2022年9月26日月曜日

王冠 の宝石

 大英帝国王冠  The Imperial State Crown


イギリス版、三種の神器のひとつ。
王冠に填め込まれた宝石の数々は、贈答品であり戦利品。
王冠は、大英帝国の栄華の象徴。そして、歴史絵巻。

英王室所有の宝石には、元植民地からの返還要求もあるのだそうで。

11世紀、エドワード懺悔王ウェストミンスター寺院を建てた王!)が所有していたサファイアとか・・・
14世紀、英仏百年戦争の渦中、カスティーリャ王(現スペイン)ペドロ1世からエドワード黒太子(1330年 -76)に贈られたルビーとか・・・
16世紀、教皇クレメンス7世(あの、ヘンリー8世を破門した教皇!)がカトリーヌ・ド・メディシス結婚の祝いに贈った真珠とか・・・
20世紀初頭、当時植民地だった南アフリカで発見された世界最大のダイヤとか・・・
19~20世紀、インドシーク王国やムガール帝国)のマハラジャたちの宝石も?!

重さ、910g もあるんだそう(!)。

ドキュメンタリー映画『エリザベス 女王陛下の微笑み』(八丁座で上映中)でも「My neck will break…!/ 首が折れそうなの 」…と。
あれはジョークではないな。

王冠の重みもさることながら、歴史の重みもズシリと女王の頭上に圧し掛かったことでしょう。


写真は、昔メトロポリタン美術館で購入した図録より。
宝石を産する国のふんだんな宝石使いにのけぞってしまう。
ストーン・パワーともいいますが・・・
こんな豪華なものを身に纏うには、纏う側にも石に負けない気力・体力・気迫…等々相当なエネルギーが必要でしょうね。。。

石のパワーに助けられるのか、石と張り合うのか??

特に大柄なものは、マハラジャたちのターバン装飾に使われていた様子。
このすさまじく豪華な宝石に負けることなく堂々足る佇まい。
良くお似合いだこと。



















2022年9月18日日曜日

10月 料理教室


  テーマ:油脂考察と揚げものレッスン♪


  汗を沢山かいた夏の後は、乾燥肌になりやすいとか。
  現代人が油脂不足なんてことは、まず無いでしょうけれど、その昔、
  確かにあった、油脂不足(!)。
  
  あっさり揚がる揚げ方、そしてあっさりいただけるレシピをご紹介します♪


  ● 日時:10月,  2(日) ,  9 (日)


  ● 内容:

   ・開胃 & 潤いのスープ 
    (潤いで火照りを取る発想の薬膳スープ)

   ・揚げ春巻きバラエティー 点心の懐(お総菜〜おつまみ、おやつまで)
     エビ・ピータン・茄子・チーズ 南瓜orサツマイモ etc..

   ・むかごの一品 


   ・五子粥
    「チャングム」にもでてきた韓国のお粥   

   ・美味しい中国茶

   ・潤いの黄金デザート(腸と血のお掃除) 

2022年9月8日木曜日

中秋節:月のお話

 中秋節。日本、中国それぞれのものがたり


日本では、月で兎が餅搗き。
中国の神話伝説では、月には金木犀が咲き、ヒキガエルがいて薬を搗いていると伝えられ、中秋の名月が美しいのは、月の金木犀が満開を迎えているからだという。

ところで何故ヒキガエルなのか。それを探ると中国版 古事記の『淮南子』、嫦娥奔月(じょうがほんげつ)/ 嫦娥月へ登る  へと導かれる。
各地の民話をまとめた物語故、ネットでググったりすると「諸説あり」が入り乱れ、矛盾のドツボにハマるのは必定。一筋縄ではいかなそうな気配ムンムン。
かなり手こずるが、大切りするとこんな感じになろうかと思う。
(※『淮南子』の原本を読んだわけではないので、これもまたかき集めのちゃんぽんになってます。)

まず、そのヒキガエルは、仙女だった嫦娥(じょうが)なのである。
嫦娥の夫、后羿(こうげい)は、弓の名手で、なかなか男前だったらしい。
この時はまだ結婚しておらず、※嫦娥さんが数々の求婚相手の中から后羿を選ぶという話もあって、その部分がかぐや姫に取り入れられているとも。嫦娥さんについては悪女説といい女説があり。

あるとき、天界に太陽が10ケも現れるという異常事態が発生し、地上は灼熱地獄に。
天帝(東王父)の命で后羿は、9つを射落とし、再び太陽1つの世となり平穏を取り戻した。
世を平定した后羿に、西王母(せいおうぼ)は、褒美として不老不死の薬を下賜する。
(ココ、后羿が不老不死の薬を手に入れる経緯に諸説あり。)

ところが、名を上げ出世した后羿は、だんだん横暴になっていったので、妻の嫦娥は、こんな男が不老不死になったらたまったものではないと、后羿が賜った不老不死の薬を盗んで飲んでしまう。嫦娥さんいい女説では、全然違う展開になる(末尾のリンク参照)ので、これは悪女説なのかな

