原作のタイトルは『Sushi and Behind』 by マイケル・ブース
NHKアニメワールドで放送中。(水曜日深夜/木曜日)
これ、なかなか面白い。)))
西洋人(アングロサクソン)に、日本料理はどう写るのか、どこが目から鱗なのか。
フードジャーナリストの執筆だけに、分析もなかなか的確でアリマス。
時に解説は、食の東西論を離れ、深い見解に至ることも。
味を語るとき、私の専門分野・薬膳には、陰陽五行に基づく五味 - - - 酸・甘・苦・辛・鹹(塩味)- - - という食材の味による効能の違いをあらわす分類がありますが、マイケル・ブースさんの味についてのくだりはこうです。
1.Sweet : 甘味は、糖の存在を示すシグナル。
2.Salty : 塩味は、ミネラルの存在を示すシグナル。
3.4.Bitter & Sour : 苦み、酸味は、特性があることをあらわしており、まだ熟していないことを示すシグナル。
5. そして、出汁の味に象徴される第5の味覚「旨み」については、食べ物にタンパク質が含まれていることを示すシグナル。
※ 辛味については、「痛覚みたいなもの」として除外。
・・・であると。
味覚は、生きていくために、欠かせないモノをかぎ分ける動物的備えであるであることを再認識させる記述です。
「食べることは、生きること」なんていいますが、これ、生き物としての当たり前。
体の仕組みがそう語りかけているのですね。
旨味は、生きる喜びそのもの。受容体が舌にあることは、理にかなっているのだと説いています。
旨みに「生きる喜び」を見いだし「残るは食欲」なんて、思わず口からこぼれるアラフィフのワタクシです。