2006年3月18日土曜日

合併で柿木村は・・・

「柿木村って、無くなったんじゃなかったっけ?」との指摘が!

昨年の10月に、市町村合併で、六日市町(むいかいちちょう)と合併し、吉賀町になってしまっていたのでした・・・。

数年前島根県にに新しくできた雲南市ってのも、当時、雲南市宛の郵便物が中国の雲南省に行ってしまったなんてまことしやかな話もありますが、引っ越し前の市からいきなり税金の督促状が来たなんて話も・・。

道路標識一つ取り替えるのにも、あれ、1枚20万円ぐらい掛かるそうだけれど、それだけでもかなりの経費・・・。

制作には1万円程度なのに、国が買い取る金額が20万円!差額は中間業者に渡るらしい。
合併についてあれこれ思いを巡らせると、耳慣れた名前が無くなる寂しさ以上にあれこれ細々腹立たしいことが多いです。

一般道路で、電柱(柱のみ)10万円~1000万円也、ガードレール(鉄板)30万 円/4m也・・・もっと知りたい方は、こちらをどうぞ。
↓ 
http://q.hatena.ne.jp/1128090979

こう やってみると、談合とおぼしき事象はいくらでも出てきますね。
っととと、話は柿の木村でした。

「柿木村」の名前は、ちゃんと残されたそうです。吉賀町柿木村・・・よかった!
そして、「柿木村」は、スローライフと有機のブランド名としても残るのであります。

2006年3月15日水曜日

柿木村の有機野菜


" 時代に流されないようしていたら、時代の先の方にいました”

通勤路にこんなコピーの看板を見つけて、ずっと通る度に気になっていたのですが、今日、やっと立ち寄ることができました。

そこは、柿木村の有機野菜を扱う「産直館」。

柿木村は、山口県と島根県の県境に位置していて、江戸時代、参勤交代や交易で、山陰と山陽をむすぶ交通路だったところ。110余年、行政区域を一度も変えることなく現在に至る、日本で1番古い歴史を持つ村なのだそうです。

ある意味、戦後取り残された村だったのかもしれませんが、自給自足の精神から、当たり前に有機栽培を続けてきた・・・。売るためではなく、自分が健康に生きるために作るのですから、自然にそうしていたのだといいます。もっとも、戦後には近代的な暮らしの為に、売り物としての農業をいう声もあったようですが、オイルショックで消費生活のもろさが路程されたことを機に、村を挙げて本格的「自給」=「有機農業」に取り組んできた村なのでした。

農家は、自分たちが食べる用と出荷用を分けて作っていることは、よく聞かれますが、無農薬栽培というのは、地域全体で取り組まなければ出来ないことだとも聞きます。

考えてみれば「こっちの畑で農薬が撒かれたら、あっちの畑に移動しましょ」と、虫さんたちも、引っ越してしまうだけ。また、土壌に染みこむ水にも境などない---。

まあ、虫といってもバッタばかりではありませんから(笑)この話は一端にすぎませんが、完全有機というのは、土壌から種からの取り組みで、なかなか大変なことのようです。農業の大変さは、やったことのない者が軽々しく語ることではないので有機についてはこの辺でおしまいにします。

さて、「産直館」の野菜ですが、2年以上農薬も化学肥料も使用せず栽培する畑で育てた野菜(V1)、農薬も化学肥料も使わずに育てた野菜(V2)、化学肥料を使わず最低限の農薬使用(V3)と、記号が付けられています。柿の木村といえども何から何まで完全100%無農薬・有機って訳ではないのですね。

店頭には、フキノトウ、菜の花、葱、玉葱、人参、水菜、ほうれん草などの野菜のほか、番茶や天日干しのしいたけ、きなこ、米、豆腐などが並びます。

お店の方が「根菜や葱は、特に味がちがいますよー。特に、葱やタマネギは、分かりますよー」とおっしゃるので、まずは人参、玉葱をカゴに入れました。

お米。そういえば、柿の木村は、美しい棚田でも有名な所でした。時折食卓に玄米ご飯を取り入れている私としては、R1のお米を玄米で頂きたい!(農薬は、お米の胚芽のところに溜まるんです!ひえ~))。)

持ち帰った人参の土を洗い流します。
皮ごと調理したいので、さらにタワシで表面をゴシゴシ・・・。
およよ、これが人参のにおい!? ゴボウにも似た土の香りが漂うではありませんか。いやぁ、違うものですねえ。

「食卓に並ぶ食べものは、その人の未来である」と、周時代からの食医の本にはあるそうです。
食べるものをあなどるなかれ。
食への意識は、あなたの未来を変える!?