西王母は、自分が渡した薬を盗んだ嫦娥をお咎めになり、ヒキガエルして月へ追放してしまいます。天界を追われた嫦娥は罪滅ぼしに(盗んだ薬を返すために)月でせっせと薬草を搗いているのだという。
・・・とまあ、細かいところを言及せずに流すとこんなお話なのだ。



おやま、月と下界は天上界の流刑の地なのか。)))
楽園を追われるアダムとイブしかり、地上とは苦しみの多いところという認識は東西共通なのですね。

『西遊記』では、孫悟空が西王母が所有する不老不死の仙桃を盗んで下界に降ろされたという設定だった。猪八戒も、天上界で嫦娥さんを見初め、ストーカーしたことが訴えられて、下界へ追放処分となったということだ。(法政大学比較文学者 王敏 「中国「花」文化ー桂花考ー」より)。

『西遊記』に出てくる豚・猪八戒は、三蔵法師に拾われ天竺への長い旅路をお供するとなるのだが、これは明代(16世紀)になってから承恩(1504?- 1582)によって書かれた白話小説での展開。※猪八戒も后羿も、美しい仙女 嫦娥さんに猛アプローチを掛けていたのだ。「猪突猛進」という言葉はそんなもうアタックぶりも彷彿とさせる(!?)。

この『西遊記』の時代背景は、三蔵法師=玄奘(602 - 664)の頃。唐前期(李世民〜武則天の頃)。日本が倭国から日本になった奈良〜平安の遣唐使全盛期である。
そして『西遊記』は、玄奘の記した旅の記録『大唐西域記』(646) が基となっている。
猪八戒も后羿も、仙人という設定なので、タイムラグはひじょ〜〜に長いのだ。(だからいかようにでもムリクリ辻褄合わせが出来てしまう民話w)


中国のあんなそんな物語が日本に伝わり、日本社会のいろいろに置き換えられメタファーが盛り込まれて「竹取物語」になったともいわれている。ジブリの 高畑 勲監督の映画タイトル「かぐや姫の物語〜姫の犯した罪と罰」も、なるほど意味深だ。

さて、中国版の物語は、何のメタファーなのだろうか??
中国の神様だの仙人だのを紐解くのは私にはハードルが高すぎるが、こんなことも想像できる。


后羿が射落とした9つの太陽。
それは、天帝(東王父)の10人の子供の跡目争い!?

天帝の時代、それは、殷、周、春愁戦国と始まる中国年表の、その殷の前、中国最古といわれる王朝「夏」の頃ではと言われていて、皇帝と神話の神がオーバーラップしているような時代。(日本の神武天皇みたいな感じかな。)地図上では、洛陽や開封といった多くの王朝の首都が置かれた黄河流域を含むエリアにあったようだ。

天帝=東王父に対して西の西王母。西王母は、崑崙山いるという。
崑崙山は、遠くタリム盆地と青蔵高原の狭間にある崑崙山脈のことではなく、中国古代の伝説上の山で、黄河の源流辺りだと考えられていた。いわゆる桃源郷のイメージもこの辺りで、玉を産み、不老不死の水が湧くその地に、女仙人西王母が暮らしていると考えられていた。

「兄弟の争いを平定して参れ」と帝の命を受けた軍師后羿は、“平定ではなく結局9名を死に追いやる結果となってしまい、息子達を殺された東王父に「そこまでやれとは言っとらん!」と疎まれた??(wikiにはそういう結末の説も。←中国ドラマをいろいろ見る限り、そんな情めいたことは一切無かったろうと私には思えるのだが。)
また、10人の皇子は皆母違いで、西王母の子供のみが、生かされた「太陽」だったことで、后羿は母西王母から、褒美を賜ったとか?  

天下平定に大奮闘した后羿の働きが帝に評価されなかったことで、后羿と嫦娥は、天界=都を離れて、月=田舎で暮らし、華やかとはかけ離れ、豚とヒキガエルのようになっちゃった……なーんてねw??  

逢蒙殺羿(ほうもうさつげい)


こんな故事があるそうです。
弓の名手だった后羿は、弟子で家僕の逢蒙(ほうもう)に弓の手ほどきをしてやっていた。
逢蒙は上達し、やがて自分は師、后羿よりも上だと考えるようになった。
后羿がいなければ自分が「天下一」。野心を抱いた逢蒙は、后羿を殺してしまう。
そこから、身内に裏切られることを「逢蒙殺羿」と言うようになったのだそう。転じて、弟子や友人はよく選ぶべきだという教訓でもある。
どうやら先の私の妄想「田舎に引き込んで豚のようになった(チャンチャン)」は、早くもハズレということか。

語り継ぐ人の「こうであったらいいのにな」という思いにストーリーも盛られ、伝説というものは果てしなく広がっていき、今日の私達を悩ませるのでありまするなあ〜。)))


