今年の大河ドラマ『光る君へ』、舞台は久々の平安時代。
平安時代というと、遠い昔過ぎて、なんだかピンと来ない・・・
戦国時代に比べると、馴染みのある名前も少ない・・・
派手な戦闘もないのでどこか淡々としている・・・
過去のドラマの視聴率が今ひとつ上がらなかったりするのはそんな時代そのもののカラー故かもしれません。
・・・が!
実は、世界と関連付けてこの時代を見ると、キラキラ輝いてくるのです!
大和〜奈良時代のキーワードは、遣隋使、遣唐使。
いろんなシステムや文化をお隣の当時の超先進国から取り入れて、国作りに勤しんだ時代した。
それが日本らしくまとまりつつ形にとして見えるようになったのが平安時代。
ざっくりそんな風にも見えます。
唐のその先には、キリスト教の発展系のようなイスラム教が産声を上げ、さらにその先にはキリスト教社会国家権力と結びついて拡大していくヨーロッパがーーー。
空海が唐に渡った頃は、実は唐でもキリスト教が盛況だったといいます。
そのわずか100年後が平安の時代。
日本の世界観ははたして「曼荼羅」だったか??
いやいや、なかなかグローバルだったのでは?!
思えば、「太平の世」といわれる江戸時代よりも長い400年。大きな戦もなく続く平安時代。
本当に「平安」だったのか??
大河“ドラマ”の「たぶんそうだったんじゃないか劇場」を見ながら、
折々に、
ドラマの登場人物は、実際にはどうだったか?
ドラマで起こる事象は、実際には何だったか?
そんな風に紐解きながら、楽しみたいと思います。
・・・で、こんな本を買ってきました。
大河ドラマの公式サイトの登場人物相関図に、チンプンカンプンの方にはコレがオススメです。
なにせ、人物の半分以上が「藤原さん」ですから、人間関係が複雑です。
今風に言うと、超「親ガチャ」時代で、身分や階級の格差も半端無い時代ですから、社会背景を踏まえて見なければ迷路に入ってしまいます。
おっと、すっかり脱線してしまいました。
時代ドラマを見るときは、必ず登場人物の寿命をチェックするのですが、今回びっくりなのは、結構ご長寿がいらっしゃるということ。
女性では、
藤原の道長の妻 源 倫子(90歳)。
道長の娘で一条天皇の后となった藤原 彰子(87歳)。
一条天皇の女御(後宮入りした女性・側室) 藤原 義子(80歳)。
道長の妻 倫子の母(姑) 藤原 穆子(86歳)。
藤原 賢子(紫式部の娘)不詳ですが80以上生きたのではと推測されています。
男性でも、結構います。
道長の舅(倫子の父)で右大臣、左大臣を務めた源 雅信(74歳)。
道長と倫子の息子 藤原頼道(83歳)。
藤原公任(76歳)。
道長時代、右大臣も務めた 藤原実資(90歳)。
道長の従兄弟、藤原 顕光(78歳)。
凄腕陰陽師 安倍晴明(85歳)。
摂津源氏の祖、源頼光(74歳)。
「還暦」「喜寿」「米寿」「白寿」を祝うようになったのは、平安時代からだそうです。
この中には「白寿」を祝ってもらった方はいないですが、きっといらっしゃったからこの言葉があるのです。
早世するか、30〜40で他界するか、あるいはご長寿か。
食べ物の種類もさほど多くなかったであろうこの時代に、薬膳の工夫も出来た物ではなかったのでは??
だとすると、これはもう生まれ持っての天命宿命としか言いようがありません。
身分の高い方たちは、蘇*とか醍醐*とかいう乳加工品を召し上がっていたかもしれませんけれど??。