炊き出しだぁーっ!
調理場(?)の様子を目にして思わずそう思いましたが、これ、結婚式の料理を作っているところ。
トプカプ宮殿の厨房にもあったような大きな鍋に柄の長いヘラ・・・・素材こそ違えど、同じ塩梅。
この日の料理は・・・
・ヨールトチョルバス(ヨーグルトのスープ)
・バーミャチョルバス(乾燥オクラのスープ)
・エトゥリピラウ(粒パスタ入りのピラフ)
・ゼルデ(甘い白粥)
・イルミックヘルワ(セモリナ粉のヘルワ)
・あま~いチェリージュース(これは市販のものだった)
繊細な料理とは言い難いけれど、この土地の郷土料理を大皿に盛って、スープやお粥まで、みんながそれぞれのスプーンでつっつきながら食べる。ごちそうを食べることよりも、大勢で一緒にたべることを大事にしているのですね。
それにしても、屋外で、テントを張っての調理と食事。
まるで、町内会かなんかの運動会でもあるのかと思わせるような気さくな空気です。
村中の人が、ふらふらっと、いつもの服装(?)のままでやってくる。
結婚式の段取りは、こんな感じらしい。
・午前8-9時頃からお昼近くまで、男女別々に別れて食事と宴。
(子供は男側と女側を自由に行き来してははしゃいでいました)
嫁入り道具などを部屋に置いてあり、お披露目。
・午後、車の行列を従えて、花嫁を迎えに行く。
最近は、民族衣装ではなく純白のドレスにヴェールといったスタイルが多くなってきたそうだが、本来は、三枚はぎのスカートに、真っ赤な布を被るスタイルなのだとか。
・役場の結婚課の人と男女各々の証人の前の前で、結婚を誓う。
(これで、お役所的手続きは終わり)
・お金の入った壺が用意され、花嫁さん、壺を割り、婿さま、そのお金を撒く。(子供が拾う)
昔は豊穣と子孫繁栄を祈って、麦の粒を撒いたとか。
断続的にピストルやライフルを空へ向けて撃つ音が響く。
(中国の爆竹みたいなものでしょうが、これで度々死傷者がでるらしいです〜。)
トルコビールの出番は・・・ない。(ちょっと残念)
(コンヤでは、開拓した農地で、てんさいやホップも作られている。)
11時前に到着した私達は、女性のエリアで食事をご馳走になり、お嫁入り道具や贈り物(ニットやレース編みの数々など、手作りのモノがほとんど)を拝見し、男性エリアものぞき、しばしダンスや歓談。花嫁さんの登場はまだまだ先なので、あえなくこの場を後にしました。