嗚呼、今や「嫦娥」は中国の月探査ロケットの名前。
千年の伝承を打ち砕く月の真実を明かすロケットの名前になろうとは。


聘珍樓のサイトには、「嫦娥いい女説」のお話が載っています。
切なさもあって、この説なら「竹取物語」に通じるところ多々ありかなという気がしますデス。






2022年8月13日土曜日

セイロン紅茶とスリランカ

 1990年代後半。今思えば、あれもひとつの“ブーム”だったのでしょうか。
豊かな品揃えの紅茶専門店が楽しくて。
当時、好奇心が先行して前のめりの私は、度々通って「ここのお茶、全部制覇しちゃうぞ!」と、本気で思っていたものですw
今は「制覇する」なんて言葉の薄っぺらさに恥ずかしさばかりですが。

バラエティーを遊ぶお年頃を過ぎ、ここ十年以上はずーっと、神田神保町のティーハウス・タカノさんのヌワラエリヤを飲んでいます。
タカノさんは、多種をそろえるのではなく「今年はコレ!」と、味の絶対値でもって買い付けられるのです。だから品揃えは10種に満たない。でも、その中に、ストレートで美味しいもの、ミルクティー用、スパイスティーや煮出しチャイ用それぞれのベストが揃っているのです。
嗜好品ですから、客観的に「ベスト」といえば、もっといいもの、高級なものはいろいろあると思いますが、今風に言うとSDGsな価格と美味しさのものが揃っているのです。

5〜6月、ダージリンのファーストフラッシュ、続いてヌワラエリヤ入荷のお知らせというのが恒例。

が、今年は未だ船荷が着かない・・・とか。
手元の茶葉が少なくなってくると、途端に当たり前の美味しさが貴重なものになってきました。
7月5日のスリランカ「破産宣言」からひと月。現在、スリランカはどんな様子なのでしょう??

同じ味が頂けるってことは、平和ってことなのですね(!)。

17世紀以降、ポルトガル - - - - オランダ - - - - イギリスと、支配の上塗りを重ねられてきたスリランカ。
イギリスの支配は「胡椒の後に、唐辛子が来た」と表現されるほど「辛い」ものだったという。
プランテーションもコーヒーから紅茶へーーー。

写真は、10年前、スリランカ・ヌワラエリヤを訪れた時に宿泊した
チューダー様式のホテル(=元イギリス人の館)に飾ってあった写真です。










2022年8月7日日曜日

9月の料理教室

 皆さま、お元気でお過ごしでしょうか?

まだまだ猛暑が続きそう・・・!

9月は、ドカーンと疲れが出そうな予感もします。

そんな訳で、テーマは「滋陰補腎の養生ごはん」。

夏の疲労がたまった体に優しいお料理をーーー。

実は、料理教室を始めてから「初」のフカヒレです!

フカヒレは、特別なお料理ですが、ご家庭でも美味しく頂けます。
いろんなものがお取り寄せ出来るようになった時代の、こんな活用法いかが??
というご提案も♪
少しずつですが、召し上がって頂こうと思う次第です。

秋〜冬、補陰補腎に繋がるお食事に仕立てて展開予定です。
是非、ご参加下さい♪


●日時:9月 3日(土),4日(日),10日(土),11日(日)
    10:30~14:30


●内容:
「滋陰補腎養生ごはん」

   ・客家擂茶(←7月より繰り越しの一品)
   ・老虎菜
   ・季節の野菜炒め
   ・フカヒレ 湯葉トロ煮込み
   ・桑甚ごはん
   ・極上中国茶(※ワンランク上の中国茶)
   ・季節のプチデザート



2022年7月23日土曜日

芥子漬け


 

7月教室の一品だった芥子漬け。

  お鼻、ツーーーン
  お目々、ヒリヒリ

この「ツーン」が苦手な方、10人に1人ぐらいの割合でいらっしゃるようにお見受けします。
私はこのツーンに挑みながら刺激を頂くのが大好きで、いつも芥子&山葵は増量ぎみ。
芥子の揮発成分を鼻腔に入れないよう、スー、スー、スー・・と小刻みに鼻から息を吸いながらいただきます。芥子や山葵が苦手な方は、この呼吸が苦手なんでしょうねえ、きっと。
芥子の「ツーン」は、配糖体から生じるアリルイソチオシアネートという物質によるものらしく、ワサビや大根にも含まれる成分で、殺菌力にも通じる。

香る美味しさ。

料理の美味しさの半分は嗅覚が担っていると思うのですが、芥子漬けの美味しさは、この常識を覆す食べ方で尚人気を博している!? 芥子、タダモノではないゾ。

そこで、ちょっと芥子のお話を。

芥子には、黒、白(黄)、オリエンタルの三種があるとされています(SB創業者 山崎峰三郎氏の著書による)が、黒白2種として扱われていることが多いです。ホールスパイスを売る店頭でも白(黄)、茶色の2種類だけ。アブラナ科のこの植物は、古くから世界各地で活用されているので、もう原産国がどこだか分からなくなってしまっていますが、恐らく東地中海沿岸辺りではと言われています。
"マスタード(Mustard) "としては、白いディジョンマスタードかソーセージに添えられる茶色の粒マスタード。
南インドでは、スタータースパイスとしてブラウンマスタードシードをクミンと一緒に熱した油に加えてパチパチ弾けさせて香りを引き出すのがカレーの基本。
日本の練り芥子には、ウコン(ターメリック)が加えてあるから黄色いけれど、本来はディジョンマスタード同様もっと白っぽいもので、これが本来は「オリエンタル」種といわれているタイプのもののようです。

