2018年5月31日木曜日

「偉人達の健康診断」 〜石田三成〜

このシリーズ、何度も取り上げられてもう全部情報は出尽くしているような歴史上の有名人物を、違う角度から再チェックするというもの。現代医学の分析でわかる新たな発見、石田三成の巻。

三成と言えば、秀吉との出会い、三顧の礼ならぬ、秀吉に差し出した三杯のお茶のエピソードが有名です。
最初はたっぷりぬるいお茶を、次に少し熱くして少なめに、三杯目はアツアツを少し。
40℃で淹れたお茶は、リラックス効果のあるテアミンという成分が抽出され、50〜60℃では疲労回復効果のあるカテキンが、80℃以上になるとカフェインがドッと溶けだし、覚醒高価で頭をすっきり。
三杯のお茶で、見事にこの3つの異なるお茶の効能を活かした才児三成、このとき15歳だったといいます。

この時代のお茶の飲み方は、お抹茶を点てるというもの。お茶も、ようやく武家の間で嗜好品になりつつあったという頃です。(それまでは、薬用目的が多かった。)煎茶はまだ誕生していませんでしたから、お茶の製法による淹れ方の違いなどという認識は、極めて稀薄だったと考えられます。そんな意味でも、三成、いや、実に賢い少年でした(!)。

ところで、お茶の温度調整がこんなにもデリケートに行われているのは、日本茶だけではないでしょうか。
多種多様な種類があることで知られる本家の中国緑茶でも、玉露のように50〜60℃などという低温で淹れることはまずありません。せいぜい80℃・・といったところでしょうか?
紅茶はブクブク殆ど100℃。珈琲も90℃以上(最近沸騰し立てより一呼吸してからのお湯を使う点て方が美味しいということを聞きます。)、いずれもカフェインがしっかり溶け出す温度です。

世界広しといえど、成分的に「リラックス」を生み出しているのは、日本茶のみ(!?)
なのかもしれません。


あ、肝心の三成の健康診断ですが、中間管理職に多い、過敏性腸症候群だったと推測されるそうです。本題から逸れて、ゴメンチャイ。



2018年5月27日日曜日

6月の料理教室


心地よい陽射しの季節ですが、もうすぐ梅雨きたる。
日本の雨期は、ある意味もっとも日本的な風情かもしれません。
梅の文字に、限りなく日本らしさを感じます。

・・・が!

梅は、中国からやって来たのでした!
「うめ」は烏梅=「ウー・メイ」に由来するのです。
「烏」とは、黒いこと。烏龍茶のウーも、黒い龍のお茶という意味。
某社の「黒烏龍茶」は、「ウー・ウー・ロン茶」となってしまうではないか!…と、思わず突っ込みを入れたくなるワタクシです。

毎年この話を反芻していますが、梅はすっかり帰化して、日本の顔といっても憚られない存在感を放ち、私達の健康を支えているのでアリマス。

そりゃね、若い頃はね、梅干しなんて無くても全然平気でしたよ。
中高年の方々の海外旅行に「梅干し持参」というのが、理解出来ませんでしたよ。

でも、40を過ぎると、ジワジワ分かってきました。)))
梅が日本人のDNAに組み込まれていることを。
日の丸弁当を筆頭に、山芋の梅肉和え、梅粥、鰯の梅煮、梅酒に梅ジュース。。。いずれもすぅーっと体に馴染み、健康を支えてくれます。

