2019年6月3日月曜日

カレーリーフ

Curry Leaf
南インド料理やスリランカ料理に必須のハーブ、カレーリーフ。
葉っぱの香が既にカレーだから、驚かされます。
「カレー」なんだけど、カレー粉では代用できない独特の風味があるカレーリーフ。
南国の子なので、なかなか育てるのも大変です。
一昨年の秋口にウチの子になった苗は、その後半年ずーっと新芽を出さずにおりましたが、猛暑を迎えてただ一人、元気いっぱいになり、次々と葉を出し始めました。
故郷の太陽を思い出したのね・・・!
そして今年も枝分かれしていい駆け出しです。
なんと、小さな花を付けているではありませんか!
花も、カレー風味だ〜〜〜w


ところで、インドには「カレー」という言葉はないのをご存知でしょうか?

カレーという呼び名は、旧宗主国のイギリス人がインドの煮込み料理を「カレー」と認識し、呼んだ名前で、現地の人にとっては「カレー」は、サンバルであり、コルマであり、ダール等といった風に、個々違ったお料理なのです。
只し、タミル語に、「食事」、「おかず」を意味する「kari」という言葉があり、それが英語で「Curry」と表記されるようになったとも言われています。

多種のスパイスを色々にブレンドしてカレー粉が作られるけれど、あのブレンドは、インドを植民地としていたイギリスが発祥なのでした。
なるほど、イギリスのスーパーに行くと、カレーのブレンドスパイスが沢山ありましたっけ。ロンドンのど真ん中にあるMarks & Spencer でも、1、2回分ずつにパックされたカレー粉が「挽肉のカレー用」「ジャガイモカレー用」「シーフードカレー用」なんて風にずらりと並んでおいてあります。
いずれも、インドのものよりずっとマイルドで、家庭のカレーにはなかなか使いやすいと思いました。

そんな訳だから、当然このカレーリーフも正式名称ではないのです!
ちょっとググってみたら「ミカン科のゲッキツ属」(柑橘の一種)とありました。
ちなみに、6年前に訪れたスリランカでは「カラピンチャ」(シンハラ語)と呼ばれていました。タミル人の多い南インドではタミル語でカリヴェンプ、ヒンディー語ではキトニムと呼ぶそうです。

多民族多言語国家のスパイシーなお料理を「カレー」でくくっては申し訳ない気がしてきますが、当のインドやスリランカの皆さん自ら、外国人にわかりやすい「カレー(カリー)」と呼んで、それでカレーが益々広がり愛されることを願っているのですから、まあいっか。


この夏は、躊躇無くフレッシュリーフを使ったサンバルスープが楽しめそう!


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