唐代にインドへ旅した玄奘(三蔵法師/AD600~664)の記した『唐西域記』には、芥子には神力が宿るといった記述があるそうです。中国にはインドから伝わり、インドのそれもひょっとしたら地中海沿岸あたりから広がったものかも(またその逆かも?)しれません。
魏晋南北朝の6世紀の農業書『斉民要術』に芥子菜のことが「胡芥」「蜀芥」と記載されていましたから、唐代以前には西部ですでに栽培されていたようです。
そしてその芥子が、7世紀には遣唐使によって日本に仏教と共に伝わり、加持祈祷に用いられるようになっています。
源氏物語(10-11世紀初頭・平安中期に書かれています)の「葵の巻」と「手習の巻」にも、芥子焼きのことが語られています。
(光源氏の正妻・葵の上を悩ませていた生き霊を調伏するための加持祈祷で炊いた芥子の香りが、六条御息所の衣に染みついて消えなかったとあります。)

古の人々が芥子の「ツーン」を楽しんでいたかどうかは不明ですが、何やら世界中の人々のDNAに組み込まれていそうな普及ぶり。あらゆるお料理に幅広く使えるキャパも、古句から親しまれてきたから故といえそうです。

芥子。不思議な魅力を秘めた代物です♪


あ、芥子漬けは・・・いっぺんに沢山仕込むと危険ですよ。

*芥子(白芥子)
 性味/帰経:温・辛/肺 
 化痰類 温肺袪寒(理気散結、寒性の席、喘息、稀息 稀痰など)
     通経止痛(関節疼痛・麻痺・陰痰) 食欲不振に。



2022年6月27日月曜日

 7月の料理教室

今年は梅雨が短く、長い夏になるとか!?
梅雨も大変ですが、猛暑が長いのは、ちょっと覚悟が要りそうです。
脾胃を労る体に優しい、気負わず作れる飽きの来ないお料理で、乗り切って参りたいと思う次第です。
あっさり和食には、落とし穴があります。
それは市販のモノに頼ると知らず知らず摂取することになってしまうリン酸塩や甘味料が含まれがちだということ。
真っ当な調味料を使うことは、腸の健康にも直結しています。

そこで、今回は、少し調味料についてのレクチャーを増量した内容に。

 
テーマ:調味料と添加物 ① さ・し・す・考察
     調味料検証レッスン♪

お醤油(と味噌も?)にフォーカスし、猛暑を乗り切る調味料を作ります。
夏の美味しい一汁三菜の和定食と共に♪

 <内容>
 ◎台湾擂茶ーーーミネラルサプリ食としての知恵。

 ◎江戸前調味料「煎り酒」作り  ※お持ち帰りアリ♪
 ◎出汁醤油ベースの調味料(めんつゆも作れます!!)

   <一汁三菜の和定食>
  夏野菜の和え物
  山芋の和え物
  魚介&煎り酒カルパッチョだれ / お肉の冷製  和のタレで (カルパッチョダレ)
  お味噌汁(納豆汁?)
  ごはん
  ちりめん山椒  & 香の物
  デザート(葛きり&梅蜜?)
  美味しいお茶

  ※豆かんてんお取り寄せの頒布

2022年5月14日土曜日

6月の料理教室



 スイスイ季節が移ります・・・
そう感じるのは、歳のせいか!?
さて、梅雨入り間近の教室では、スパイスの出番でしょう!
昨年は流通が止まっていたインドの美味しいカレー粉も入荷が確認できました!
ここはやっぱり美味しいカレーでしょ♪
これまで色々なカリーをご紹介して参りましたが、今回は、県外からの
お客様にも食べさせたくなる檸檬カリーをご紹介します。
今年も夏バテ知らずでお過ごしになれますように。


 ● テーマ:「柑橘バラエティー」
      〜 カレーバージョン 〜

 ● 日時:2022年 6月 11(土), 12(日),    18(土),    19(日)
                   10:30~14:30

 ● 料理内容:
   ・羅漢果でコーラ 
   ・カチュンバル
   ・野菜のマリネ
   ・レモンカリー
        ※インドの梅干し  “ニンブカ・アチャール
   ライス
   ・羅漢果のデザート
   ・菊花プーアール茶

 ※料理は一部マイナー変更がある場合があります。ご了承下さい。

 ※カレー粉予約受付(締め切りは5/15)。
   50g 瓶入り@700円(対象:会員様のみ)
 ※パコラミックス粉 予約受付(締め切りは5/20)。
  @300円(対象:会員様のみ)

2022年5月10日火曜日

瑞雲茶会 → 端午薬食茶会 2022


 恒例の茶会@MUNI広島ギャラリー。

1月から延期になっておりましたが、名前&テーマを変えて、催行となりました!

