少々を小鍋で一煮立ちさせ、冷めてからレモン汁1ヶ分を加えておく。

頂く前に、サワークリームや、マスタード、マヨネーズを合わせたものに刻んだディルや小葱を加えて、マリネソースを作って和えたらいいのではないでしょうか??

酢で締めてあるので、北欧のそれよりはずっと身が締まっているのと、酸味がありますが、サラダと一緒に盛りつけてもおいしいと思います。

湿度の高い風土に暮らす日本人には、酢でシャキッとさせた方が美味しく感じられる気がします。 

2005年8月8日月曜日

ストックホルムの市場(4)


魚・魚・魚

お寿司の話になったので、スウェーデンのお魚について語りたい。市場では、豊富な種類の魚が出回っており、マリネや薫製などの魚の加工品も沢山売られている。ちょうど夏のこの時期は、カレイやヒラメなども沢山出回っているようだ。「左ヒラメに右カレイ」・・とすると、この巨大なのはカレイ!?日本のお魚図鑑にあるものとは比較にならない大きさ・・・。その横にはサバがある。いずれもなかなかの大振りだ。それから小イワシ。これは万国共通サイズ。スウェーデンで最も一般的に食べられている魚は、サーモン、タラ、ニシン等々。ニシンは、クリーミーなマリネソースに漬け込まれたものが日常的に食べられているそうで、マリネソースも、いろいろなバリエーションがあり、魚屋さんで扱っていたりする。

【写真上】写真上は右から、カレー風味、マスタード味・・・ニンニク風味やシェリー風味のものもある。

ニシンは漁場によってSillまたは、Strommingと呼ばれており、stillは、Kalmarsund(カルマル海峡)以南でとれるニシンのこと、Strommingは、バルト海のニシンだそうだ。

このStrommingを発酵・貯蔵させた"Surstromming" という食べ物があるそうだ。これは北部の人が食べるらしいが、想像するに、塩辛かカピ(海老を発酵させたもので、タイ料理に使われる他、類似のものでキムチ造りに使うものがあるし、魚醤なども発酵のプロセスを踏んだ食品)のようなものであろう。かなり臭いらしいが「日本人なら大抵の人が食べることができると思う」とMさん。味覚は慣れと訓練。納豆、塩辛等で鍛えた舌ならではということであろうか。熟成チーズで鍛えられたフランス人もイケるのではないかと思うが、食感が加わると・・??スウェーデンの人は、小エビもよく食べるそうだ。北海で捕れた小エビをすぐに塩ゆでしたものが、冷凍で沢山出回っている。また、この日の夜行ったイタリアンレストランでは、「イカを切らしたので海老をつかいました」と、小エビが沢山入ったパスタを持ってきてくれた。あれはひょっとしたら冷凍食品だったかも・・・。ちょっとしょっぱかった。

スウェーデンでは、あまりイカやタコは食されないらしい。Mさんによるとウニも食べないとのこと。だんだん寿司ネタが減ってきた・・・。やはりストックホルムの寿司屋には入るまい。また、貝はストックホルムではあまり無いらしいのだが、西海岸(ヨーテボリあたり)では、ムール貝が食べられるとか。また、季節限定(秋~冬)で、ロブスターやザリガニ(夏)もよく食べられるそうだ。

この辺の話を聞くと、ここではやっぱりイタリアン?と思ってしまうではないか。ストックホルムでもイタリアンは大人気。あちらこちらで本当に沢山のイタリアンレストランがある。

世界で一番愛されている料理はイタリアンか!?

ニシンのマリネを試食しては「このしろやままかりの美味しさには叶わないな」とつぶやき、寿司屋をのぞいては「ネタは日本のに限る!」、イタリアンも「やっぱり素材よね」などと、魚介になると、ついふるさと自慢したくなる。ひょんなところで、自分の中に眠っている郷土愛(?)が首をもたげていることに気づき、つらつらと思っては、ひとり苦笑してしまうのだった。

★この日記は、別途サイトでアップ予定の旅レポートの一部なので、本ブログ上では《○○の写真》などとなっているところがあり、一部、本文と一致しない場合がありますのでご了承ください。また、文中のスウェーデン語は、全て英語式の表記に代えて表記している為、スウェーデン語が正確に表せていないところが多々ありますこと、ご了承ください。

2005年8月7日日曜日

ストックホルムの市場(3)


スパイス

市場で必ずチェックするもののひとつが、スパイス。あちこちの市場を見ていると、その国にある食材や料理に合わせたブレンドスパイスが見つかったりするのが、なんとも面白い。ここ、スウェーデンにも・・・あった!

「Jagar Mix」。"Jagar" には、「狩猟の」という意味があるそうなので、これはおそらくシビエ(野禽獣の肉)料理に使うものではないかと思われる。マスタードシード、レッドペッパー、オニオン、キャラウェイ、タマネギ、パセリなどがブレンドされている。ラベル上にも"Kott"(鹿肉は"algkott", トナカイ肉は"renkott")の文字がある。

また、メキシカン風、ハワイアン風、イタリアン風、タイ風、など、 (接尾語「~sk」で「~風の」の意となるそうだ) 数々の「なんとか風」、「なんとか料理」用ブレンドスパイスがあり、他の主都市と同様インターナショナルな現代のスウェーデンの食卓が想像できた。

【写真:寿司用ライス&ワサビ】
さて、JAPANSKは・・・というと、こんなものがあった。お寿司はスウェーデンでも大変人気のある食べ物のようで、寿司レストランも数多く見かけた。市場の一角にも寿司屋さんがあったが、サーモン10カンが乗っかった皿を見ると、思わず後ずさりしてしまう。外国ではとかく日本食=寿司と思われているのが悲しいが、それだけ個性的な料理ということなのだろうか。



2005年8月5日金曜日

2005年8月4日木曜日

ストックホルムの市場(2)

