2016年4月7日木曜日

エッグタルト

綺麗なキツネ色の仕上がりではなく、素朴感たっぷりに、
焼き色を付けたバージョンの方が、私を含め皆の好みでした


ポルトガルから伝わったエッグタルト。
伝わったのは・・・ポルトガル領になった16世紀のマカオ。

日本には、なぜエッグタルトではなくカステラ(正確にはパン・デ・ローという名)?

タルト生地を作りながら出した答えは、きっとマカオにはバター代わりになるラードがあったけど、日本では一般的ではなかったから。

バターを使ってより洋菓子らしく仕上がっているものも多いですが、ラードが醸し出す独特のサクサク感、私は結構好きなのデス。沖縄のちんすこうも、好きなお菓子のひとつ。

ポルトガル人がマカオで母国の味を求めたとしたら・・・卵と砂糖とラードで最も手軽につくれたお菓子。それがエッグタルトなんじゃないだろうか。
牛乳は、日本同様当時の中国では入手が難しかったから、牛乳を使わずに作れる餡。

インド洋を経由してマカオにやってくる道中、当然ポルトガル領のセイロン(スリランカ)に立ち寄っているでしょうが、その頃のセイロンは、まだ紅茶の産地ではなくコーヒーの木が・・・!エッグタルトのお供はコーヒーだったかも。

ここでは、中国文化圏としてのリスペクトを込めて、中国紅茶とセットで頂いてみました。

古の葡萄牙人、いかがですかな?



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