2015年8月31日月曜日

おこぜ


魚屋さんで、オコゼのアラを売っていました。
@200円也。(大小2尾分)
でも、3頭身のオコゼです。アラだけでもこのボリューム。
米粉をまぶしてクリスピーに揚げました。
まるで1匹丸ごとに見えるでしょ?
でもコレ、実は骨煎餅なのだ。

カリカリ二度揚げで、アタマも背骨もイケます。




オコゼの唐揚げといえば、尾道の「青柳」。
ここの唐揚げは絶品です。
初めて食べた時は、みじん粉をまぶして揚げてあるような印象でしたが、みじん粉ではないですね。

骨もカリカリなのに身もふっくら・・・というのはなかなか難しい。
課題に取り組みつつも・・・

そんな訳で、白身は薄造り、アラは唐揚げ。
1つで2度美味しい食べ方がお気に入りです。

あ、今日はアラですので、骨煎餅定食ですよ。

ところでオコゼ、英語では、Stonefish, scorpion fish...て、言うのですね。

2015年8月26日水曜日

ズッキーニマフィン


台風一過、少し秋風を感じ、オーブンに火入れをする気持ちが湧いてきました。
手始めに、時短のマフィン20min.から。

実はマフィンよりこのお皿を写真に撮りたかったのだ。

デンマーク人デザイナーJens  H. Quistgaard(イェンス・クイストゴー)のRUNE(ルネ)シリーズ。
DANSKを立ち上げた方です。このダイヤ柄は、8世紀頃に北欧で占いに使われていたルーン文字らしい。「豊穣、幸福・新しいスタート」を意味するとか。
ちょっと和食器の雰囲気も持ち合わせ、お漬け物からケーキまで、懐が深いわ〜♡
北欧民芸の粋を感じます。


お菓子でヘルシーにしようとか、どうにかしようなんて考えはナンセンスだと考えるワタクシですが、マフィンにはEXバージンココナッツオイル、砂糖もタイの椰子糖を使いました。多少はヘルシーなのかもしれません。アルツハイマー対策マフィンとかアンチエイジングマフィンとか何とか・・よびたい人はよんでおくれ。


昔昔、思えばすっかり昔になってしまいましたが、私にも、マフィンとコーヒーを朝食にしているアメリカ人が、スタイリッシュに見えていた頃がありました。20代になったばかりの頃、バブル期のイケイケな時代。マフィンやドーナッツとコーヒーで時短な朝食を済ませ、足早に歩く。それがキャリアウーマン出勤の姿でありました。時間的合理性がカッコイイという価値観全盛期だったように思います。
私もヘルシー路線で、ふすまいりのナッツと人参あたりを好んで購入して、かぶりついてたりしていたものです。ヘルシーでファーストフードなんて、洒落てるわ。

今の私には、ゆっくり食事をとれることこそが最高の贅沢。
ファーストフード的マフィン、今では手作りでスローな点心タイムの一品です。

自分でつくってみると、いくらも人参もグレインも入れられないんだということを悟ります。お菓子で野菜不足は補えません。お菓子は食事にはなりません。
たとえどんなに健康的といわれる食材が加わろうと、砂糖や油脂は、自然界のお恵みの量をはるかに上回っています。
お菓子はお菓子。だからお菓子として楽しむことにしています。
ちょっとだけ上質にして、控え目にいただきます。

・・・と、こんな講釈をした後だけど、2ケ食べちまいました。悪しからず。


2015年8月22日土曜日

タコ タコ タコ 

瀬戸内暮らしでよかったな〜〜と思う時。それは大抵美味しい魚介にありついたとき。
晩夏の今日は、タコです。
生で食べる時は、ちょっと大きいのをゲット。本日のは、なんと2.4kgでした。
お魚やさんで〆てもらってから小一時間経過した今も、くねくね動くのであります。
相撲取りの如く塩を掴みぶっかけ、
川で洗濯のおばあさんのごとくゴシゴシ揉み、
洗い流してまた同様にゴシゴシ・・・
そうしている間にもくねくね・・・
ステンレスには、吸盤がぴったんこ
揉んで、引っ張って、しごいて・・・ やっと写真2の状態になりました。
一体二分割したんですが、それでもまだ.....くねくね。

生きたタコに絡まれたら、ワンコはどうするかしら??
・・・なんて考えがふとアタマをよぎった。

 ハブとマングース
 犬とサル
 トムとジェリー
 ワンコとタコ格闘の図には、圧倒的タコの勝利が目に浮かびました。

そして、私とタコの格闘は・・・ま、ざっとこんなもんざます。
私の圧倒的勝利なのだ。

生はお刺身、ざっと湯通しした半ナマは、カルパッチョに。
細いところは、膾にでも。

蛸の食感七変化を楽しみます。

タコは、気血両虚(気と血が足りない状態)にグーな食べ物。
なるほど、夏バテ予防の食薬間違いなし。
  蛸 
  性味/帰経: 寒・甘・鹹 / 脾・肝
  養血益気、収斂生肌、生津止渇 
  タンパク質、アミノ酸の一種であるタウリンが豊富。
  タウリンは胆汁の分泌を促し、肝臓の働きを促進する働き、肝細胞の
  再生促進作用、細胞膜の安定化作用などの働きがあるアミノ酸です。
写真1
塩でゴシゴシ・・・この姿は・・・
『パイレーツオブカリビアン』のデイヴィ・ジョーンズだわ!


写真2:2分割してもまだくねくね・・!


