2024年8月9日金曜日

9月の料理教室

  まだまだ夏膳

亜熱帯アジアにスパイシーな料理が多いのは何故でしょう??
健康維持の観点からというより、大航海時代の流通事情の影響が大きかったりしそうです。

唐辛子は、日本や韓国では、伝来してしばらくは食用ではなく専ら「武器」(目潰し!)として活用されていたとか。
インドネシアでは?インドでは??タイでは???
いつどのようにお料理に導入されていったのでしょう???

唐辛子が食材になる。

攻撃性を秘めた唐辛子を巧みに活用して、美味しい料理が沢山生まれ、今日も私達を楽しませてくれています。

唐辛子で大きく変わった料理の一つは、間違いなくインド料理かと思います。唐辛子の前の、辛さといえば、専ら胡椒だったようですから。

それは日本も同じで、唐辛子なのに「柚子胡椒」なーんて呼ぶのも、辛いもの=胡椒だった時代があったからでした。

ヒーヒーハーハーの辛さは消耗しますが、隠し味的な「辛さ」は、消化器も味覚も目覚めさせる妙薬。9月は夏の疲れが出る頃のやさしい「辛さ」をご紹介します。


● 日時:2024年 9月6日(金),  7日(土),  8日(日)10:30~14:30

● 内容:
     「晩夏のやさしいスパイス膳」
         ・西インドのフィンガーフード パニプリ 
         ・エビ揚げワンタン チリ杏ソース
         玉子甘辛チリチリ
         ・ズッキーニくるくる スパイスオイルソース
   ・とうもろこしのすり流しスープ
         ・バスマティライスの胡椒飯
         デザート 南国フルーツのハーブ香るスムージー
     




2024年5月31日金曜日

7月の料理教室

 7月は、梅雨から夏へ移行する時期。体調管理が難しい時候です。
代謝も盛んになり、消耗しがち・・・。
食の基本、しっかり補気&理気をベースに、シンプルでやさしい夏のメニューをご紹介します。


● 日時:2024年 7月5日(金),  6日(土),  7日(日)10:30~14:30

● 内容:
     「南国のササッと料理」
         ・ソーミンチャンプル (塩ラッキョウ使い)
         ・お肉の葛引き  便利な薬味と胡瓜ソース
         ・筍の甘辛炒め   (買い置き食材で)
   ・ピリ辛枝豆 
         ・椰香鮮奶雪花糕(ココナッツミルク餅)
         ・美味しい中国茶

2024年5月24日金曜日

プリン v.s. プディング, プディング v.s. クレーム・ド・カラメル

 




こんなもの、見つけちゃいました。

ELAHcrème caramel con caramellato(キャラメルプディングミックス)。

イタリア版 “ハウスプリン”。

 

 

20世紀末、20代になったばかりの頃ですが、アメリカにも当然在ると思っていたプリンのインスタントは皆無。在るのはライスプディングとかカスタードクリームの類ばかり・・・。

ベトナム料理屋で、偶然デザートの「Banh Flan(“牛乳と卵液の餅/ケーキ”の意)/ Cream Caramel」がプリンだと知り、プディングとクリーム・キャラメル(=クレーム・ド・カラメル)を使い分けることを知り得たのでした。

ベトナムは、フランスの植民地だったから、“クレーム・ド・カラメル” があるのか。

植民地時代のベトナムでは、牛乳を飲む習慣が無いので練乳やスキムミルクを使っていたそうです。カフェオレも練乳入りで甘いのです。
ベトナム料理屋さんでは、そこはアメリカだからか現代がからか、牛乳を使って作られていて、当に「プリン」でありました♡

それからしばらく経って、カフェ&バーのメニューに、ブーダン(Boudin)という血のソーセージに出会い、それがフランスでいうプディングの元だと知り驚愕。


「血を食べる」という、いかにも肉食らしい料理文化への驚きと、私の知る狭義のプリン≒プディングという言葉との不一致への驚き。
このダブルパンチには大いに悩まされました。)))

ヨークシャープディングも知らない頃のワンダー話です。

 

「プディング」。

意味や形状に統一感がないという不思議。
いろいろ調べたけれど、語源は未だ以て不明なことが多いようです。


さて、21世紀初頭(笑)、マカオの市場で豚の血が売られているのを目撃(!)。
これはもう、そのまんま血の塊(凝固している)。
ゆるいレバーのよう。


さらに台湾で、それを使った猪/米血糕(ミー・シュエ・ガオ)を知り得ます
英語で言うなら、グリルドプディング??!


おっと、すっかり話が逸れてしまいました。
甘いプリンのお話でした。

日本には、明治維新以降になって、甘味のプリンが食べられるようになっていたようで、「布顚」と記録にされているそう。
洋食屋や喫茶店で頂くデザートだったようですが、具体的ルーツは解らずじまいです。

子供の頃、プリンといえば、専ら「ハウスのプリン」でした。

そう、これみたいなインスタント。

 

'60年代半ば〜後半、冷蔵庫の普及と共に、ハウスのプリン、ゼリエース、(ツードア式も出て)シャービックなどのインスタントデザートが生まれたという訳なのでした。
イタリアバージョンの「ハウスプリン」、カップヌードル然り、案外日本のプリンのマネだったりするかもしれません??

