猛暑の疲れが溜まっている頃と思います。
残暑はまだまだ続きそう・・・。
健美膳では、秋の足音に耳を澄ませて、体の中から秋仕度。
清熱、滋陰ーーー熱を取って、潤いを・・・。
料理内容
・welcome drink 台湾茶花醋ドリンク
・皮蛋汁棒棒菜 〜ピータン入りディップソースとベジスティック
・タイ風ココナッツディップとおこげ
・ピータン豆腐和え
・茶粥とお漬け物の盛り合わせ
・胡瓜のデザート
エッセンシャル食材:皮蛋 ココナッツミルク 他
日時:2017年 9月 2日(土)、3日(日)、6日(水)10:30~14:30
2017年8月25日金曜日
2017年8月19日土曜日
アラック酒 = 阿刺吉酒
『薬膳の原典 飲膳正要』(忽思慧・著/金 世淋・訳)八坂書房 |
アラック酒=ARAKとは、中近東のアラブの国、特にイラクやシリア、エジプトなどの伝統的な蒸留酒。なつめ椰子や葡萄の実などの糖度が高い果実から作られています。
とってもアルコールが強いのだけれど、独特の芳香があります。
このお酒とスパイスを加えたチョコレートは、なんともエキゾチックだったな〜。)))
ところで、イスラムではお酒は禁止されているはずなのに!と思われませんか?
禁止されているにもかかわらず、トルコではラク、ギリシャのウーゾ、モロッコでは無花果が原料の「マフィヤッ」というのがありましたし、各地で強いお酒があるようです。
そもそも、蒸留酒を世界中に広めたのはアラブ人。アルコールという言葉も、アラビア語のアランビックが語源なのも、アラブ人がこれを広めたところに寄るものでしょう。
蒸留技術の歴史は古く、ギリシャ〜メソポタミア辺りで紀元前ともいわれますが、醸造酒から蒸留酒を造る蒸留機が生まれたのは8世紀頃なのだとか。
中国に伝わったのは、13世紀、西域に及ぶ領土を支配した元の時代です。
モンゴル民族は、異民族の文化に寛容で、食文化の交流も盛んであったといいます。
丁度この頃記された食養生書『飲膳正要』(忽思慧/こつしけい著)に、アラック酒が載っていました!!
「阿刺吉酒」というのがそれです。
これがはじまりで、中国の白酒(パイチュウ)が生まれ、沖縄〜九州に伝わり、焼酎が生まれるのが14〜15世紀。この頃には、世界各地に強いお酒が出回っていたことになりますねえ。)))
ちなみに、阿刺吉酒の解説は・・・
「味甘辣、大熱、大毒あり。冷堅積を消す。寒気を去る。上等の酒を蒸留して阿刺吉酒にする。」とあります。
蒸留する前の醸造酒は何だったのでしょう??
これと並んでいろんな薬酒が載っていますが、酒は呑み過ぎると「有毒である」との見解は、この書にすでに書き下ろされています。
それはさておき、強いお酒の危なっかしさも早々に悟り、イスラムの教では規制されてしまったのですね。
ヨーロッパに伝わった方は、南仏のアブサンになったり、北欧のアクアビットになったり・・・。
共通して、水で割ると、白濁します。
モンゴルの馬乳酒の始まりも、コレなんだとか。
馬乳酒にご興味がある方、10月第2土日、広島西条の酒まつりへ行けば、おそらくグラスで頂くことができると思います。とーっても強いお酒です。)))
お気をつけあそばせ。
2017年8月3日木曜日
花茶 お花の香り
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茉莉花、忍冬、菊の花、玫塊花、金木犀(桂花)・・・
香りを楽しむお花のお茶。
良い香りはそのまま脳を刺激し、緊張を解き放ち、気と血を巡らせ、健康へと導いてくれるのです。その上、お花の花粉の鉄分やポリフェノールなど、ミネラル、ビタミン等も含まれているから嬉しい。
お花の香りを取り入れることが、健康に繋がっているなんて、何よりの自然からの贈り物。)))
ところで、最近芳香剤のつよい洗剤や柔軟剤が普及したせいか、ベランダからどこからともなく漂ってくる洗濯物の香り。。。
人工的な香りは少々強すぎる刺激に感じます。
お菓子にも香料の強いものが増えた・・・!
バターの香料、卵の香料、お出汁の香料まであります。
ストレス社会を生きる現代人は、香りへの欲求も増したのかも知れませんが、強い刺激にさらされ続け、本来自然が持つほのかな香りを感じ取ることが難しくなっていくのではないかとちょっと心配になります。
杏仁豆腐の自然な杏仁の香り・・・
烏龍茶 鳳凰単ソウの醸し出す「蜜蘭香」・・・
甘酒や日本酒の糀の香り・・・
引き立ての出汁の香り・・・
そんなほのかな香りをキャッチできる健全な五感を維持することも養生と思う今日この頃です。
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