2006年3月9日木曜日

漢方で花粉症対策


花粉の季節になりました。
幸い花粉症でない私には、心おきなく春の日差しの下、アウトドアライフが楽しめるシアワセを噛みしめる季節でもあります。
さて、今日の漢方講座は、花粉症対策。
花粉症の方は、藁をもすがる気持ちで、いろいろ薬やお茶などを試しておられることと思いますので、その苦痛を知らない私が、1回の講座で聞いてきた内容など、とっくに調べ尽くしておられる内容かも知れません。
でもまあ、鼻炎に関しては、私も子供の頃、アレルギー(だったのかなあ)で「鼻タレ小僧」でしたので、なんとなく分かるきがしています。幼稚園ー小学校と、いつもポケットにティッシュが欠かせませんでした。
「アレルギー」なんて言葉は一般的でなかった昭和40年代、クラスメートが「万年風邪」と言ってたっけ・・・。中学で、部活をバンバンやってる内に、いつの間にか治っちゃってましたけど。

漢方では、喘息、鼻炎、アトピー等、アレルギー反応としてとらえているそうです。
これらはいずれも呼吸器系に出る症状です。え?「なんでアトピーは皮膚なのに、呼吸器系か」ですって? 私も同じ質問をしたんですが、五臓五腑理論(「「肺は体表部の皮膚毛孔を支配する」)では、皮膚も肺の一部=呼吸器系(肺経)とみなされている-----平たく言えば、皮膚呼吸(クスッ)ってことです。実際、皮膚の弱い人は、呼吸器系が弱いともいえるのだそうです。
(*アトピーは、ダニのような外界のアレルゲンに負けてしまう自己治癒力の不足に原因があるのであり、具体的には、自己治癒力を支えている内臓系(肺経)に弱点があると考えられるようです。)

アレルギー反応のほとんどに見られる鼻炎は、鼻水ーー「水」なんですねー。漢方では、これらは全て水の仕業と考えます。実際、鼻炎でくる患者さんの多くが、お腹を触診したとき、ちゃっぽん 
ちゃっぽんしていることが多いのだとか。
今は、地面に土がありませんから、落ちた花粉が土に吸収されていたのが、いつまでも地中にさまよっているから、花粉の絶対量も多くなっていることも確かだし、自動販売機の普及に比例してアレルギー患者が増えてきた感アリともおっしゃっていました。
ふーーーーん。
アレルギー等、現代病の要因を語られるとき、食生活やライフスタイル、環境云々・・・などと、よく申しますが、そういった抽象的言葉より、草木を見ながら山歩きをされたり、患者と日々向かいあっている方の感じたままの言葉の方が、ぐっと危機感を感じます。

さて、ズバリ鼻炎のお薬は・・・
「小青竜湯」。
麻黄(咳止め、発汗)、桂皮(血流・体液の流れを改善)、半夏(=ハンゲ/カラスビシャク/サトイモ科:痰(=胃に溜まる水分)を取る作用がある)、乾姜(カンキョウ/胃を温める)、五 
味子(咳止め効果・肺経を強くする効能)、芍薬(筋肉の痙攣を和らげる・消炎効果)、甘草(甘味付・痛みを取る働き)、細辛(サイシン/ 鎮咳作用 )が配合されています。
水っぽい鼻がでるような風邪にもよく効くそうです。

ちなみに、鼻炎は鼻炎でも、黄色い鼻水のでる蓄膿症、鼻づまりは、排膿作用のある桔梗や、鼻を通す辛夷(シンイ/こぶしのつぼみ)、のぼせを取るセンキュウ、大黄などを配合した「辛夷清肺湯」を処方するのだそうです。
こぶしのつぼみも、今膨らんできたところです。開花を待たず摘み取るのはなんだか忍びないですが・・・今が収穫時です。

おっととと、テーマは鼻炎ではなく花粉症でした。(ちっともズバリではなかった・・)
アレルギー体質の改善と、鼻炎や咳などの症状の緩和策としての漢方薬の紹介を書くつもりでしたが、学び立てホヤホヤ便りに終始してしまいました。

その他、花粉症にいいとされるお茶、甜茶と、(ガバ茶(蕃果)は甜茶と同じもの)、シジュウム茶(南米主産)などを飲んだり・・・そうそう、オナモミ(手榴弾みたいなトゲトゲの植物の実部)を煎じて飲むといいといういのは、高知の日曜市でおばちゃんが教えてくれました。「昨年飲んでみたら、とてもよかったから・・」と、若い女性が買い求められていましたから、期待できるかも。

お茶は、美味しくなくちゃあ!
私なんかは、専らお茶を嗜好品としてとらえてしまうので、あのお茶、このお茶といわれても、なかなか慣習的に飲むことができませんが・・・。いろいろ工夫して、のみやすいブレンドを作ってみるのも楽しいかも。


【写真:生薬の小清竜湯】