今回は、1月に既にお申し込み頂いていた方を優先予約とさせて頂きましたので、残席、19日のお席が2席のみとなっております。(ゴメンナサイ!!)


この度は、茶樹のルーツが味わいと共に楽しめる構成となっております。

お米と麦を切り口に2種の点心、乾菓もご用意しております。


この3日間、フィナーレのお茶をどれにするか悩みに悩んでおります。)))


2022年4月3日日曜日

「共命の松」

 本日、お花見日和=チャリ日和。

爽やかな春の日差しに誘われ、自転車で桜見物することにしました。
花から花への蝶々気分で あっちの桜、こっちの桜・・・。

どこもなかなかの賑わいですが、府中町の水分峡森林公園は少しおちついた雰囲気(写真は入り口付近)。


ここは、4年前の西日本豪雨で氾濫した府中川の水源にあたります。
過去にも大きな水害の記録が残っています。
小さな砂防ダムが作られたのは昭和16年(1941年)のこと。

大正15年 この地方は大洪水に見舞われた。府中町では堤防の決壊 10数ヶ所延べ3500間(約6300m)橋梁の流失20余 低地部の一帯 が海となり、田畑流失66町歩(約66ha)の被害家屋359戸にのぼり (当時の戸数800戸)余、人口3,700人であった。          大正15年の洪水による山林荒廃地の砂防施設工事を内務大臣に陳情、 昭和14年旱害による応急対策施設に字石ころび谷間の溜池新設を   議決昭和16年 県 水分峡堰堤工事が完成した。(府中町史から)」


川沿いの桜に添って上がっていく道中には、土嚢が積まれ、未だ復旧工事中のところがあちこち見られました。
この公園やキャンプ場も、ついこの前まで立ち入り禁止になっていましたが、今日は少し入れるようで、行楽を楽しむ人の姿もちらほら。。。

かつては稀少植物もみられた山道も、洪水と、人の手がこう入るともう「自然」では無くなりますが、仕方ないですね。)))

さて、その水分峡への道の麓にある龍仙寺。
ここには、樹齢600年を越える「共命の松」が鎮座しています。

元々は盆栽だったそうで、盆栽として100年以上、地に移されて500~600年といいます。
龍仙寺の創建は、1521年。室町時代。その時に、移植されたそう。
なるほど、盆栽のまま大きくなったみたいな風貌。

青々しい松葉に代謝活発 パリッと松皮。
まだまだ生きる宣言が聞こえてきます。


愛でて麗しい松ですが、松には救荒植物、薬草の顔もあるのです。
「救荒植物集説」* にも掲載されているそうです。

その昔、飢饉や兵糧攻めで飢餓に陥った際には、松皮を粉にして食べたのだとか。
そういえば、昔の大河ドラマ『黄金の日々』で、市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)扮するスケサが、秀吉に兵糧攻めされる城で、コツコツ密かに木の皮から団子作っているシーンがあったのを、何故か印象深く記憶しています。
あれは松の木だった(それとも代用で他の木で作ったの)かな・・・??

秋田には、由来の松皮餅というのがあるのだそう。
こちらは団子に松の皮の粉を練り込むのだから、ちょっと贅沢かもしれないけれど、松の皮を食べようとしたきっかけは、北の国の飢饉かもしれないですね。

松は、まさに命の木。
その松葉も薬草。




*「救荒植物集説」/伊藤圭介・述(いとうけいすけ)・賀来飛霞(かくひか)・記
 1884年(明治17年)、シーボルトに西洋植物学を学んだ伊藤圭介が自著「救荒食物便覧」や実験をもとに、その他諸書を参考にしながらまとめ記した。123種の植物について、科名、方言、漢名、洋名、色、形状などの観察、植生、調理方法などが記されている。82歳の高齢であったので、賀来飛霞が執筆したと見られる。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/112737

 参考:「お松を愛する会」HP:https://omatsu.club/2020/07/18/post-1610/

2022年4月1日金曜日

アーモンド 


 春の日差し。

これから5月に向かって、紫外線が多くなって参ります。
それにはビタミンEがいいそうで。
ビタミンEは、アーモンドにいっぱい入ってるそう!
ナッツの中でもトップクラス。


らっかせい本舗 浅草 粋煎堂の素煎りアーモンド。

素煎りらっかせいを沢山買ったとき、おまけで頂いきました。
アーモンドは「素」を買うことなんて滅多に無いけれど、あら、意外と美味しいわ♪
お塩もチョコレートも掛かっていないのに、焙煎だけでこんなに甘さが出るのですね♪
(ちなみにアーモンドはカルフォルニア産使用)

今時の “おまけ” は専ら「ポイント」だけど、新たに気付かされるおまけ=昔ながらの商人の智恵。逆には新鮮♪))


アーモンドといえば、モロッコ。
モロッコの朝ごはんは、ホブス(全粒粉のパン)とアーモンドペーストをアルガンオイルでのばしたスプレッド「アムルー」でした。アルガンオイル。
一時ブームになりましたっけ、アルガンオイル。
アーモンドの更に上をいくビタミンEの宝庫。
自然の恵みの陽射しケア、抜かりない(!)