Fruits & Very Berry

海外の市場を訪ねるたび、フルーツの豊富さ、売り方のダイナミックさには、思わず興奮を覚える。

苺やサクランボ、アプリコットを、計り売りで買えるのも嬉しい。
エステルマルムの広場で商うフルーツスタンドで、ちょっと見慣れない果物を発見。【写真右】

これはKrusbar/クルーズベア(スウェーデン語読み)=グースベリー。この色だとマスカットの味を想像してしまうけれど、これは更に皮の渋み、種の食感がしっかりとあり、ちょっとワイルド(?)な味。

それから、このPhysalis/フィサリス=食用ほおずき。【写真下】ヨーロッパでは各地でよく見かける。(ココで売っていたのはコロンビア産のようでしたが。)

以前フランスでコーヒーに添えられたプチフールで、フィサリスを飴でコーティングしたものを出されたことがある。縁日の出店のリンゴ飴や苺飴のような感じで、飴のカリッとした食感と中からプチッと出てくるジューシーさがなんとも楽しく美味しかった。ハート型の皮を広げて丸い実を出し口に運ぶこのプロセスがまた面白いのである。(味を記憶すべく、これもひとつ購入。)

北欧の特産品といえば、いろいろなベリー。
Hjorton/ヨーロトン(=Cloudberry), Lingon(=Cowberry, コケモモ)、Akerbar(=ラズベリー)、Blaabar(=Blueberry)・・・原産のベリーの種類も豊富にある。※barはberryと同じ。 

Hjortron/ヨートロンは、黄色いラズベリーのようなベリーで、スウェーデンのネイティブフルーツだそうだ。ほのかな甘みとちょっとエキゾチックな独特の風味がある。ジャム(プリザーブ)にしたヨートロンを、暖めて、カマンベールチーズや、バニラアイスにかけて食べるのがスウェーデン風の食し方だそうだ 。また、Lingon/コケモモのジャムは、ミートボール添えて一緒に食したりするとか。日本では、ベリー類はちょっと高価ということもあってか、このような食べ方は、何となくもったいない気がしてしまうが、アメリカの感謝祭の定番メニュー、ロースト・ターキーでも、クランベリーソースを添えて食べる。ビタミン&ミネラル豊富なベリーをお肉に合わせるのは、食い合わせとしては理にかなっているのかもしれない。

スウェーデンの味として、このヨートロンと、コケモモのジャムを購入することにした。これは、Mさんのオススメのブランドで、他に比べてフルーツ含有量が65%と高い(!)。

それから・・・何と言っても美味しかったのは、ラズベリーとストロベリーの混交品種。外観はちょっとストロベリーに近い感じだが、割ってみると中の空洞が大きく、ラズベリーそのもの。口に含むと、確かに「混合」の味だ。ラズベリーの酸味が加わると、野いちごらしさも加わり、なんともいえない甘酸っぱさである。シ・ア・ワ・セ。








2005年8月3日水曜日

ストックホルムー市場:(1)


★この日記は、別途サイトでアップ予定の旅レポートの一部なので、本ブログ上では《○○の写真》などとなっているところがあり、一部、本文と一致しない場合がありますのでご了承ください。

また、文中のスウェーデン語は、全て英語式の表記に代えて表記している為、スウェーデン語が正確に表せていないところが多々ありますこと、ご了承ください。

Market

7月4日(月)と5日(火)を使って、他の観光も織り交ぜながら、市場を回った。この日は半日、ストックホルム在住12年のMさんにご案内いただけることになった。

ストックホルム市内には、3カ所の市場がある。スウェーデン語で屋内市場のことをSaluhall/サルハールというのだそうだが、市内の市場は、いずれも屋根付き、あるいはショッピングモールのような建物の中にあり、様々な食材店がブースを設けて商っている。夏場は、屋外のスタンドも集まり、花の市や野菜、果物が売られている。

《写真:野外市場の風景》



2005年7月29日金曜日

2005年7月27日水曜日

ストックホルムの地下鉄駅






セントラル駅のホーム


大人のアミューズメントパーク(!?)

ストックホルムの地下鉄構内は、こんな楽しいペイントがあって、電車を待つ間も退屈しません。

もっといろんな駅で降りてみればよかった・・・。)))

2005年7月20日水曜日

北欧ナイスデザイン(2)


スウェーデン・ストックホルムのお店で見かけた 北欧デザイナーによるランプ&シェード。

フォトアルバム Lamp& Shadeのページ :

http://hw001.gate01.com/maki0256/stockholm_1.html

(※コピー&ペーストしてご覧下さい。)




中央右および右下のプラスティックペーパーを折り曲げて造られたランプシェードは、レ・クリント社(デンマーク)。 

左上から2番目は、白、黒のアクリル素材でできています。

その下は、白い布でできたフリルがライトを包んでいます。

左下は、電気でバルーンを膨らませています。ちょっと音がうるさいかな・・・))。

その横(真ん中)は、ガラス製。どこかレトロな雰囲気を醸し出していました。

写真には無いけど、イサム・ノグチのペンダントライトっぽい和のイメージのものもよく見かけました。

2005年7月19日火曜日

スウェーデン:楽しいデザイン(1)



ザリガニのお皿と台所用品売り場にあったカニの甲羅割りばさみセット


お皿の方は、歴としたアンティーク(1920-30年頃のもの/北方民族博物館)で、展示品でした。なんだか面白いので写真におさめた次第です。(写真撮影OKでした)

カニの甲羅ばさみセットは。後日、デパートの台所用品売り場で・・・。アルミ製のものは日本でもよく見かけますが、コレ、赤く塗ってあると、なんだかおもちゃみたいで面白い。一緒に並べてみました。


2005年7月18日月曜日

フレキシブルなスウェーデン人!!?


