2007年1月26日金曜日

ホットケーキの日

たまたまラジオで、「今日はホットケーキの日」なんて言ってたので「なになに?」と、思わず耳を傾けてしまった。

なんでも、日本の最低気温が記録された日が1月25日(1902(明治35)年、北海道旭川市で、日本の最低気温の公式記録・-41.0℃を記録)なんだそうで、そんな日はホットケーキを食べて温まりましょうというのがはじまりなんだとか。

そんなこと言い始めたのはどうせ食品メーカーでしょうが(笑)あまりのこじつけに、「ワタシはホットケーキで温まったことないゾ」と突っ込みを入れたくなる。


・・ということで、今日の話題は「ホットケーキ」。

無知だった私は、かなり大きくなるまで焼きたての温かいのをいただくからホットなのかと思っていた。

さらに私は、少女漫画か何かでホットケーキのことを英語圏では「パンケーキ」と呼ばれることを知った後も、その「パン」はパンと御飯のパンぐらいにとらえており「食事のように食べるケーキ」だからパンケーキなのだと思いこんでいた。だから、パンケーキの「パン」が、フライパンの「パン」、要するに鍋焼きケーキだと知ったときは、かなりの衝撃だったのだ。

で、なんで日本では「パンケーキ」ではなく「ホットケーキ」なのか。

なんでも、ホットケーキは、日本に伝わった当時は「ハットケーキ」と言われていたそうで、「ハット」に文明開化のモダンなニュアンスが含まれていたらしい。(そういえば、「モダン焼き」の皮の部分はホットケーキのようなものだ。)

大正時代には、東京のデパートの食堂のメニューに「ハットケーキ」という名でホットケーキが登場し大人気を博し、更に戦後には「ホットケーキ」の名称で、ホットケーキの素が発売され、昭和34年頃から、広く庶民に親しまれるようになったという。

ホットケーキといえば、子供の頃、『ちびくろサンボ』(原作は『The Story of Little black Sambo』:ヘレン・バナマン作/1899出版) の絵本を読んでもらったことを思い出す。

サンボの脱ぎ捨てた服を取り合いグルグルグルグル駆け回った虎がバターになってしまったので、お母さんにホットケーキを焼いてもらっ食べたというシーンの絵)))。次々と焼き上がるきつね色のホットケーキが山のように重ねられている絵を眺めながら、「食べたいなぁ~」と、指をくわえていたものだ。

後に「サンボ」という言葉が黒人の差別的呼び方だとして問題になり、加えて日本語版では「Little」を「チビ」と訳してあったために差別用語とみなされ、'80年代にはいつの間にか姿を消した。(最近は復刻版がでているらしいが)

母と一緒に出掛けたときに入る喫茶店では必ずクリームソーダとホットケーキを注文した。

祖母がホットケーキを作ろうとして、天ぷら粉で作ってしまったこともあったな。

こんなことを思い出して、正体不明の「ホットケーキの日」が、ホントにそれらしくなってしまった(笑)。

ホットケーキと『ちびくろサンボ』。鯨肉世代の私はまた、ホットケーキ世代でもあるのね。

PS . そういえば、"パンケーキ"なんて商標のファンデーションもありましたねー。




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