久しぶりに、我が家の「骨董w」モロッコのお茶碗にナッツを盛ります。


桜の季節、カリフォルニアではまた、アーモンドの花も開花。
アーモンド(扁桃)はバラ科サクラ属。梅や杏、李の仲間です。
杏仁(杏の種の核)同様、品種によっては毒性(アミグダリン=青酸配糖体)が強いものがあります。


2022年3月29日火曜日


観音しだれ桜



今年は例年より、少し早い開花。

例年TVやSNSの桜の投稿を花暦としている節があるワタクシですが、今年はいち早く発信側に♪

先日、公民館での講座の帰り、立ち寄った神社のしだれ桜です(写真)。
なんとも立派、ご神木に相応しい風格!
そばの狛犬までもが、どこか誇らしげなお顔です。

そうそう、日本各地に桜伝説というのがあるようで。
桜の木には、霊力が宿る・・と。
今年85歳になる知人は、お転婆だった子供の頃母親に「桜の木は登るもんじゃありませんよ」と言われたのを覚えていると言うのです。

木というのは、俄然人間よりも長生きで、いつも同じ場所から私達をみていて、なんでも知っている存在。そんなスケールの大きな生命体だから、ちょっと畏敬の念も沸いてくるのかも知れません。


さて、そんな桜のエネルギーは、やはり生薬にもなっていました。


「桜皮(おうひ)」

山桜の木の皮には、フラボノイド化合物の成分がふくまれ、鎮咳、袪痰、湿疹やじん麻疹、排膿の薬になるようです。八重桜の花にも同様の成分が含まれるとか。
こちらは、喉の痛みのほか精神安定と安眠によしとされます。桜の花の香りに因るものといえそうです。


散る桜 残る桜も散る桜

これは江戸後期の曹洞宗の僧 良寛禅師の辞世の句(?)らしいですが、何故か、一番に頭に浮かんだのが『TVタックル』に出演していた破天荒政治家ハマコー(浜田幸一)です。
政治家の盛衰絡みの話題等、ことある毎に、決めぜりふのようにこの句を持ち出していたのがなんだか可笑しくて。

この句は、寿命は余命なのだということ、生まれたから死ぬ。誰しも生きて死ぬ。
表裏一体の生死観を歌ったものだそうです。
生死観を重ねるほど、桜は日本人の美学の原点なのですね。。。




ウクライナの桜

日本・ウクライナ外交関係樹立25周年にはじまり桜キャンペーンが続き、現在は2500本もの木が、キエフ、マリウーポリ、オデッサ、ドニプロ,リヴィウなどの22都市に植林されているのだそう。
https://www.ua.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/00_000951.html

ウクライナの桜は、無事咲くのでしょうか??


2022年3月27日日曜日

リトル・オデッサ

NYCから、地下鉄B-Line で1時間近く、途中ちょっとドスのきいたエリアも通り越しずーっと乗りっぱなすと海にぶつかる。

ブライトン・ビーチ。

ここには「リトル・オデッサ」とよばれるロシア人街がある。
ビーチ沿いにはリタイアメントハウスも立ち並び、のどかな風情だった。

オデッサ(ギリシャ名)
ウクライナ南西部、黒海に面し「黒海の真珠」なんて呼ばれている美しい観光都市。
その沿岸には今、土嚢が積まれている。。。

もう30年も前の話になってしまうが、学生時代にリトル・オデッサを訪れたことがある。
キリル文字の看板が並ぶ街並み。
そこのグロッサリーストアでは、ルーブル通貨もOKだった(!)。

脂身の層が分厚いお肉の煮込み料理やまっピンクのビーツ色のボルシチのあるロシア料理レストランーーー。
”こってり”に尻込みしてレストランはパス。ベーカリーのピロシキを買って食べたっけ。

写真も撮ったけど、ちょっとドキドキわくわくしていたせい(?)かほとんどピンボケでした(涙)。
デジカメも携帯も無い頃のカメラで人々の日常を撮るのは、ちょっと覗き見みたいで気が引けたもの。

ソビエト崩壊以降に移住した現 ロシア、ウクライナ、そしてジョージア、ウズベキスタン、アゼルバイジャン等々周辺国を祖国に持つここの人々は、共にウクライナに祈りと支援を送っているらしい。








 

2022年3月25日金曜日

4 - 5月の料理教室

中国は広〜い!
地方料理が豊富です。
街中華や家庭料理として定番の中国料理それぞれのルーツはどこでしょう?
そんなことをお話しながら、安心感たっぷりのおうち中華をワンスランクUPできるコツ、お伝えしたいと思っています。

※今回は、日程が少し変則で、大型連休を挟みます。


 ●テーマ:「家庭料理になった中国料理①」    

 ●日時:2022年 4月 23(土), 24(日),    5月 7(土),    8(日)
                   10:30~14:30

 ●料理内容:
   ・開胃スープ
   ・油淋鶏(ユーリーチン)
   ・油淋鶏のタレで食べる野菜料理
   野菜料理もう1品
   ・ごはん(?)
   ・生姜を使ったデザート