6月25日の日記で、スウェーデン人は " ・・・flexible as a Swede"

(皮肉だから逆の意味になる)といわれいるポストカードを紹介しましたが、さて、実際に訪れて、感じたスウェーデン人は???

なんてフレキシブルなんでしょう! 

ストックホルム第1日目:

アーランダ空港から、ストックホルム市内へ向かうエクスプレス(鉄道)の中で、夫と私の2枚分のチケットを手に握りしめていたはずが、1枚しかない(!)。車掌さん(女性)が巡回してくる。ジタバタ、ジタバタ・・・。

私:「あのぉ・・・確かに、自動販売機で2枚買ったんですが、1枚しか見あたらないんです。探していますので、もう少し後来て頂く訳にはいかないでしょうか?」

パスポートコントロールでもなんでも、大体女性のスタッフは特に厳しいという印象をもっていた私は、すぐに一人分の料金を請求されることを覚悟しましたが、帰ってきた言葉は

車掌さん:「あら、そうなの。じゃ、今回はいいわ」

夫&私:「・・・・!?・・・・」

私達は、思わず顔を見合わせ、「フレキシブルじゃない!」と、思わず笑ってしまいました。

ストックホルム3日目(その1):

IKEA(郊外にあるインテリアショップ)への無料送迎バスでのこと。

このバスは、セントラル中央駅のはずれにあるバス停からIKEA正面入口を1時間おきに運行しています。私達が宿泊していたホテルは、セントラル駅から北へひと駅のRadhusetという駅付近で、そのバス停まで地下鉄で出向きました。ほぼ満席になった送迎バスは定刻通り出発し、ノンストップで北西方向へ。ハイウェーにのり一気にIKEAまで乗客を送り届けてくれました。

その帰りのバスで、おばあさんがなにやらバスの運転手さんに話しかけ、途中でバスを降りたのです。あれ?ひょっとして、セントラルのバス停以外でも降りたいところで降ろしてもらえるのかしら。

ちょっと運転手さんに尋ねてみました。(ちなみにこの運転手さん、かなりの高齢でした。)

私:「あのー、Radhuset駅付近は通りますか??」

運転手さん:「近くを通るよ。ホテルはどこ??」(お察しが早い!)

私:「Radhuset駅のすぐ近くにあるAmarantenだけど」

運転手さん:「O.K.そこで降ろしてあげるよ」

・・と、往路では通らなかったコースを通って、ホテルの真ん前で降ろしてくれたのです(!)。

西新宿にあるコンランショップの送迎バスも都庁周辺をまわって約1キロほどの距離を無料で運行していますが、短い距離とはいえ、そんなことはしてくれません。

私達夫婦は、また顔を見合わせ、「フレキシブルじゃん!」と、嬉しくなってしまいました。

ストックホルム3日目(その2):

ストックホルムの下町、セーデルマルム島のレストランのこと。

歩き疲れていたのでアルコールは控えめに・・・。グラスワイン(白)を1杯だけ注文しました。

9時を回ったころでしょうか。ウエートレスが、ワインのボトルを持ってきて、私のグラスに注いでくれるではありませんか!?

私:「え!?、おかわり頼んでないけど・・・」

ウエートレス:「ええわかっています。でも、もう9時過ぎだし、お客さんもあなた方が最期のようだから、グラスワインは空けちゃうわ」

私:「OH!!、センキュー!!」

「How フレキシブル!!」と、思わず声を出して言いそうになりました。 

こんな些細なことがあって、私達の頭には「スウェーデン人はフレキシブル!」と、インプットされたのでした。まあこれも、気持ちに余裕があるってことでしょうか??

2005年7月17日日曜日

ユーモア in ストックホルムーその2

はっ、はっ、はっ)))


なんてお茶目なスウェーデン人!

これは、何年もこうしてあるそうです。

2005年7月16日土曜日

ユーモア in Stockholmーその1

セントラル界隈から、ガムラ・スタン(旧市街)にかかる橋の上から撮った一枚。


ちょっとこれ、見て下さい。

昨年までは、指だけだったそうですが、新たに顔(?)が加わりました。

ストックホルムの街をあるいていると、ちょこちょここんなジョークが見つかります。

2005年7月13日水曜日

ストックホルムの街 ・・・Breathtaking!



ストックホルムの美しい街、空気、水、素晴らしいキリム、レース、ユニークな地下鉄、木造建築、デザイン、市場、そして人・・・、頭に浮かぶことを気の向くまま書いちゃうことにします。  

7月2日から、スウェーデン・ストックホルム4日間、ロンドン3日間1週間の旅。


テロのニュースの流れる中、暢気な旅の話などと多少の躊躇の気持ちもなきにしもあらずですが、テロ事件にもかき消されることのないストックホルムのピースフルな空気を、少しでも伝えたい。

バケーションシーズンを目前にしたスウェーデン・ストックホルム。外国で、こんなにリラックスした空気は初めてでした。鞄を握る手の力を抜き、首を伸ばして歩くことができます。ここかしこで通りがかりの方に道を聞きましたが、それはしばしばちょっとした立ち話に・・・・。みんな感じ良く答えてくれますし、写真撮影にも協力的です。どこへいっても、バスの車掌さん、ホットドックスタンドのおばさん、市場のおじさん、公園を散歩するおじいさん、タトゥーだらけのおニイさん、みんな英語が通じ(!)、(小学校低学年までの子供以外です)私はもう、スウェーデンの小学校に入りたい気分です。

空港、地下鉄、電車、街の通り・・・落書きや、ゴミがほとんんど見あたりません。(あ、落書きはあったかな。文字が読めないので気にならなかったのかかも。)

滞在中ずっと、巨大な美術館か映画のセットにでも入っているかのような気分と言ったら、ちょっと大げさでしょうか。地下鉄の各駅内には、洞窟のようなでこぼこの天井一面モダンアートの絵で埋め尽くされていたり、新旧にかかわらず、煉瓦色やからし色で統一された建物。マナーのいい車、自転車、そして歩行者。何事についても罰則が厳しいこともあって、モラルが徹底しているのだそうです。

