2016年11月15日火曜日

月餅  超満月(スーパームーン)


昨夜は、スーパー・ムーン。残念ながら、雨模様の空で、お月見とはいかなかったけれど、11月。お月見には、中秋の頃より風情のある時候のような気がして、遅ればせながらの月餅づくりに勤しみました。

秋の収穫を祝う縁起食であると同時に、健康、家族円満、団欒の象徴として、食べられる月餅。

ひとつひとつの素材を刻みながら、秋〜冬の滋養食だなぁ・・・と、しみじみ。))

日本のお月見では、お団子を御供えして、ススキを活け・・・お月様を見上げては「月ではうさぎがお餅を搗いているよ」なーんてといいますが、中国では、うさぎが搗くのは薬草なのだとか。
嫦娥(ジョウガorコウガ)という神話に出てくる人物が、仙薬(=不老不死の薬)を飲んで体が軽くなり、月に昇っていって帰れなくなってしまったという話がもとになっているという。こんな中国の神話が、日本のかぐや姫の物語にも繋がっているというから、なかなか古典の世界も奥深い。

さて、月餅の歴史もまた、この伝説と同じくらい古いのです。そのルーツは周代(紀元前)にまで遡るのだとか。
唐代のはじめ頃には「胡餅」と呼ばれていたようで、「胡」の文字から、西方から伝わったことがしのばれます。餡に使われていたのは、胡桃や胡麻、干し葡萄、無花果、杏、棗などの木の実や干果。なるほど、西域から伝わった食材達が豊富に入りスペシャル感満載です。

宋代に入ると、中秋に月餅を食べる習慣は民間にも広まり、餡にも地方地方の気候風土や民族性が反映された多彩なものに。


さて、あらゆる食材が手に入る21世紀の日本で、私が作る月餅は・・・

時代をズズズ・・・と遡り、やはり初代、百果月餅。 
38万キロ離れた月の節句のお菓子ですもの。想いも遠くに馳せるとしよう。





真に風流な、秋〜冬の滋養食ですねえ)))。




2016年11月7日月曜日

12月の健美膳

12月の教室は・・・と、献立に思いを巡らせる今日この頃。
一年は、ほんとにあっという間です。

昨年は、車エビ、一昨年はフィレステーキ・・・今年も、最後の料理教室はちょっとグレードアップ。 久々のカニ料理でいきます!
国産ワタリガニ♀を丸ごと一ハイずつ、スパイシーに仕立てていただきましょう!

蟹は生きたものを扱わないと、味がガタ落ちです。
自ら上げると丸一日は生きていられない為、日曜日の教室での利用は難しいかと思われお魚屋さんに相談してみたところ、なんと、あの生け簀にある「ブクブク」を貸していただけることになりました(!)。日曜日、水曜日(市場の休みです)の前日は、ワタクシ、ベランダで蟹を飼うことになりそうです(笑)。
天皇の料理番 秋山徳蔵のザリガニ脱走事件みたくならないように、気をつけます。

  『健美膳クラブ(crab)』
  <内容>
  ・キノコのスープ

  ・マッシュルーム、ロメインレタスの変わりサラダ

  ・ワタリガニのケイジャンスタイル スパイシー・クラブ

  ・黒米のパン

   ★恒例1 クリスマスプディング風 フルーツケーキ & ダージリン

   ★恒例2 お屠蘇づくり


   日時:12月3日(土)、4日(日) 7日(水)満席 10:30〜14:30

    ※この回は、初めての方にはご参加いただけません。




2016年11月1日火曜日

11月の健美膳



せいろの湯気が嬉しい季節になりました。
11月の健美膳は、久々に蒸しパンづくりです。
今回は、冬のおやつにぴったりのあんまんと割包。あんこのバリエーションをお楽しみいただきます。それから、お正月のおせちにも入れたい紅麹を使った薬膳バージョンの紅叉焼。艶やかに焼上げましょう♪


   「包む x 包む」
   〜ふかふか点心膳〜
  
   ・黄ニラと銀杏の湯葉豆腐煮込み
   ・割包 & 紅叉焼  
   ・棗あんまん、ゴマ餡饅
   ・美味しい中国茶

   キーワード「潤」

日時:2016年11月5日(土)、6日(日)、16日(水)    満席御礼!