2011年4月30日土曜日

5月の健美膳 益気食 ちまき

5月の健美膳は「ちまき道場」。

市販品では楽しめない嬉しさをちょっとプラスαして、自家製ならではの具だくさん肉入り中華ちまきを作ります。

竹の葉で三角錐の包み方を是非ともマスターして帰って頂きたい!)))

蒸し上がったもち米の湯気を浴びながら、竹の葉の香りにひたりつつ・・・ちまきづくりはどうしてなかなかいい時間です。

じっくり取った滋味スープとセットでどうぞ。

スローフードって、作り手と自然の恵みの氣がいっぱい詰まった感じがします。

ちまきは氣を養う益気食♪

滋味スープは、旨みたっぷりのスープベースを贅沢にとり、プロセスの美味しさを楽しみながら、春のスープに仕上げます。

夏みかんの砂糖漬け・・・これは、手作りならではの、素朴なお茶請けです。

美味しい中国茶の新茶と一緒に、晩春の味わいですよ~♪。


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  = 5月の健美膳 =

  ・滋味スープ
  ・具だくさん肉ちまき
  ・灰汁巻
  ・夏みかんの砂糖漬け
  ・夏みかんのスカッシュ
  ・中国茶の春茶「碧螺春」

2011年4月27日水曜日

懐かしの・・・レモンケーキ



広島市佐伯区五日市の造幣局近くにある小さなケーキ屋さん、ラ・セーヌ。


何十年も変わらぬ佇まい(らしい)で、昭和のにおいを漂わせています。


お店に入ると、懐かしい顔ぶれのお菓子が良心的なお値段で並んでいました。


カステラが美味しいと聞きましたが、私の目に飛び込んできたのは、このレモンケーキであります。


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この形、この包装・・・・懐かし~~~~~~(涙)!


レモンの形に焼かれたレモン風味のバター生地にレモン風味のホワイトチョコレートがコーティングされているコレ、二昔前は、定番中の定番だった気がしますが、いつの間にか店頭から消えてしまいました。


いつ頃からか、気がついたら巷のケーキ屋さんの多くが、パティスリーと呼ばれ、"おふらんす" の雰囲気に彩られるようになりましたが、"昭和のケーキ屋さん" には「ロシアケーキ」もあります。


いわゆるケーキではなく、ほら、ジャムやらナッツのマカロンみたいなのがクッキー生地の上にトッピングされた、少し分厚い焼き菓子「ロシアケーキ」。(呼び名は違うけれど、実際にロシアにはこんなお菓子があるようです。)


こちらもなかなかレトロな美味しさです。


懐かしのお菓子を頬ばると、頭の中で、豆電球がピカピカ点滅しはじめて、なんだか脳が活性化しているような・・・???





2011年4月22日金曜日

ハスカップジャム

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ハスカプ(ハスカップ)の実のジャムを作りました。
「ハスカップ」と言った方がまだ比較的馴染みがある響きなのかもしれませんが、友人が「カップ酒みたい(笑)」と笑うので、ラベルには小さい「ッ」をとった名前を書きました。
ハスカプ(ハスカップ)は、北海道に自生するスイカズラ科の落葉低木植物で、アイヌ語で “Haska(o)p/ハシカプ” =「枝の上にたくさんなるもの」という意味だそうです。5月に花が咲き、7月頃には黒々とした実が取れるのだそう。
大変栄養価が高くて、アイヌの人達に「不老長寿の果実」と呼ばれてきたそうです。
カルシウム、鉄分、ビタミンA, B, C, E, カリウム、特にビタミンEの中のトコフェロールという抗酸化作用のある成分がとても豊富で、アントシアニンは、ブルーベリーの10倍(!)。
栄養価然り、形はちがうけれど、甘さの少ないド黒いほどの赤い実は、どこか桑の実にも通じる気がします。
自然は、南に桑の実、北にハスカプの実の恵みをくださったのかしら)))。
栄養はなるべく食べ物から取りたいので、老眼予防のサプリにと取り寄せました。
第一弾は、ジャム作り。
真っ赤な色にエネルギーを感じます。
益々元気でがんばって頂きたい方々に、食べてもらいたいなぁ)))。

2011年4月10日日曜日

4月の健美膳2

スコーンと共にいただくのはもちろん紅茶。
乳脂肪分たっぷりのクリームと甘いジャムにはちょっと渋くて濃いイングリッシュティーのブレンドもよく合うけれど、春ですので、優しい色、そしてその割にはパンチのあるダージリンをストレートで・・・。
4月、ダージリンのファーストフラッシュは、日本茶より一足早く春を運んできてくれます。
茶葉は、紅茶に愛を注ぐティーハウス タカノ(神田・神保町)のタカノ氏のセレクトなら間違いなし!
毎年、素晴らしい茶葉をお財布にも優しく消費者に提供しておられます。
ああ・・今年の茶葉も青々、ピカピカ・・・新芽の生命力を感じます。





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(うぶ毛のシルバーチップスが・・・!)