どこかで誰かが得をするようにこねくり回された言い訳がましい法律を何年もかけて改訂、制定しているどこかの国にはない、合理的な発想があるような気がします。

福祉の行き届いた国、税金も物価も高い国、豊かな国と聞きますが、訪れて初めて、知りたいことが具体的になりました。

水道水もおいしい(!)。

水がきれいというのは、こんなにも安らかなことなのかと、自分の無意識に気が付きました。


11時頃まで暗くならないスウェーデンの夏。

短い夏を、余すことなく満喫しようと、下町セーデルマルムの丘では、平日の夕方6時過ぎから、シャンパンとサンドウィッチを手に、ピクニックをする人たちの姿が・・・。
北国なのに、強い日差し(!)でも、陽光は、黄色やオレンジではなく、白を感じさせます。
ここの子供たちは、お絵描きの太陽に何色のクレヨンを使うのでしょうか?
私の見たストックホルムは、ほんの一面、それもハイシーズン。

心地よい、ストックホルムの風、ぴゅぅーーーー))))

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

補足:おおざっぱな旅程

7/2(土) 夜 ロンドン経由、ストックホルム入り

7/3(日)~7/6(水)ストックホルム滞在。

7/6(水)午後オリンピック招致決定で沸きだつロンドンへ入る。

~ 7/8(金)ロンドン滞在。(7/7(木)同時多発テロ事件勃発。)

7/8(金)夕刻帰路につく。

2005年7月10日日曜日

無事、ロンドンより帰国しました。


コメント、及び、私信にて、たくさんの方にご心配いただき、本当にありがとうございます。

この度ロンドンは、ストックホルムからのトランジットで2泊の滞在でしたが、テロにもかかわらず、8日午後、スケジュール通りに帰路につき、9日午後10時頃、帰宅しました。

あれほどの混乱があったにもかかわらず、こうして予定通り帰ってこられたのは、多くの方々の結束と、不眠不休の作業によるものと思います。 マンパワー、あっぱれ! です。

ストックホルム & ロンドン また後日レポートしたいと思います。

2005年7月8日金曜日

7月7日ロンドンダウンタウンより


本日、ロンドンでテロが発生しました。

ちょうど、最初の爆破があったリバプール駅付近のスピタルフィールズ・マーケットへ向かう予定でしたが、幸い無事でおりますことをお知らせ致します。

ロンドン中心街の西外れにある宿泊ホテルを出る時点(午前9時半)では地下鉄の一部が火事か何かで不通になっていることのみ、コンシェルジェから知らされ、道路の尋常でない渋滞を不審に思いながらもダブル・デッカー(二階建ての路線バス)に乗り込みました。

ところが、バスがビクトリア&アルバート博物館付近(ロンドン中心地付近)に差し掛かった辺りで、乗客全員が強制的に下車させられてしまいました。(10時半ごろ)

バス内で話しをしていた方が、たまたま自然史博物館(ビクトリア&アルバート博物館の隣)にお勤めの方で、ビクトリア&アルバート博物館の企画展が実に良いと薦められ、予定を急遽変更。当博物館に入館しましたが、正午頃、博物館が出入りを禁止し、展示室を全て締め始め、入場者はホールに集められ、そこで初めて爆弾テロのアナウンスを聞いた次第です。

(企画展を薦めて下さった方、お名前も分かりませんが、助けていただきました。この出会いがラッキーでした。感謝です。)

博物館側は、西、北側道路へは絶対でないことを条件に1時過ぎに出館可能になり、一旦、博物館を出ましたが、一部の商店が閉店したりと周囲の状況が不安定なので、博物館へ戻り、早められた閉館時間まで過ごしました。

4時頃、夕刊 Evening Standardを購入し、事態の大きさに驚き、急ぎ、ホテルに戻り、現在、BBCのニュースを見ているところです。

事件のど真ん中に居ると、情報が入らず、パニックを起こすか、淡々とした時を過ごすかどちらかのようですが、私は幸い、事件発生以降ずっと後者の環境で救われています。

先ほど、空港から私達の滞在しているホテルに着いた人たちに、空港の状況を訪ねたところ、ヒースロー空港のターミナル3がevacuatedということで、心配しましたが、先ほどネットで、14:00の時点で、通常通り運行しているということが確認出来ました。

明日は、空港の混雑が予想されるため、早めの移動をする予定です。

(写真:2005.7.7 12:36 ビクトリア&アルバート博物館内)

2005年6月29日水曜日

1本のワインは何本のブドウの木から??


先日、山口の田舎の知人宅に遊びに行き、桑の実摘みを楽みました。桑の木は腰丈ほどの若木ですが、たっぷり両手に余るほどの実を付けています。小さな木ながら、ちょっとしたの収穫気分を味わせてくれました。


低木といえば、話は変わって、ブルゴーニュの葡萄の木。1本のワインは、何本の木から取れる葡萄でできているのでしょうか?

