イスタンブールのシンボリックな遺産、アヤソフィア。
創設がAC4世紀、ローマ帝国の都をコンスタンティノープルに移したコンスタンティヌス帝による。その後、暴動による破壊や焼失を経て、537年に再建されたのが、今に至っています。
15世紀半ばまで東方のキリスト教会総本山だったアヤソフィアが、オスマン帝国時代に、イスラム教のモスクに改装され20世紀まで使われ、トルコ共和国建国の折、キリスト教とイスラム教両方の歴史遺産として博物館となりました。
モスクに姿を変えられるとき、建物内のキリスト教のモザイクは、壁から天井まで全て漆喰で塗り覆い隠され、偶像は取り除かれ、聖堂はジャーミィに変えられ、ミフラーブ(聖地メッカの方角を示す壁のくぼみ)が設置されています。博物館になってからは、漆喰はかなり取りはずされ、素晴らしいモザイクが見られるようにしてあります。
アヤソフィアを眺めていると、キリスト教とイスラム教文化が、あまりかけ離れていないようにも感じてしまいます。博物館となってここに共存(?)する文化は、どこか共通の美意識があるようです。
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