一方、本家の中国大陸では、またひと味違った使われ方をしているようで。
生食の国日本、火の調理中国の違いが梅料理にも色濃く出ています。

6月は、そんな梅料理のひとつをご紹介したいと思っています。
コレも梅、アレも梅。梅の多彩(多才)な顔を、是非お楽しみ下さーい♪


 
 日時:2018年 6月6日(水)満席, 16日(土),17日(日)満席 10:30〜14:30
 ※満席でも、キャンセル待ち、お受けしています。




2018年5月21日月曜日

6月「食事会」

ほぼ恒例化してきた食事会。
一昨年前の東京版食事会「薬膳の真髄〜山本豊の中国料理を味わう会」に続き、今年は、「神田雲林 成毛幸雄シェフのエスプリを味わう会」。

13周年を迎えるこのお店。私も、上京の度に足を運んで12年(!)。
手を抜かない丁寧なお仕事ぶりと気さくさが心地よいお店という印象は、ずっと変わりません。

言うまでも無く中国は、本当に広大な国。「中国料理」と一言で言っても、実に幅広く地方色豊かです。多彩な料理の背景に思いを馳せると、中国という国の逞しさや底力が見えてくる気がします。
大陸や台湾に食紀行を重ねておられる研究心旺盛な成毛シェフのお料理で、それらを遠巻ながら感じ取って戴けたらとの思いで本会を企画しました。

薬膳とうたわない薬膳。
よい食材で、丁寧にとった濃いスープで、良い氣をもった料理人さんが丁寧に作るお料理ですから、皆さんの心身の薬膳にもなることと思っています。

既に定員一杯。皆さん、新幹線のチケット、航空券、ホテルも予約済み♪

シェフ、宜しくお願いしますよ♪

2018年5月14日月曜日

偉人達の健康診断 〜大奥不健康物語〜

BSプレミアムで、『偉人たちの健康診断』という番組をやっています。(水曜夜8:00~
)

現代の科学で、人物の記録を分析し、真実と共に歴史を紐解くというアプローチで、第4回目は、大奥の女性達の健康状態についてでした。

大奥の女性たちを診るのは、漢方医。
漢方の診察は、望診(舌診や顔色等のチェック)や問診もですが、何と言っても1に脈診2に触診です。しかし、直接顔を見てはいけないとか、触れてはいけないとか、高貴な方々の診察にはいろいろ制約があったようで・・・。
身分の高い方は高度な医療が受けられると思いきや、その実真反対という皮肉な状況におかれていたことが明らかになっていきます。

お世継ぎ問題でも同様に、この「高貴な人」故のいろんな不健康ぶりが。
例えば、乳母はお世継ぎの赤ちゃん(赤ちゃんでも高貴なのだ)の顔を見ないように、顔を隠されて、おっぱいをあげなければなりませんでした。
授乳タイムのアイコンタクトは親子の絆と情緒の安定をつくる大事なひととき。それが成されることで、心が折れにくい強い精神の人間になるのだそうですが、顔を隠され、アイコンタクトも出来ないままのおっぱいタイムで、絆は愚か、不安感を抱えてのおっぱいタイム。乳母の方も、緊張で、直ぐにおっぱいが出なくなっていたようなのです。緊張した乳母からのおっぱいにも、ストレス物質出てしまい、その成分を赤ちゃんが取り込んでしまうというシンクロが起こり、不安定な精神状態になるのだそう。

家康から15代慶喜まで、歴代の将軍の中で、お世継ぎを自ら産めた御台所は、なんと3代将軍家光の正室お江(信長の妹お市の方の忘れ形見三姉妹の末っ子)のみなのだとか(!)。その他、側室が生んだ子供たちでも、二十歳まで生き延びた男子はたった4人しかいないのだそうです。

大奥で育てられる子供が一様にひ弱なのは、そうした医学的根拠のない「しきたり」のせいであろうというお話でした。

人を動物としてとらえたとき、「しきたり」とは如何に不自然な行為の数々でしょう。
人間の生き物としての有り様を客観的に見つめ直すことが、健康の第一歩かもしれません。

このシリーズでは、上杉謙信、石田三成、豊臣秀吉、坂本龍馬に西郷隆盛等々、時代を動かす人物の健康が取り上げられますが、彼らの健康状態次第で、歴史も変わったかも知れないと思うと、これはもう、あなどれませぬ。

さて、次回、5/16(水)は、三代将軍徳川家光の健康チェック。
唯一御台所(お江)が生んだ子供です。
まだ「しきたり」がコテコテになる前の江戸初期、お江がお市の方から受け継いだ(?)子育て術が紹介されるかもしれません??