聞いてみました。

ブルゴーニュの葡萄「ピノ・ノワール」は大体1本で20房ぐらいの葡萄がなるそうですが、多くのドメーヌでは、花が咲いた時点で剪定をするので、 1本の木からどれくらいの葡萄を収穫しているかは、作り手ごとにちがうんだそうです。



剪定といえば、その究極が、ロマネ・コンティ。

ロマネ・コンティの畑は、わずか100m X 180m。この畑の葡萄から年間3000~4000本のワインが造られています。

葡萄の木は120メートルの畝で1メートル間隔で植えられているから、この畑には15000本の葡萄の木があることになります。ですから4000本のワインを造ったとすると、単純計算で(15000÷4000)3.75本の木の葡萄から1本のロマネコンティが出来ることになるですが、ロマネ・コンティの畑では、木は50年で植え替えるそうで、植え替えて15年は若木扱い*で、ロマネ・コンティにはならないのだそうです。若木分を差し引くと、1本のロマネ・コンティは、2.6本の葡萄の木になる葡萄から造られるということになります(約1坪の土地から1本のロマネ・コンティ・・・!)。更に、ロマネ・コンティでは、厳しい剪定で1本の木にぶどう2房ぐらいしか残さないそうなので、5房ぐらいの葡萄で出来ていることになるというのです(ちなみに1房は500g弱だそうです)。

・・・ひゃぁぁ))))

ロマネ・コンティの話にすっかり脱線してしまいましたが、1本のワインは、葡萄の品種や育て方にもよるので、この質問は愚問ということになりました。ボジョレーなんかは葡萄の木の植え方もまめつげのようにぎっしり詰めて植えてある上、沢山実を付けるのだそうです。

それにしても、1本の木にもう一房づつ葡萄を残してくれたら、ロマネ・コンティももう少し安くなるのに・・・・。いや、そんなことをすると、ロマネ・コンティはロマネ・コンティではなくなってしまうのでしょうか。葡萄一房の値段もスゴイことになりそう・・・・。

*ロマネ・コンティになれない15歳の若木の葡萄は、ヴォーヌ・ロマネ1er Cruになるそうです。

ロマネコンティ2004の観察日記サイトがありました



http://perso.wanadoo.fr/bourgogne-seikatsu/

2005年6月27日月曜日

デリアさんの料理番組


『デリアのHow to cook 』、「始まった!」と思ったら、旅支度でバタバタしている間に終わってしまった(涙)。

結局初回の「卵料理」と「イギリスのクラシックケーキ」、「パスタ料理」最終回の「How to cook Perfect Rice」を観るにとどまった。(再放送があるようなので、次回はしっかり見たい。)

イギリスのケーキはすごい。アメリカの、あのコッテリまったりの加糖・・いや、過糖、菓子・・いや過脂のルーツはイギリスにあったのか(!!?) と・・・・。パウンドケーキ生地でケーキを焼き、ジャムやクリームを塗る。クリスマスプディングに至っては、お菓子は、貴重な保存食の一つであることを改めて痛感する。いずれも日本人の胃腸にはこたえそうなものばかりだが「これでもかっ」というほど出し惜しみしない配合に、思わず感嘆。

印象深かったのは最終回の「お米」料理。西洋人の「ごはん」のとらえ方は、我々のそれとはかなりかけ離れたもののようだ。

ダリアの番組では、バスマティ米、玄米、リゾットライス(カルナローリ米)、レッドライス(赤米)、ワイルドライス、プディングライスの7種に分けて、取り上げていた。ソースに合わせてパスタを使い分けるように、これらのお米を使い分け、サラダに、スープに、プディングになるお米・・・、お米のアルデンテ、お米のフレーバー・・・。

寿司飯だって、具材を変えればサラダになるし、とろみ用に使うのもいい。食材って、少し距離を置いてとらえた方が、バラエティーが生まれるのかも。

それにしても、なんで日本のお米が入ってないのぉ~!?コシヒカリはどこだぁ~!!ダリアさんには、つやつやの白米のごはんを食べてみてほしい。

ちなみに、プディング用のお米が一番日本のお米に近かったかな。

・・・と言いつつ、私は「カルナローニ米で白米ごはんを炊いてみよう」などと密かに企んでいる。

2005年6月26日日曜日

スウェーデンへ!

来週は、一足お先に夏休み。ロンドン経由で、スウェーデンに行くことにしました。

北欧についての情報は少ないし、スウェーデンは、リンドグレーン原作の映画『ロッタちゃん、はじめてのお使い』をはじめとするほのぼのスウェーデン映画が気に入ったくらいで、これまで選択支にも上らなかった国ですが、夫の友人がこの1月から赴任になったこと等がきっかけで気持ちの距離感が少しだけ縮まりました。

大昔に出張先で見つけた面白い絵はがきを引っ張り出して見ました。

「The Perfect European should be.....」と、ヨーロッパ各国それぞれの特徴を皮肉ったイラストとコメントが載っている。

Cooking ..... like a Brit. (イギリス人のように料理をし・・・)

Driving ..... like the French.(フランス人のように車を運転し・・・・)

※フランス人の運転は、確かにスゴイ。絶対に割り込めないくらい車間距離を取らないし、ハイウェイもものすごく飛ばしてる!コワイ、コワイ)

Available ...... as a Belgian.(ベルギー人のように、いつでも対応ができ・・・)

Talkative ...... as a Finn.(フィンランド人のようにおしゃべりで・・・)

Humorous ..... as a German.(ドイツ人のように、ユーモラスで・・・)

Technical ..... as a Portuguese.(ポルトガル人のように技術に長け・・・)

※ そういえば ・・ねえ。Made in ポルトガルは評判わるいか。

Famous ...... as a Luxembourger.(ルクセンブルグのように有名で・・・)

Patient ..... as an Austrian.(オーストリア人のように、辛抱強く・・・)

Controlled .... as an Italian. (イタリア人のように、制御がきき・・・)

Sober ...... as the Irish.(アイリッシュのように、シラフで・・・)

すぐ靴を鳴らしてアイリッシュダンスを踊り出す!?

Humble ..... as a Spaniard. (スペイン人のように謙虚で・・・)

※ピーン背筋をはったマタドーラのイメージですか。ハハハ、誇り高いイメージありますなあ。

Generous ..... as a Dutchman. (オランダ人のように気前がよく・・・)

※オランダ人って、ケチなのか?

Organised ..... as a Greek. (ギリシャ人のように整理がよく・・・)

Discreet ..... as a Danish. (デンマーク人のように奥ゆかしく・・・)

そして、スウェーデンはというと・・・・・

Flexible..... as a Swede.(スウェーデン人のように柔軟で・・・)!?