※料理は一部マイナー変更がある場合があります。ご了承下さい。
※特製辣油の予約開始(締め切りは3/31)。 角瓶@1,400円(対象:会員様のみ)

2022年3月1日火曜日

カカオ・ココア・チョコレート ②

 先日テレビで『チャーリーとチョコレート工場』(2005/ジョニー・デップ主演)を見ました。

原作はロアルド・ダール(英)の児童小説 “Charlie and the Chocolate Factory”(1964年/邦題『チョコレート工場の秘密』)。

本作品は、1971年に一度『夢のチョコレート工場』というタイトルで、映画化されています。(脚本は、原作者ロアルド・ダールが手掛けているどちらも見そびれていたのでやっと観られたという訳なのですが、見終わって、この物語は最初に本で読みたかった(!)と思ったのでした。映画のインパクトが強すぎて。。。
独特なファンタジー。
映画2005年バージョンでは、CGで複製されたウンパルンパ(という小人人種)やセットが現代の技術でしっかりに作り込まれていて、色調等々、これを一度見てしまうと、独自の想像が描ききれなくなってしまう気がします。もう、ウンパルンパはあの顔しかうかばないし、ウォンカはジョニー・デップの美しい顔しか浮かばないといった状況に。
もし未だご覧になっていない方は、まずは活字でアプローチして、立体的な想像を膨らませてみることを、是非オススメします。


ここでちょっとストーリーを。

- - - - - - - - - - - - - 

外界から隔離された巨大なチョコレート工場がある大きな町の片隅で、貧乏な暮らしを余儀なくされている少年チャーリーとその一家。ある日、チョコレート工場の工場主ウィリー・ウォンカが、自社のチョコレートの中にゴールデンチケットを5枚封入して出荷、チケットを引き当てた子供を工場見学に招待すると発表する。

そして、工場見学の日。チケットを引き当てたチャーリーら五人の少年少女と保護者の前で、チョコレート工場の門が開く。チョコレート工場の中に広がっていたのは、ウォンカが作り上げた奇想天外な世界だった。(以上、ウィキペディアから抜粋)

- - - - - - - - - - - - - 

チョコレートの製造で大成功をおさめているウィリー・ウォンカ。
この物語は、彼の工場の「奇想天外」ぶりが醍醐味でもあるのですが、チャーリーと工場見学を共にすることになる親子の価値観の歪さが、工場の世界感となんだかシンクロしているのです。そしてその親子とウォンカとの噛み会わない掛け合いもまた、独特の世界感を醸し出しています。
どこかダークな世界感に、グリム童話みたく、シビアなメッセージの含みも感じられます。


チョコレート職人目指して歯医者だった実家を飛び出したウォンカが、カカオを求めてジャングルを彷徨い土着民のウンパルンパに出会うところなど、新大陸の産物を求めて飛び出す大航海時代の冒険家さながらだし、ウンパルンパはまるでアフリカや南米の奴隷として連れて来られた黒人と重なります。そしてその働き方は、産業革命を彷彿とさせる機械化された世界のそれ。はたして作家には、大航海時代や産業革命を暗示させる意図があったのでしょうか?
そしてまた、そんなところがなんともイギリスの童話らしいなと思った次第。

実は丁度この映画をTVで見たとき、『チョコレートの世界史』(武田尚子著/中公新書)を読んでいました。
「世界史」というのだから、カカオが原産地からどのような経緯で世界中に広がり、世界を魅了する嗜好品になっていったのかが語られているのかと期待していたら、本の中の「世界」は、後半専らイギリスにフォーカスされていて、正直ちょっと物足りない感じ。しかしながら一方で、チョコレートが世界に広がるプロセスには、イギリスの動きがけっこう大事だったりするのでした。

①でふれたように、カトリックの国々とプロテスタントの国々では、チョコレートの普及していく様相が少々異なるのです。
イギリスでいち早くチョコレート工場を建設したのは、クエーカー教徒だったというのも興味深いところです。

食文化のアートとして花開いたフランス文化圏とは異なり、産業としてのチョコレート製造業が発展をみたイギリス。戦場での栄養食としての発想もあったことも興味深いところでした。

原作が書かれたのは、作者が第二次世界大戦から辛うじて生還してから。
社会を俯瞰する感じで辛口の風刺もチラつくファンタジーは、そんな作者の立ち位置に因るところがあるのかもしれません。


そうそう、ウォンカの板チョコを見ていると、一世を風靡したハーシー(Hershey)チョコレートを思い出しました。創業者のミルトン・ハーシーの曾祖父はクエーカー教徒で、迫害を逃れてペンシルベニアに渡ってきた移民です。ペンシルベニアは、イギリスのクエーカー教徒ウイリアム・ペンが創設した州で、宗教の自由が約束されていました。父親もミルトン自身も敬虔な信者とは言えないものの、クエーカーの家族と暮らし、そのコミュニティーには接点を持っていたようです。後に事業を興し、チョコレートの知識を得るためイギリスを旅行した際、ハーシーはクエーカー系チョコレートファクトリーの社会改革活動に出会っていたようです。イギリスのキャドバリー(Cadbury)社にならい、理想郷チョコレート会社の城下町を建設しようという発想に、ビビビときたのではないでしょうか。様々な経験を経て、ミルトンは、アメリカのチョコレート開拓者になっていくのでした。