これら共にプリンのインスタント商品ですが、実は卵は使われておりません。(最近のハウスプリンのパッケージには「卵不使用」と明記されています。)
スーパーやコンビニにも沢山プリンが並ぶけれど、その原材料はびみょ〜なものが多いのでした。

卵と牛乳と砂糖でつくれるプリン。

小・中学校の家庭科で調理実習の必須にしたらいいのにと、勝手に思っています。だって、みんなプリン大好き。
無添加でシンプルにつくってあるものはやっぱり美味しい。

あ、クレーム・ド・カラメルって呼んだ方がいいのかな。




2024年5月23日木曜日

中国茶 6月の茶会案内





お陰様で、満席となりました。
キャンセル待ちをお受けしております。


 

2024年4月24日水曜日

5月 料理教室のご案内







ゴールデンウィークが来ると、もう初夏ですよね〜♪

暑さへの備えを始めねば。

夏に向けて、美味しく食欲増進でいただけるお料理をご紹介します。


4月に続き、まだまだ続くキンカン活用料理が推しなのですが、収獲の都合により一応保険のA案(年間スケジュールでご案内してある内容)も一緒にご案内させて下さい。
B案が優先案であります。
お魚は「鯉」!…と言いたいところですが、スズキかホウボウあたりの白身魚になろうかと思います。
薬膳的見地から申しますと、血液サラサラ甘酢料理ということになります。


5月の連休で金柑の収獲をして参ります♪

雞蛋仔”(ココナッツワッフル)も、美味しいですよ♪



● 日時:5月11日(土), 12日(日), 17日(金)*新    10:30~14:30
             ※金曜日を新設しました。3人以上で催行です。


「続・金柑 甘酢特集」
   ・金柑ドレッシングで 初夏の魚三昧
 ・サラダ
   ・揚げ蓮根のクミン風味
  ・ラッキョウと金柑の甘酢あん
 ・ごはん
 ・香港屋台スウィーツ雞蛋仔”  ココナッツ風味 
 ・プーアル茶







2024年3月12日火曜日

4月の料理教室

4月は企画月。 圧力鍋の活用法  第1弾   です。

  持っているのに使いこなせていない・・
  しまい込んでいる・・・
  なんかやっぱりコワイ・・・
  または、購入を検討中の方に♪

調理器具や家電用品も、車の試乗のように、買う前に使ってみることが出来たら良いのに。
最近は、売り場でのデモンストレーションなんてのもあまり見かけなくなりました。
そして、買い物も「ネットで」という方がかなり多い様子です。
買った後で、使い勝手が悪かったら転売ーーなーんて方も??

この機会に是非♪

ーーーと、なんだかセールストークのようになりましたが、単に時短料理というのではなく、プロセスの随所でじっくり料理作りを圧力鍋に手伝ってもらうという発想での活用法です。

  今回使用するのは、
  ・電気圧力鍋(T-FaL)2
  ・圧力鍋(フィスラー)1
  ・圧力鍋(シラルガン)1


日時:  6(土), 13(土),14(日)10:30~14:30


<料理内容>
 
 ○ヒヨコ豆胡桃玄米ごはん(シラルガン)
     〜おにぎりだけのお弁当でも充実の一品に♪

 ○新ごぼうのスープ(T-Fal)
 
 ○金柑酢味噌の和え物(T-Fal)
 
 ○圧力鍋でふっくらこうや豆腐(フィスラー)
 
 ○粤式 滷排骨  香港風 スペアリブの煮込み (フィスラー/シラルガン)

 ○柔らか砂ずりとヒヨコ豆のサブジ(T-Fal)
          ※お持ち帰り用に♪

 ○お茶とデザート








2024年2月28日水曜日

焼き芋にも歴史在り

ワタシ、焼き芋には結構お世話になってます。

一度に沢山焼いて、おやつになったり食事になったり、プレゼントしたり。
特に高級なお芋は買いませんが、じっくり時間をかけて焼くので、とっても甘くなって、美味しいの。皮ごとイケます。
焼く・煮る・蒸す…は、基本の調理法。
いや、その中でも「焼く」は、最もシンプルで原始的(?)。
しかしながら、焼き芋。
普通に炙ったのでは、中まで火が通るまでに外は丸焦げになってしまう。
中国料理の「こじき鶏(富貴鶏とも)」みたく葉っぱに包んでたき火の下で?あるいは、くすぶる炭火の灰の中にねじ込んで?? 焦げない工夫から始まったかもしれない石焼き芋。
温めた石を介して伝わる熱で焼くなんて方法は、何時頃からなんだろう?
リヤカーでの移動(製造&)販売は、戦後からなのね。
甘さの秘訣は、ゆっくり加熱で70℃を長く保ちながら焼くこと。
作る側からするとスローフード。
食べる側には、今やファストフード。
コンビニで、デパ地下で、焼き芋の香り。
いつの間にか、第4次焼き芋ブームなんですね♪

写真は先週の中国新聞です。