お茶の講釈はタカノ氏にお任せして、せっかくの素晴らしいお茶をちゃんと美味しくいれる努力だけは怠りたくない。
空気をふくんだ柔らかいお水を沸騰したてでサーっと注ぎ、茶葉を踊らせ5,  6分・・・。
至福のひとときのためには、たったこれだけ。

2011年4月8日金曜日

4月の健美膳(番外編)1

4月は、スコーンと紅茶を楽しむ企画です。
12月に既に展開した企画ですが、若干のリクエストがあり、ダージリンの新茶ファーストフラッシュに合わせて再びやることになりました。
スコーンは、十数年前に出張先のロンドン郊外、マーロウ(Marlow)で味わったのが記憶にある最初です。
「本場のスコーンとやらはどんな感じだ?」・・・という好奇心が抑えきれず、同行の上司に嘆願して注文したのでした。
その時の味は、牛乳と粉と重曹の、何の屈託もないもので、たっぷりと添えられたクロテットクリームとジャムと共に、意外に素朴なイギリスの食文化を実感したものです。
日本では、パン屋さんなどでいろんな形と種類のおいしいスコーンを見かけます。
その度に「日本人って、異国の文化を美味しくアレンジするのがなんて上手なんだろう・・!」と、少し胸を張りたくなります。
レーズンやチョコチップまで入った盛りだくさんのものを見かけると、おいおい・・・やりすぎだよ~~~と、言いたくなるときもありますが、それもまたアレンジのひとつ、あれこれ塗りたくらないでそのままを頂く私達向けの優しい工夫かもしれません。
さらに10年ぐらい遡って、アメリカで「ホットビスケット」というのを食べたのを思い出したけど、あれはスコーンだった・・・!?
筒の容器にはいっている冷凍食品で、輪切りになってるのをオーブンで焼くだけでしたが、正直、当時の味覚と常に腹ぺこな胃袋をもってしても、不味かった・・・・(苦笑)。
さらにさらに、遡り、私にとっての最初のお菓子の本(昭和50年出版!)に「ホットビスケット」なるものが載っていました。パンでもないのにマーマレードが添えられていることが、小学生の私にはクエスチョンでした。アレは、スコーンですね??末広百合子先生。すばらしぃ~~~~~。)))
思わず私事の思い出話になってしまいましたが、そんなスコーンなので、今回のレシピは”手前味噌”ができるまでの長い年月の試行錯誤の結果です。プレーンと全粒胚芽入り二種の素朴な味わい・・・クロテットクリームとスコーン用にあつらえた自家製ジェリーを多めに乗せて、召し上がれ~~~~。




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2011年4月7日木曜日

ハタハタ

ハタハタは、東北のお魚。太平洋北部一帯の大陸棚で捕れるそうだから、まさに大震災の被災地??。
しょっつるの原料になるくらいだから、東北地方では、沢山取れるのかな)))。
コチラでは生はあまり魚屋さんに並ばない気がします。
魚屋さんのお薦めは「なべ」でしたが、塩水に10分ほど浸けてからベランダに干して、あっさり塩焼きで頂くことにしました。


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2011年4月4日月曜日

エビチリ

エビチリって、意外に難しいお料理。
ちょっと火が通りすぎると、海老が縮んじゃうし、もたついてると、チリソースが煮詰まってしまうし・・・。
昔、四谷の済南賓館で食べた「ほんとうのエビチリ」と言われて出されたエビチリには、ケチャップが使われていませんでした。
エビチリの赤は、唐辛子と海老の赤。海老を殻ごと鍋肌でカリカリに炒り焼いてから酒・調味料を絡めていく別物のお料理でした。(ちなみに、殻ごと・・は、海老が冷凍じゃなくフレッシュなものでないと上手くいかない気がします。)
「ケチャップはおろか、トマトなんて中国にはもともと無かったの」と、済南賓館の料理を作る佐藤孟江おばあちゃん。
孟江さんは、文革前の山東省済南で料理修行し、砂糖が貴重品だった頃からの伝統的料理を知る数少ない料理人でした。国交が回復してからは、中国から招待され、伝統料理の立て直し(文革では料理人たちもかなりやられてしまった)にも貢献したそうで、彼女の波瀾万丈な人生は本や映画にもなっています。
酢豚と並んでお店の味と個性の指標にもなりうる定番料理のエビチリ。
我が家の味も、それなりにこだわってみたいな~~と、いろいろやってみているところ。
海老の頭のところに味噌がたっぷり入ったのが手に入ったときに、殻と頭で旨みを出して(「一物全体」ですよ!)、海老味噌入りのチリソースベースを作っておき、それをベースにパパッと作る。ハイ。ええ、やっぱりケチャップは使いました。レモングラスも少々。
伝統料理にはほど遠いけど、多文化融合のエビチリもまた、うれしからずや。

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