写真3 吸盤は外して茹でます。

       写真4 蛸闘争、ワタクシの勝利なのだ!

2015年8月19日水曜日

キンカンも・・・



柑橘の花は何故か皆白い。そして、甘いいい香り♡♡)))

その香りの代表選手、ネロリ(英:Neroli)は、ビターオレンジの花のエッセンスだそうですが、ビターオレンジって、和訳するとダイダイ(橙)になるみたい。
ビターオレンジ=ダイダイ。いやぁ〜ちょっと違う気がするんですが・・・。
マラケシュの街路樹はオレンジの木。春には沢山の実を付けているのに、ダレも見向きもしませんでした。「あれはビターだから」。見た目はちょっと小振りでオレンジなのに、あれも、ダイダイの末裔だったのでしょうか??


ちなみに、オレンジの原産地はインドのアッサム地方あたりという説があるようです。
ちょっと語源をチェックしてみたら・・・
サンスクリット語「ナグルンガ」 
ペルシャ語  「ナラング」
アラビア語  「ナーランジャ/ナランジ」
スペイン語  「ナランハ/ナランジャ (naranja)」
イタリア語  「アランチャ arancia/Arancione
フランス語  「Orange」(Or=「黄金の」の意)
ポルトガル語 「Cor-de-laranja」
英語     「Orange」
中国語     橙(チャンズCheng)   ※ミカン=橘子( ジィズゥju zi)

オレンジの伝播ルートが浮かび上がってきます。))


散歩中に青柚子を確認したのが先月半ば。
あ〜自家製柚子胡椒を作ってみたいものだ。)))

そしてちょっと遅れて金柑(本日の写真)。
お花は柚子やオレンジほど香りませんが、青い実に金柑独特の甘い香りがします。柚子や夏みかんに比べれば、少しパンチが足りませんが、誠に愛らしい姿。

苦み酸味が殆ど無いので、皮のエキス(ヘスペリジン*=ビタミンPなど)が最も簡単に取れる柑橘でもありますね♪

柑橘を花の香りから楽しめてその恩恵にも預かれる瀬戸内の環境、なかなか良いじゃございませんこと?

*ヘリスペリジン:
柑橘の皮に多く含まれるフラボノイド(ポリフェノールの一種)。
抗酸化作用、コレステロール値降下、骨密度低下の抑制、血圧降下、抗不安作用、毛細血管の強化等々の効果があるとされます。

2015年8月1日土曜日

赤毛瓜 (モーウィ)


友人の「コレ、おいしかった!」の一言で、私も買ってみました。
赤毛瓜。
大陸から伝わった琉球野菜。15世紀には宮廷料理の食材であったらしい。
胡瓜のような、冬瓜のような・・・怪しいルックスだけど、中は真っ白。
赤毛とあるから、冬瓜みたく、毛(トゲ)があったのでしょうか。

そう、冬瓜にはトゲがあること、意外と知られていません。
なんせ、店頭ではキレイに拭き取られてカットされて、ラップされて陳列されているのですから。
冬瓜は、表年に白い粉をふいたら収獲。そしてそのまま冬まで持ちますよ〜という野菜。
先日、一俵丸ごと買ってみようと思い、お店の人に仕入れてまだカットしてないものを出してきてもらいました。が・・・既に表面ツルツル。
出荷時に、お掃除してしまうんですねえ)))。これでは、冬瓜ならず、秋瓜ぐらいかしらん。)))

ともあれ、毎日、苦瓜、胡瓜、冬瓜、香瓜(メロン)、西瓜にお世話になる今年の炎暑でアリマス。



桃太郎




桃の美味しい季節になりました。
桃と言えば、桃太郎。

au:松田翔太の「パッカーン」、結構ウケた。

softbank: 市原悦子の桃がどんぶらこ・・・、多いにウケた。


そしてコチラは、藪内佐斗司バージョンの「パッカーン」【木彫「桃太郎白刃取り/2008年】。なんだかスゴイインパクトです。)))

結構おっさん顔。それに、なんだかインド(アーリア人)っぽい(笑)。

桃太郎伝説は、日本神話として伝わる吉備の国のお話ですが、陰陽五行が盛り込まれた実に解釈の広い物語。掘り下げていくと、大陸との深い関わりが浮き出てきます。))


桃といえば、桃源郷に桃尻女...
桃源郷は、中国は黄河の上流地方に開けるこの世のユートピア、仙境といわれる美しい光景のみられる地。桃の原産地といわれています。また、桃の木は沢山の実を付けることから、再生と豊穣の象徴...と。不老不死の果物とも言われています。
(ちなみに、中国の湖南省には「桃源郷=シャングリラ(香格里拉)という名勝地が実際にあるらしいが、コチラは伝説に謳われているところとは別。)

桃尻は、大きくてふくよかな女性のお尻→転じて、多産、繁栄の象徴。

桃さん、吉祥に相応しい姿形、そしてお生まれでありますこと。

桃尻になりたかった。。。(←多くの痩せ形女性の願望?


まあ、そんな話はさておき、桃の食薬としての効能は、以下の通り。

      桃  性味:温性 甘・酸  /  帰経:肺・肝・胃・大腸
                  補益類 補気生津,  養陰潤燥,  利肺鎮咳, 破血消積・活血通経(桃仁)  
      桃の葉の煎じ液は、汗疹やかぶれに良い。

昨今の炎暑を桃だけで乗り切るのはちと厳しいですが、西瓜や香瓜(メロン)にもお手伝い頂いて、あーなんとか乗り切りたい。