スウェーデン人は、そんなに順応性、柔軟性に欠く国民性なのか!??

えぇーー!?? これは、現地に暮らす友人に、是非ともコメントを求めたいところデス。

2005年6月9日木曜日

ワイン:ベルンハルト・フーバーのシュペート・ブルグンダー

ベルンハルト・フーバーのシュペート・ブルグンダー。

このワインを生産するベルンハルト・フーバーは、ドイツワイン生産地に最南端、ドイツ・バーデン地域・マルターディンゲン村(フランスとスイスの国境沿いあたり)にあり、主にピノ・ノワールを作っている醸造所。当主のベルンハルト・フーバー氏は、まだ研修生だった頃、村の古文書を読んで、ピノ・ノワールを使った赤ワインの名産地であったことを知り、1987年から独自のワインを造るべく醸造所を創設。飽くなき研究と努力で、みごと素晴らしい赤ワインの生産に成功し、世界的にも最高の評価を得ているパイオニアだそうです。

フーバーさんの目にした古文書には、13世紀、フランスのシトー派の僧侶が、マルターディンゲン村の風土や土壌が故郷のブルゴーニュとそっくりであることからピノ・ノワール種を持ち込んだのが始まりで、ピノ・ノワール種が村名をとって「マルターディンガー」と呼ばれていたことが記されていたとのこと。

フランス、特に地方都市に行くと、今も中世が続いているのではないかという錯覚に陥ることがあります。

農業国だからでしょうか。土に近いところに生きていると、物事もロングスパンでとらえるようになるのかもしれません。

アスファルトの上を歩き、コンクリートマンションに住み、狭い空の下で暮らしている自分が、なんだか小さく思えてきてしまいます。せめてワインを頂くときは、感謝の気持ちと共に、じっくり味わって思いを馳せると致しましょう。

やっぱり1万円って、高くない!??




2005年6月3日金曜日

モロッコのシャンプー&リンス「ガスール」

昨日、シャンプーを買いに、某マンモスドラッグストアに行った。

種類の多さにあきれながらも品物を選んでいると、隣の洗顔製品コーナーに、「ガスール」が目に入った。

8年前、モロッコでロストバゲッジに合った私は、当座の生活品を現地調達しようとスークに出かけました。その時、シャンプー&リンスだと出されたのがこの「ガスール」。
どう見ても泥のかたまりにしか見えないので、頭髪に使うには思いっきり躊躇した。でも、泥パックってのもあるし、洗顔にならパックぐらいにはなるだろうと、自分のお土産として購入。帰国して、自宅で密かに洗髪してみると・・・。

ああぁ、忘れられない、あのギシギシ感・・。
荷物が出てくるまでの4日間、髪を洗わずに過ごして本当に良かった・・・。ちょうど泥遊びをした手の、泥に皮脂を吸い取られたカサカサ感・・・あれが、髪に来たかんじだ。髪が絡んで指が通らない・・・。苦闘しながらも、ふと思い出したのは、マラケシュの旧市街で見た人たちのちょっと脂ぎった感じの黒髪。日本人もその昔は椿油などを髪に塗りたくっていたんだっけ・・・。髪のつやのオイル感と、辺りに漂う種まで一緒に圧搾して採ったオリーブオイルの強い香り(匂い?)、廃油で作った茶色の石けんが、ガスールとセットで記憶によみがえってきた。

所変われば品変わる。
整髪剤も違えば、シャンプー(?)が違うのも当たり前か。結局お顔のパックにも使うことなく、「ガスール」は旅の記念品として押し入れのどこかに収まっている。まさか、こんな形で再会しようとは、あのときは思いもしなかった。

見るからに、現地で売っていたものそのものなんだけど。大丈夫なのかしら・・・。日本では、シャンプーではなく洗顔料と表記されていました。ご興味のある方はお試しあれ。

http://www.naiad.co.jp/ghassoul/ ←このサイトによると、どうしてなかなかいいモノみたいですよ。

写真:マラケシュ旧市街のスークで購入したGhassoul

パッケージにはロングヘアの女性がシャワーで頭を洗っている絵が描いてあります。



moreover  
http://epice.biz/market/morocco.html





2005年6月1日水曜日

チャールズ皇太子のオーガニックシリーズ


英国のチャールズ皇太子がプロデュースするオーガニック食品ブランドDuchy Originalsが、なかなか好評を博している。

数年前、横浜で偶然見つけたダッチー・オリジナルのクッキー。お店の人からチャールズ皇太子が創設したブランドのオーガニックシリーズだと聞いたときは、ヘルスコンシャスな上流階級の神経質な味----バターや砂糖を極減したhigh nutrition & low calorieモノにありがち-----を想像したが、パッケージセンスの良さと、店主の「なかなかいいですよ」という一言に背中を押され、購入したのが最初だった。クッキーは、少し粉っぽい感じはあったもののさっぱりとしていて「いい材料を使っているな」といった感じ。全粒粉とオーツ麦の食感のよさと、まん丸型の中心にPrince of Walesの紋章である蜂のデザインを施しただけというすっきりとした品の良さが気に入った。 

別の折に銀座の明治屋で購入したマーマレードも、これ、なかなか美味しい(!)。イギリスのジャムにありがちな高い糖度と煮詰まり感がなく、フルーティー。トーストはもちろん、ヨーグルトにも自然に混ざり合うやさしいとろみがいい!今度は、ラズベリー、ブラディー・オレンジ・・と、いろいろな種類
を楽しんでいるところだ。

このオーガニック・シリーズは、1946年に設立されたソイルアソシエーションというオーガニック認証団体にも認定されているとのこと。私邸の領地に作った有機農場の食材を材料にしている。いまやイギリスの高級ブランドの一つとしてすっかり定着し、その事業収益は、慈善基金や新しい事業への資金として活用されているというから、すばらしい。

ジャムやクッキー、パン、ハムやソーセージの他、国産の羊毛だけを使ったウール製品もプロデュースし、国の伝統産業と文化の保護、経済活性化に貢献しているというではないか。ス・バ・ラ・シ・イ。

日本の皇太子、浩宮さんは、イギリスに留学し、王族のこのようなあり方を目の当たりにし、感慨深いモノを感じられたに違いない。「"公務" は受け身的な仕事」などと言われたりもしたが、内に秘めた理想とビジョンをお持ちではなかろうかと・・・。

おっと、今日は皇室の話ではなく、「ダッチー・オリジナル」美味しいよ!ってお話。




2005年5月23日月曜日

ナイジェラ「ついに自認!」?