さて、物語のウォンカかクエーカー教徒とはとても考えられませんが『チャーリーとチョコレート工場』は。そんな時代を知る作者の作品ということです。

世界の食文化は16世紀から激変しました。
新大陸からのとうもろこしにジャガイモ、ピーマン、トマトに唐辛子・・・・コーヒー、お茶、そして、スウィーツ界を一世風靡したカカオーーーだったのですね!






*クエーカー:キリスト教プロテスタントの一派。正式にはフレンド派。17世紀半ばに、英国でジョージ=フォックスが創始、まもなく米国に広まった。キリストへの信仰により神の力が人のうちに働くとし、霊的体験を重んじ、教会の制度化・儀式化に反対。絶対的平和主義を主張し、両世界大戦時に多数の良心的戦争反対者を生んだ。基督キリスト友会。
武士道』の著者であり五千円札の顔となった新渡戸稲造もクエーカーで、ペンシルバニア州フィラデルフィアでアメリカ人女性メアリーと結婚している。

2022年2月24日木曜日

蕗の薹(ふきのとう)のお味噌汁


味噌汁の具の中で、蕗の薹とお揚げのお味噌汁が一番好きなんです、私♡

ついでに2番は筍の先っちょの柔らかいところとワカメのお味噌汁。

その季節、毎日でも大歓迎のご馳走です。

・・・と言ってから、はて、味噌汁はご馳走か?? という考えが頭をよぎりました。

「ご馳走=贅」のイメージだと、ご馳走とはいえないかもしれませんが「ご馳走=価値のあるモノ」と考えれば、これは確かにご馳走なのであります。


土井善晴先生のご本『一汁一菜でよいという提案』(2016)には、「贅と慎ましさのバランス」「暮らしの寸法」などという言葉が出てきます。確か、前者はハレとケの話題の時の言葉だったように思いますが、一品の中にも贅と慎ましさが共存しうるのでは??・・・と、ふと思いました。
ふきのとうのお味噌汁も、筍のお味噌汁も、山里から遠く離れた街っ子の暮らしには、贅沢な存在です。
そう、日常使いの作者不明だった焼き物が、アートの位置づけとなる民芸のように。


あ〜〜〜・・この香り♡
春だなぁ〜〜♪))))))))



『一汁一菜でよいという提案』には、シンプルな一汁一菜で、十分建康的食事になりますよ〜、気負わない料理でいいのですよ〜〜という優しいメッセージが込められている。

この中で、土井先生は「家庭料理は和食の民芸」とも。
「民芸」の本来の定義民衆の生活の中から生まれた実用的な手工芸。民俗性・郷土色を反映し、素朴な味を持つ)に従った表現。家庭料理は実用の食で、郷土料理もこれに相当すると思います。
「民芸」も、ハクが付けられ高価な骨董となっているものが少なくありませんが、気取らない暖かさが魅力です。
変化に富む気候、季節との折り合いを付けた日本の食文化を、気負わず家庭料理で楽しむ。
季節のお味噌汁も、そんな位置づけの一品だと思う次第♪
 

2022年2月14日月曜日

St. Valentine's Day  カカオ・ココア・チョコレート ①

ココアは、薬品か食品か?


16〜17世紀、ヨーロッパでは、こんなことが宗教的論争になっていたらしい。

カトリックにはイースター(復活祭)の前に断食する習慣があるが、断食中でも「薬品」は、摂取可。また、「液体」はOKという。
そこで、ココアは薬品か、食品か? そして液体か、個体か?- - - - の議論というわけ。
聖書にもない新しいものと向き合う戸惑いも見て取れる。


この時代、砂糖、お茶、コーヒー・・・そして「新大陸」からもたらされる新しい産物 カカオも相当な高級品であると同時に、健康維持に役立つ代物という認識で受けとめられていた一面があるようです。
カカオを加工してココアとして飲み始めたのは、いち早く中米に植民地を築いたスペイン、ポルトガルなのだそう。同じく中米植民地からの砂糖も加えて作るココアは「高級滋養食」として、カトリックの国々に浸透していきました。
フランスやイタリアにも、この経緯で普及していったのでしょう。

メキシコには、イエズス会が経営するカカオ農園もあり、教団の運営資金にもなっていたとか(!)。


さて、今年のバレンタインは「 “高級滋養食”ココア」でお手軽に済ませよう♪…と思ったのでですが…チョコレートの誘惑は、エデンの園のリンゴの如し。
禁断の果実 (「食品(固体)」になったカカオ) を食べたので、楽園追放w 
厳しい世の中をガンバッテ生きるか。

「薬品」ですw

「食品」となったカカオw
(マロニエ)




禁断の果実?