2005年9月5日月曜日

『タッチ・オブ・スパイス』



2003年 ギリシャ映画
原作:A Touch of Spice Politiki Kouzina
監督/脚本:タソス・ブルメティス
主演:タソス・バンディス(ヴァシリス=おじいちゃん)
マルコス・オッセ(ファニス子供時代)
タマール・カラダリ(ムスタファ=ファニスの幼なじみ)

「人生は料理と同じ。大切なのは ”スパイスの匙加減” 。 それを教えてくれたのは、大好きなおじいちゃんだった。」
このキャッチコピーに、とびついてしまった。
スパイス・・・おじいちゃん・・・料理・・・この3つのキーワードから、人生を楽しくするレシピ満載の映画を想像するではありませんか!?
映画はシネパラのような、ほのぼの風情で幕を開ける。
下町情緒あふれるコンスタンチノープルで、スパイス屋のを営むおじいさんは、町のみんなのドクターでもある。
そんなおじいちゃんの仕事場は、小さなファニスのワンダーランド。スパイスやハーブで膨らんだ麻袋の積まれた屋根裏部屋で、おじいちゃんは、あらゆることをスパイスになぞらえて楽しくファニスに話してくれる。
例えば、天体について。
「太陽は、コショウ。辛くて熱くて、全ての料理に用い、中心で全てを見るのだ。水星は唐辛子。金星はシナモン。苦くて甘い絶世の美女ヴィーナスの星。地球は生命。生命を保つ食事に味を付けるのは塩。人生味気ないと惨めだ・・・」
自分の言葉で自分の世界のものを使って語り継ぐことができるおじいちゃんと、のびのびと個性を育む少年ファニスの心温まる物語。
家族、一族が集う賑やかな食卓もみどころ。
心に孤独を抱える現代人には、まさに心を温めるスパイス。