今日は久々にナイジェラの話題。

しばらく番組の放映がないので、ナイジェラ関連のサイトを覗いてしのいでいたら、こんな記事をみつけてしまった。

「ナイジェラ・ローソン、ついに自認!ーーー人気の秘密は肉付きのいい体格」
http://www.japanjournals.com/dailynews/050318/news050318_2.html

この記事、いかにもタブロイド紙という感じで、何が言いたいのかよく分からないが、ナイジェラさん、イギリスではこんなのが記事になるくらい人気なのね。

ナイジェラさんは、自分の人気を、おそらく女性から好かれるのは、痩せていないから好感が持たれるからで、男性は、痩せた女性を見るのはあまり好きじゃないからだと分析しており、さらに、肥満大国アメリカでは自分が受けなかったこともコメントしている。

この記事が、どういう設定でのインタビューかは不明だけど、ブラウン管を通しての彼女のイメージとこのコメントを重ねると、彼女にはなんだかとても好感が持てるのです。ニューヨーカーから「そんなに大きなお尻をしているのに、テレビに出るなんて信じられない」と言われるかとビクビクしたと話しながらも「減量する気はない」と宣言しており、彼女の健全な価値観が伝わる。

「家庭の女神」(と、英国では言われているらしい)は、ギスギス感のない安定感と自然体を大切にしているのね。

先日男友達Kに、この話を併せて「やっぱり人間ふくよかなほうが安心感と包容力をかんじるよねー」言うと、「でも、日本で好感度ナンバー1は久本雅美だよ」と返されてしまった。「でもほら日本は・・、清貧感あふれる方が好感もたれるし」「昔はおたふくがべっぴんだったじゃない」と、力なく反論は総崩れ。(彼女は創価学会票がたくさん入るとの説もアリです。)

タブロイド紙の記事同様、落としどころのない話になってしまったが、料理人の作る料理と体型、たべるものだけに切り離せない。「こんなもの食べてたら彼女みたいにグラマーで才女になれるかしら」なんて期待を膨らませてもおかしくない(?)。

では「料理本のアカデミー賞」こと「グルマン・クックブック・アワード 2004」で大賞を獲得した栗原はるみさんは??? 

二人の共通点・・やっぱり自然体、気さくなのが一番ということかも。






2005年5月10日火曜日

『ショコラ』

Chocolate
2000年 アメリカ映画
監督:ラッセ・ハルストレム。
主演:ジュリエット・ビノシュ, ジョニー・デップ因習に凝り固まるフランスの小さな村に、不思議な雰囲気を漂わせる女性ヴィアンヌとその幼い娘が現れ、チョコレートの店を開いた。その美味しさに、禁欲を強いられている村人たちは驚き、戸惑いつつも少しずつ心を開いていくのだが…。

『やかまし村の春・夏・秋・冬』、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』などを手がけたスウェーデンの監督ならではの独特の雰囲気がチョコレートを神秘的な食べ物として浮き上がらせている。

甘いモノは心を平和にしてくれるのかーーー。
でも映画では、チョコレートは甘いだけでなく、唐辛子と組み合わせたり、ジンジャーとの組み合わせも・・・。もしかしたら、フランスのショコラとは、森永・明治を浮かべる我々の脳裏にあるそれとはちょっと異なる存在なのかもしれないよ。

2005年4月22日金曜日

続・ジェイミー&ナイジェラ(イギリス料理番組より)

ここ数日、『ナイジェラ・・』には、カウンターパンチを食らわされっぱなし。

ナイジェラさん、今日は、ゴールドのヒールで登場。料理は、エルビス・プレスリーの大好物「バナナとピーナッツバターのサンドウィッチ」にアメリカ南部の料理、"ゲテモノ料理かと思ったら結構イケる(ナイジェラ)" 「ハムのコーラ煮」。

前者は、パンにピーナッツバターを塗って軽くフォークで潰したバナナを挟み、バターを溶かし入れたフライパンで両面を焼くというもの。いまは観光となっているエルビス・プレスリーの邸宅(在:メンフィス)のカフェで出しているらしい。ピーナッツバター&バナナ。アメリカ暮らしでピーナッツバターといちごジャムのサンドウィッチにも免疫がある私も、これにはちょっと躊躇してしまいます。

コーラ煮。コーラにはカラメル、クエン酸が入っているし、あまから系で、梅酒煮、オレンジ煮、アプリコット煮、というのがあるのだから、合理的な調味料かもしれません。炭酸で柔らかくなるのも合理的。が、仕上げのグレースがすごい。コーラで煮たハムのブロックをオーブンで焼き、更に糖蜜(モラセスシロップ)を指で塗って砂糖を 振りかけて、オーブンで焼くのです。スゴすぎる・・・。(ついでに「煮汁は豆のスープのベースに使うと美味しい」そうです。)
でも先入観を取り払って味のみを純粋にとらえたら、案外理にかなっているのかもしれません。

ナイジェラさんの濃厚な料理に、好奇心旺盛で自由人な彼女のスピリッツを感じます。

<つづく>




2005年4月21日木曜日

ジェイミー&ナイジェラ(!?)

