自然放牧牛乳ー四季のめぐみ(島根県邑智郡)
牛舎のない牧場で育ち四季の山野草を食んだ牛たちの牛乳があると聞いて、早速買ってみました。
63度で30分の低温殺菌。ノンホモナイズ製法。
この牛乳について聞いたとき、昔、田舎のおじさんが、一升瓶を持って隣村でもらってきてくれた牛乳をイメージしました。
絞りたての牛乳を、加熱殺菌して飲んでいたので、冷たい牛乳に馴染んだ街っ子の私の口には、妙に甘かったのを微かに覚えています。
さて、この「四季のめぐみ」牛乳が、甘いか・・・・と思いきや、実は逆なのであります。
「薄い」「青臭い」「甘くない」。サラッとしていて、ちょっと草のにおいがする。
昭和の終わり、濃い牛乳が高級とされた時代がありました。
「クリーミー」なことが、美味しさの描写になることが多いのは、私達の口が欧米化されたことを意味するのかもしれません。
何処か作られた味に馴染んでしまった現代人に、自然のままの味というのは、味わった瞬間に「おいしい!」という言葉がでるようなものとはちょっと違いました。
まず「ふ~~ん・・・」「へえ~~」と口ずさみ、「そういえば・・・」「ほぉ~~~~」と、その味のシンプルさだったり奥行きだったりを噛みしめる。
自然の味、本物の味に馴染むと、生き辛くなりそうな世の中だけど、忘れたくはない味。
720ml 850円也。
江戸時代のことを思えば安い!?(ハリスが求めた牛乳は、1万円相当だったらしいですよ)
家庭の主婦には・・・・しんどいわ~~~~。
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