2013年8月20日火曜日

亀ゼリー

亀苓膏
香港の老舗漢方薬局「余仁生(ユウヤンサン)」処方の薬草ゼリー。
清熱・利湿解毒・滋陰益腎 - - - -つまり、体のほてりや炎症、熱や湿を瀉し、内臓の働きを助ける・・等々の働きがある複数の生薬と、亀板=亀の腹側の腹羅の煎じ液でつくられたの薬膳デザート。

ラベルの成分内容を見ると・・・
  水・茯苓・白花蛇・地黄・金銀花・苦参・蛇床子・赤芍・亀板・蒲公英・
  黄苓・蒼耳子・防風・白鮮皮・地膚子・荊芥・甘草・涼粉

う〜ん、夏の体によさげである。

この「よさげ」と思う気分が大切。
客観的に考えて、このゼリーを漢方薬の量に置き換えれば、1,2回これを食べたからと言って、そんなに元気になるわけないのです。
(毎日食べたら多少ちがうかな???)
ですがですが、おやつがヘルシーであることって、それだけで得した気がしちゃいます。
ちょっと美肌効果は期待できそう??

特上の蜂蜜かメープルシロップを掛けて、つるりん頂きます。

う〜〜ん、夏バテ、しない気がしてきました。

この気分の為に、この前向きな気分の為に、つるりん、つるりん。

元気は気力ですもの。この気分が大事なのであります。
ちなみに、この亀、すっぽんではないようです。
スッポンは中国語では、亀ではなく、元魚、甲魚(北京)、水魚(広州)と書きます。

ちょっと苦みはありますが、これは亀の味ではなく、薬草の苦みです。
でもコレが、暑い夏にはたまらなく美味しいのです。

ハイ。亀ゼリーは、美味しいのであります!








皇菊茶



菊花紋章の菊らしい、美しい菊のお花のお茶「皇菊」。
グラム標記なしのまま取り寄せた菊茶。結構いいお値段だったので、ひと夏分あるかな・・と期待したのですが、届いた量の少なさに、愕然としました(苦笑)。

「ぼったくられちゃったかな・・・」

正直、ちょっとそんな風に思わなくも無かったけれど、そこはピンピンキリキリのお茶の世界。飲んでみなくては、その価値は分かりません。

どれどれ・・・。

熱湯を注ぐと、ゆっくりと花が膨らんできました。
花弁一つ一つが、生花の息吹を取り戻すかのように広がって、碗の中に1輪きれいに咲きました。
またその香りの優しいこと・・・!!
華々しさや清楚さとは一線を画した、凛とした孤高の風格と優しさを感じます。

日本は、松・竹・梅だけど、中国は、竹・梅・蘭・・そしてこの菊を合わせて四君子。
とりわけ、菊は高貴なイメージなのだとか。

「優しい」と「優れている」が同じ漢字であることに、おおいに納得。


ハイ。もちろん、ちょっと驚いたお値段にも一応納得(笑)。



菊花茶: 性味/帰経  微寒・辛・甘・苦 / 肝・肺
     疎風清熱・清肝明目・清熱解毒 
     風熱による発熱、頭痛、喉の痛み。肝火による目の充血。
     吹き出物や皮膚の赤み、腫れに・・・。血圧降下にも。




2013年8月14日水曜日

刀豆


鹿児島から届いた「刀豆」。

食べたことなーい!? 