2018年5月7日月曜日

シネマンマ映画談『ダンガル きっと、つよくなる』



昨年の『ライオン 25年目のただいま』につづき、早くも今年のベストになりそうな予感のする映画です。

「ダンガル」とはレスリングという意味だそうで、娘達に自分の夢を託した熱血パパと娘の大奮闘物語。実は、吉田沙保里選手とも一戦交えた縁あるインドの代表選手の実話(!)。
スポ根系という印象よりも、親子愛いっぱい、笑いあり涙ありの映画という感じで、レスリングファンでなくても楽しめるいい映画でした。

物語はさておき、インド映画でいつも気になるのは、食事のシーンや、生活環境の映像、食に関係する台詞など。
この映画では、熱血パパが、娘達を鍛えるにあたって、タンパク質を摂らせるために「チキン料理」をつくらさせようとするのですが、いつもは従順なお母さんが「台所が穢れる!」と、猛烈に抵抗するシーン。
このパパの甥っ子が選手強化合宿所に付いていけとせがむシーンで言う「おじさんのために野菜料理を作るよ」の台詞。

このパパは、いやこの家庭は「ベジタリアン」だったのか!??

インドのスポーツ界で、しばしば宗教やカーストが障壁になることは聞いていましたが、「ベジ」では体作りに限界があるでしょうね。)))

それから、娘たちを鍛え上げるにあたり、禁止した食べもの。

1.あまいもの
2.油っこいもの
3.スパイス

思えば、これら抜きにインドは語れないほどこれらはインドらしいw
特に3は、インド人として骨抜きにされそうですw。

1,2は体脂肪率をあげてしまいそうで筋肉増強の妨げになりそうですから、なんとなく理解できます。では、3のスパイスは、何故禁止されたのでしょうか?

・体温が上がりトレーニング継続の障害になる?
・刺激物である?
・ドーピングにひっかかる成分がある?? 

インドのスポーツ選手は、世界水準で戦える体作りの為に、食の禁忌を破って、体作りに励んでいるのでしょうか?

ちょっと具体的に踏み込んで考えてみると、実に知らないことばかりのインドですが、私達には計り知れない数々の社会背景がさり気なく盛り込まれているところも、この映画、いえ、インド映画の魅力となっていると思います。







2018年5月4日金曜日

東西アフタヌーンティー


いつもの中国料理から離れて、今回はホームベーキングです。

お店では買えない思い出の味というものがあります。25年前の私にとっては、それはベーグルでした。「無いものは作るしかない」と、見よう見まねでパン生地を茹でて焼いて・・・結構それらしいものが出来たりして、パン作りにハマった20代後半。
やっと90点以上のものが作れるようになった頃には、巷にベーグル専門店なども出来ていたりなんかしてw
新しいものを追いかけるというのは、とかくこのような徒労も多いのですが、このプロセスの失敗の数々が、今思えば、何よりの勉強だったなぁと思う今日この頃です。

20代には20代の、30代には30代の味覚が求めるものがあるものですが、あの時のベーグルバリエーションのひとつ、ダークライ麦風味は、私にとっては普遍の味。実は今月のパンの元となっているのです。

ライ麦入りのダークブラウンブレッド。

体力温存の50代ですから、こねる作業は専ら製パン機におまかせw

そう。日々の食事づくりにそんなに気合いは入れられないのだ。
気軽に作れるからこそ、継続できるのだ。

暮らしとは、継続なのだよ、ルーティーンなのだよ(!)。


・・・そんな心持ちで、気合いたっぷりの粽作りの後は、ルーティーンのヘルシーパンをご紹介します♪

西の飲茶点心、アフタヌーンティー仕立てで、美味しい紅茶の飲み比べと共にお楽みいただけたらと思います。

  レッスンのポイント
  ※ホームベーカリーの賢い活用法
  ※パンの調理科学を知って失敗知らず
  ※紅茶の種類(中国、インド、スリランカ・・・どう違う?何が違う??)
  ※食文化「アフタヌーンティー」V.S.「飲茶」

  内容
  ・ポリフェノール増量ライ麦入りブラウンブレッド
  ・英国風サーモンサンド
  ・野菜のお料理
  ・ヨークシャープディングからスウィーツを♪
  ・紅茶2〜3種


日時:2018年5月19日(土)残り1席  20日(日)残り1席  10:30~14:30