2005年6月9日木曜日

ワイン:ベルンハルト・フーバーのシュペート・ブルグンダー

ベルンハルト・フーバーのシュペート・ブルグンダー。

このワインを生産するベルンハルト・フーバーは、ドイツワイン生産地に最南端、ドイツ・バーデン地域・マルターディンゲン村(フランスとスイスの国境沿いあたり)にあり、主にピノ・ノワールを作っている醸造所。当主のベルンハルト・フーバー氏は、まだ研修生だった頃、村の古文書を読んで、ピノ・ノワールを使った赤ワインの名産地であったことを知り、1987年から独自のワインを造るべく醸造所を創設。飽くなき研究と努力で、みごと素晴らしい赤ワインの生産に成功し、世界的にも最高の評価を得ているパイオニアだそうです。

フーバーさんの目にした古文書には、13世紀、フランスのシトー派の僧侶が、マルターディンゲン村の風土や土壌が故郷のブルゴーニュとそっくりであることからピノ・ノワール種を持ち込んだのが始まりで、ピノ・ノワール種が村名をとって「マルターディンガー」と呼ばれていたことが記されていたとのこと。

フランス、特に地方都市に行くと、今も中世が続いているのではないかという錯覚に陥ることがあります。

農業国だからでしょうか。土に近いところに生きていると、物事もロングスパンでとらえるようになるのかもしれません。

アスファルトの上を歩き、コンクリートマンションに住み、狭い空の下で暮らしている自分が、なんだか小さく思えてきてしまいます。せめてワインを頂くときは、感謝の気持ちと共に、じっくり味わって思いを馳せると致しましょう。

やっぱり1万円って、高くない!??




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