2023年7月3日月曜日

冬虫夏草 “Cordyceps”


“Cordyceps”

コレ、冬虫夏草ではないか!
ついにサプリに?!
生薬のお値段を知っていると、この値段にはちょっと「ほんまかいな?」と思ってしまう。
(本物は・・・イモムシ数本に万のお値段が付きます!)
冬虫夏草
 性:温 味:甘 帰経:肺・腎  
 益腎補陽 滋陰補肺 止血化痰 
子囊菌類のきのこの一種が青海省、チベットなどの標高3000m以上に生息しているオオコウモリガの幼虫に寄生し、幼虫を栄養分として菌糸を伸ばす。
古より不老不死、強壮の妙薬といわれてきた生薬で、手作業で採取される。
(チベットの貴重な収入源!)
昨今の成分の解析によると、ミネラルも豊富で、きのこなのにタンパク質も含まれるという。
血管や気管支拡張作用、動脈硬化改善の老化予防に役立つ成分、抗ガン作用、免疫増強作用、運動機能向上、疲労回復に役立つ成分が多種含まれているらしい。

本来、このオオコウモリガの幼虫についたもののみがこの効能に相応しいものとされているのだけれど、オオコウモリガ以外の様々な菌床でも培養できるので、サプリはきっと培養されたものが原材料のものでしょう。
蜂の子にはじまりイモムシ(幼虫)の栄養価の高さは、周知のこと。
そのイモムシの栄養を吸いこんだキノコと人工の床で培養したものは、同じはずはないけれど、それでも近いものができるのでしょうか。日本でも何カ所か研究所があり、幼虫に限らず様々な虫で培養させているのを、植物園の展示で見たことがある。
当然、床が違えばキノコの成分にも違いが出て、中には食べてはいけないものも(!)。

冬虫夏草は、イモムシ部分にも栄養がのこっているので、エキスではなく生薬まるごといただくのがいいらしい。

高価であることが知られているので、中国では薬膳料理にあえてそのままの姿を留める調理法で供されますが・・・コレ、少々グロい・・ですw

ともあれ、本物には手が出ませんし サプリの是非は不明なので、地道に日々の食事で養生するとします。