2019年1月30日水曜日

迎春茶会 〜紅茶の巻〜


新春だから祝の紅白をお茶で表現してみようかな?
最初はそんな気持ちでしたが、準備を進めるうちに、だんだんと白は影を潜め、紅・紅・紅へと構想が膨らんでいきました。

節分も近いし、バレンタインも控えているし・・・。
邪気祓いには赤。

我が家の紅茶のストックも、気が付けば、選びきれないくらい多種になってきています。
これらから何ををどう出していこうか。

・・で、やっぱり「歴史に沿って」の道筋を取ることになるのでした。

お茶の歴史は5千年。その内4千年は緑茶文化です。
発酵茶が生まれ、ヨーロッパが絡んで来る内に、完全発酵茶「紅茶」が生まれます。
最初に飲まれた紅茶はどんな紅茶でしょう?
やがて中国紅茶からインドへと舞台は移り、それがやがて日本に。
なんと、日本の紅茶の歴史は僅か130年(!)

お茶の歴史を世界の出来事と重ねてみる。
イギリスが産業革命の頃、フランスは革命の嵐、清朝中国は全盛期の乾隆帝で、アメリカでは独立戦争。
マリー・アントワネットやルイ16世と、リンカーン、乾隆帝が同じ時代に生きていたなんて。(島津斉彬公はリンカーンと同級生!)

こんな時代、世界各地では、どんなお茶が飲まれていたのでしょう???
一見意味がありそでなさそな謎解きを試みるのも、また一興。


マニアック茶会で、スミマセン。
でも、お茶ひとつで時代を駆け抜けた気分になれるのも、また一興ではないでしょうか?

あしからずw。





2019年1月28日月曜日

ゴンドラのパウンドケーキ


料理研究家の冬木れいさんが「昭和のパウンドケーキよー」と、お土産に下さったコレ。
昭和8年創業の「洋菓子ゴンドラ」さん(東京・九段下)の代物。
先の『料理大全』についての私の記述をご覧になって「昭和」をプレゼントしてくださったのでした。

ほんのりラム酒が効いてて、しみじみ美味しい。ちゃんとした製法の、ちゃんとしたパウンドケーキ。
洋菓子の、基本中の基本のケーキがちゃんと美味しいと、他のお菓子はどんなかなー?と期待が膨らみますが、もしゴンドラさんに行ったら、やっぱりパウンドケーキを買うでしょう。

罪悪感のない贅沢w。

昭和らしく、セイロンティーで頂きます。


ところで、日本の紅茶の歴史は明治42年から。イギリスからセイロンティーを輸入したのでした。お茶の歴史は1200年もあるのに、紅茶はほんの110年の日本。
次回は、そんな紅茶の歴史と雑学の茶会のお話を。





2019年1月13日日曜日

2月の料理教室

1月は茶会、2月から、教室開始です。

薬膳師としての活動も10年が経ちました。
学んできたことを反芻し、また上書きしながら、様々な食材を紹介してきましたが、今年は、「原点に帰る」を心に置いて「基本の料理を美味しく作る」をテーマに展開して参ります。薬膳力を生み出す食材のチカラにも、これまで以上にフォーカスし、よりエネルギー(カロリーではなく生命力のエネルギー)のある食材を使っていきたいと考えています。

そこで、私が料理の師と仰ぐ、「知味・竹爐山房」の山本豊シェフの折々の言葉を改めてここに書き留めておきたいと思います。

  「土とお日様の恩恵を受けているものこそが “食べ物”」

  「自然の恵みこそが美味しさ」

  「食べることは、食材の “気”を取り込むこと」

  「季節に敏感に、旬な食材に宿る自然界の“気”を調理する」

  「火を入れても新鮮」


真っ当な食材が、少なくなった気がします。
私達の生命力も比例して弱くなってる!??

いえ、まだまだ〜〜〜っ!
 
   そんな訳で、2月は、活き車エビを使って、本当の、エビチリ。
   ピチピチ跳ねるエビと格闘ですw。
   中華鍋で、香ばしく、作りましょう♪




     2019年 2月6日(水)、9日(土)、10日(日)10:30~14:30




2019年1月11日金曜日

迎春茶会@MUNI


 折々に、企画している中国茶会@MUNI。

今回は、ゆったりと1日1回の開催です。
懐かしい顔、新しい出会いが入り交じりそうな予約状況。
MUNI絨毯ギャラリーの空間は、私にとって、心をニュートラルにリセットしてくれるオアシス。数字で表現するなら「0(ゼロ)」スポット。

私の第二の故郷フィラデルフィアには、Zero Moving Dance Companyというのがありまして・・・自由に羽ばたくベースは、ニュートラル=ゼロでいること。そんなコンセプトのちょっと前衛的なモダンダンスカンパニーです。
好きでした。
このカンパニーの創立者ヘルムート・ゴッチャイルド氏は、抽象的なものも、音も、体の動きにのせることができるアーティスト。ドイツ人で、私の大学の恩師でもありました。体のニュートラル=「ゼロ」のポジションは、体幹・・いや、丹田がバシッと定まっていてこそ。ゼロ=無は、fullfillな可能性に溢れているという訳です。

MUNIギャラリーは、唯一無二の名前に負けず、軸があって中庸であって、皆にとって心地良い「ゼロ」の場所。

さて、今年は私もゼロに帰ろう。
そんな気持ちで、初茶会です。



2019年1月10日木曜日

 『料理全書』主婦の友社



今は賀状で健在ぶりを知り得るだけになったある方から、一冊の本が届きました。
昭和30年刊行。
戦後10年で、これだけのものを作っていたことに驚きです。
どんな思いのもとに、この本はつくられたのでしょうか。
平成も終わろうとしている今、古典になっていく昭和のエネルギーを噛みしめつつ、本に込められたメッセージに思いを馳せる。






2019年1月4日金曜日

タルトタタン


大抵のフルーツは、そのまま食べる方が好き。

でも、リンゴは・・・リンゴだけは、こうするとそのもの以上に美味しいものに昇華する!!

タルト・タタン。

フランスはオルレアン、ソローニュ地方のホテル・タタンで、タタン姉妹の失敗から生まれたお菓子といわれるけれど「失敗してこんな風になるもんかい!」と、私は密かに思っているのよ。

実際、タルトタタンのような、裏返すタイプのタルトは、もっと昔からあったのだという。大きめにカットしたリンゴを煮て、リンゴから流れ出たペクチンを煮詰めて、ぎゅっと締まらせ、サックサクに焼いたパイ生地を蓋にしてのせてて仕上げます。

タルトタタンは、「時間が美味しさを作る」代表的スウィーツのひとつ。
あーだ、こーだと語り合いながら、じっくり味わいたいねー。





2019年1月3日木曜日


あけまして おめでとうございます

今年も どうぞ宜しくお願い致します。