いえ、きっとあります! ほら、福神漬けに入っている、あの、昆布の茎の輪切りみたいなヤツ。)))


食薬的に見ると、効能は、血行促進、排膿、免疫力UP等々。体に良さげな豆です。
だからお茶にされたりもしているようであります。

「刀豆」だけに、刀のように握ってみました。
うーーん。小刀みたい。なるほど、刀豆とは上手い命名であります。


さて、この刀豆、イギリスの童話『ジャックと豆の木』の豆の木のモデルなんだそうです。

朧気ながら、ストーリーを思い出してみました。

乳を出さなくなった牛を魔法の豆とやらと交換し、その豆を植えてみたら、一晩で雲の上まで伸び、それを登ったジャックは、雲の上の巨人の城にたどり着く。人食い巨人とすったもんだやるのですが、最終的に、巨人から金の卵を産む鶏、金と銀が出てくる袋、歌うハープを奪い、豆の木をつたって追ってきた巨人も豆の木を斧で切って撃退。奪い取ったお宝で、裕福になって、母親と幸せに暮らす・・・という話。
一般に童話ではココまで。でもこれ、その後のあるバージョンがあるらしいのですよ。
その展開はこう。
やがて鶏は金の卵を産まなくなり、袋は金と銀を出し尽くし、ハープも歌わなくなってしまう。そこで母親が「他人から奪った宝物で幸せを掴もうとしても長続きしない。本当の幸せとは額に汗して努力で掴むものである」と言って、ジャックに麦のタネを手渡し「この種を立派に育ててごらん。そうすればお前も本当の幸せとはどんな物か分かるよ」と諭すーー。

そしてこの話、実は、藤子・不二雄の『ドラえもん』にも通じているらしい ・・・(!!) 。
のび太のモデルはジャックだったのか!??

童話が出来た時代背景は、イギリスが植民地の冨〜産業革命を経て繁栄を謳歌しているビクトリア時代。
刀豆の原産地も、熱帯アジア、熱帯アフリカ・・・植民地の恵の象徴かも!?? 



2013年8月10日土曜日

9月の健美膳


猛暑対策に、引き続きタイのお知恵を拝借したお料理をご紹介したいと思います。
穏やかなハーブで、体内に停滞しているエネルギーを回転させましょう♪

続・タイのハーブで暑気払い膳

      ・熱冷まドリンク(ウェルカムドリンク)
      ・もずくの和え物
      ・レモングラス風味、イカの“トートマン”
      ・浅蜊のハーブ炒め
      ・粟ごはん
      ・胡瓜プリン
      ・涼茶(茶外茶)

2013年8月9日金曜日

アラビアジャスミン


連日30度以上の猛暑がつづき、ベランダの植物達までも流石にバテ気味です。
アラビアジャスミンとクッカバラ以外は。流石に南国原産です。
今日は沢山咲いています。お花を摘んで、あ〜〜いい香り。

「ジャスミン」には沢山の種類があるけれど、5−6月に一気に咲いて一気に枯れる、最も馴染みのあるタイプはハゴロモジャスミンとかオオバハソケイといわれるタイプみたい。
あと観葉植物として分厚い葉っぱのマダカスカルジャスミンは、お花屋さんでも見かけます。

ジャスミンティーに使われているのは、このアラビアジャスミン(漢字では茉莉花/マツリカ)。
新芽の先に花を付けますが、新芽が出て花が咲き、また新しい芽が伸びて次々と花が咲き・・・といったペースで、6月末頃から夏中咲き続けて楽しませてくれます。

我が家に2鉢、実家に1鉢あるのですが、地域も植えた時期もちがうのに、あ〜ら不思議。新芽の先に花が咲くタイミングが全く一緒なのです。

同じ月を見ているのかな。
・・・というのも、いつも日が落ちてから白い花がふわっ))と咲いて、一晩で咲き終わってしまうから。
夏の夜の花。
第二の月下美人さんかしらん??

ポツポツポツポツ咲くので、こんな様子でどうやってお茶に香りを付ける程の量を採っていくのかしら??・・と農園の写真を捜してみたら、こんなのがでてきました。

ふ〜〜〜〜む!!!)))
なるほど。こんな規模なのですね。ジャスミンの香りの風・・・あ〜〜〜〜))))。
想像するだけで・・・あ〜〜〜〜))))。

お茶屋さん(HOJO)のサイトにあったジャスミン農園の写真です。