最近、ケーブルテレビのLaLaチャンネルで配信しているイギリスの料理番組を見ている。

『ナイジェラの気軽にクッキング』と『ジェイミーのラブリー・クッキング』。料理がマズイ国No.1として、とかく評判のイギリスの料理番組というから、一体どんなものかと思えば、これがなかなか面白い。

ロンドンの天才シェフ、ジェイミー・オリバー(Jaimie Oliver)は、ポップなキッチンで、リズミカルに料理をするのであるが、とにかく計量をしない。買ってきた食材のパッケージから「袋には、250gって書いてあるから、大体この半分でいい」といった風に、袋からボウルや鍋に直接ドドーッと加える・・いや、放り込む。もちろん、日本の料理番組のように画面に材料の一覧がでることはない。事お菓子に至っては「お菓子はきちっと計量しなきゃだめだ」といいながら、粉類やバターを放り込み、卵も直接割り入れる。その手さばきたるや、一度に5〜6枚のお好み焼きを、キャベツ ガバッとひとつかみ、もやし軽くひとつかみ…と、材料を次々盛って、全て同じ厚さに焼きあげる広島のお好み焼きの店主さながら(おっと、こんな表現、広島人にしか伝わりませんね)。
計量道具は彼の「手」といった感じなのだ。肝心な料理だが、これが、結構美味しそう。

『ナイジェラ・・』のナイジェラ・ローソンは、「カリスマ料理研究家」らしいが、スペインあたりのラテン系女性ニュースキャスターのようなグラマラスな風貌の美人。ウェーブの黒髪をなびかせながら、マニキュアが塗られた爪の長い手でフードプロセッサーや大型のミキシングマシーンを駆使して、彼女曰く「複雑な味」を生み出している。

インド料理屋に飛び込んだり、イタリア系のおじさんと野草摘みにでかけたり、庶民的行動派のジェイミーに、アロマオイルを炊いてシルクのナイトガウン姿で夜食を作るナイジェラ。一見対照的なのだが、見ているうちに、いくつか共通する点があることに気付いた。

エプロンをしない。

醤油をよく使う。(アチラではオリエンタルがお洒落で進んだ感じがするみたいです)

ハーブや唐辛子をふんだんに使う。

それから、オリーブオイルを使うイタリアンやサラダにも、必ずといっていいほど動物性脂肪---バターやチーズ、生クリームを加える。

また「複雑な味」を生み出す組み合わせに、ルッコラとミントをサラダにしたり、さらに桃やビーツが入ったり、オリーブオイルベースのセパレートドレッシングになるのかと思えば、最後に生クリームが入ったり・・・。ブリティッシュテーストは、かなり欲張りみたい。

しばらくこの番組、楽しめそうです。





2005年1月1日土曜日

『バベットの晩餐会』

 Babette’s Feast

1987年 デンマーク映画
原題 : Babette’s Feast Babettes Goestebud (by Isak Dinesen)
監督・脚本:ガブリエル・アクセル
主演: ステファーヌ・オードラン (Babette)
ジャン・フィリップ・ラフォン (Achille Papin)
グドマール・ヴィーヴェソン (Lorenz Lowenhielm (young)
ヤール・キューレ (Lorenz Lowenhielm (old)
ハンネ・ステンスゴー (Filippa (young)

19世紀末。ユトランド半島の侘びしい村、ルター派の牧師の娘姉妹宅で、フランス・パリからやってきたバベットという訳アリの女性が、召使いをすることになった。
時代背景が織りなす細々としたこと(これが実は意味深いのだが)はさておき、このバベットに、一万フランの宝くじが当たった。1万フランあれば、召使いなど辞めてパリに戻ることも出来る。が、バベットの1万フランの使い方は・・・・??
ここからがこの映画のクライマックスなのだ。
バベットは、自費で姉妹の父、牧師の生誕100周年の晩餐を作らせてほしいと姉妹に提案する。
8日間の休みを取り、フランスから様々な食材(まだ”食材” になりきれていない活きたままのものも・・)を買い付けてくる。ウミガメやウズラ、牛の頭等々に、姉妹や村の信者たちは恐れおののき警戒心を強めるが・・・。
バベットが作った料理は以下の通り。ワインとのマリアージュにも注目。

<料理>
○ウミガメのスープ

○キャビアのドミドフ風 ブリニ添え

○鶉のパイ詰め石棺風 フォアグラ詰 トリュフソース

○季節のサラダ

○チーズ盛り合わせ

○ラム酒風味のサヴァラン フルーツのコンフィ添え

○フルーツ盛り合わせ

○コーヒー

<ワイン>

-アモンティリャード(ミディアムドライのシェリー酒)

○1860年ヴーヴ・クリコ(シャンパン)

○1845年のクロ・ブジョー(赤ワイン)

○ハイン フィーヌ・シャンパーニュ(コニャック・ブランデー)



晩餐会に来たメンバーは禁欲的で厳格なルター派の信者達12人。
ディナーのゲストの一人ローレンス将軍は、ウズラのパイの料理のところで、若い頃パリのレストラン、カフェ・アングレで食べた同じ料理を思い出した。確かあれは、女料理長の創作料理だったはず・・・。
そう、バベットは、当時のパリの最高級レストランカフェ・アングレの料理長だったのだ。
こわばった顔で食卓を囲んでいた人々の顔もほころび、思わずため息混じりに”ハレルヤ” の声が・・・。おいしい料理が人々の会話を洗練させ、心を和ませる。
この後、バベットはパリに帰ってしまうだろうと、別れの悲しみに暮れる姉妹に、バベットは言う。
「1万フランとは、カフェ・アングレの12人分の食事です。」
くーーっ。この粋さ、こんなことが出来るバベットだから超一流レストランの女料理長にもなれたのだわ))))。
ラストの晩餐のシーンは、先の『ショコラ』の食事会シーンにも通じるものがあり、この2つの映画を続けて載せました。