2023年1月28日土曜日

海参 なまこ



海参=なまこ。

「なまこ」で変換したら、「海鼠」が出てくるけど、中国語では「海参」と書く。
「海の人参」とは、海鼠よりぐっと体に良さそうな字面ではないか。
意外かも知れないが、ナマコは体を温める食べ物。
冷えだけではなく老化による諸々の症状(専門用語では腎虚)に良いとされる。
このことを知って以来、冬の間はなまこを積極的に食べるようになりましたw
本来瀬戸内は、酢なまこがお正月の定番という家庭もあるくらいなまこ食い♪
焙じ茶で洗って大根おろしで和える。
ポン酢でいただきます♪
こーゆーのには日本酒が必須♡

加熱調理する方が消化にはいいそうだが、日本では専ら膾としていただきます。

友人に、なんとナマコをステーキにして食べるという輩がいる(!)。島育ち&なまこの産地育ちの彼女は「騙されたと思って、やってみて♪」と、推してくるが、ゴメンナサイ、未だ挑戦しておりません。
彼女の生命力に溢れて元気な様子に、「確かにナマコは体にいいのだな」と、大いに説得力を感じるところ・・ではあります。

さて、中華版ナマコですが、 中華の干しナマコは、フカヒレ、鮑、貝柱などと並ぶ高級乾貨(ガンフォ)。「貨幣に匹敵する価値を持つもの」なのでした。
5−6日かけて戻してじっくり煮込んでとろっとろの逸品に。フカヒレや鮑の上海煮込みと一緒に盛られることもあります。一皿のお値段は、この下ごしらえの大変さに因るかと思われます。
一旦干すことで生まれる独特の食感も、このお料理の美味しさ。

膾もいいけど、中華の煮込みもたまにはいただきたいものです。

● 海参
性味 / 帰経:温・鹹 / 心・腎(肺)
補益類・助陽
補腎壮陽・益精療痿:性機能低下 冷え 頻尿
養血潤燥・温腸通便:咳 喀血、貧血 不眠症 多夢 血虚、陽虚の便秘に




2023年1月12日木曜日

2月の料理教室 

寒さが極まる2月は、日に日に陽も長くなるのを実感し、実はとても春めいていたりします。
そんな頃にぴったりなお料理は・・・・

五辛盤 / 春餅 。
春の新芽、香りの高い薬味などを包んでいただくお料理。新春の点心です。
レクチャーでは、味噌のいろいろを解説予定です。



 日時:2023年 2月4,5,11, 12日  10:30~14:30

 内容:
  ・春を巻く 春餅(チュンピン)
       肉絲 /薬味など(+烤叉焼 ?)
  ・甜麺醤 ※味噌を知る
  ・白菜拌千
絲 
  ・白灼油菜心 (西蘭花)
  ・胡麻のデザート
  ・美味しい中国茶



2023年1月1日日曜日

2023年 元旦。






どんな世になるのかなと、思いながら年が暮れ、
どんな世になるのかなと思いながら迎える新年です。


COVID-19以来、私なりに歴史を紐解くことを試みて参りました。
大きな歴史のうねりの中で料理も薬膳も、変化してきましたし、
これからも変化していくことでしょう。
今年は構築してきたことを元に、少しアクションを
起こしていこうと思っています。



Question everything.


目の前のことをちゃんと咀嚼していくこと。
そして気に掛かることを置き去りにしないで行きたいと思います。

皆さま、どうぞお導きの程、宜しくお願い致します。