年末、テレビでは恒例の東京の築地の賑わいや、京都の錦市場の報道が流れます。
飲食業に関わる人はもとより日頃の食生活はスーパーで賄っている人々も「お正月は!」「縁起物は!」と、意気込んで乗り込んで来られるのでしょうから、それはもうすごい活気。
築地や錦市場とまではいかないものの、広島にも正月ににぎわう市場があります。
広島駅前周辺の「愛友市場」「猿猴橋市場」「広島市場」。この界隈をまとめて「荒神市場」と呼ばれています。
ここには戦前から市場があったそうですが、昭和20年の8月6日の原爆で一度廃墟と化しています。
その後、自然発生的闇市に始まり、昭和30年頃には今のような市場ができたそうです。
60年を経て老朽化の進んだこの辺りも区画整理の対象となっており、さすがに日頃の一般人の出入りには陰りを感じさせなくもないのですが、お正月の買い出しはココで!という人々も少なくなく、今日はこの賑わいです。
穴子が反らないように、こんな道具をつかっていました(!)。
(お好み焼き用の重しはこれを丸くしたような道具がありますが・・・特注でしょうか??)
お重に詰める楽しみをくれる総菜のバラ売り。少々割高になりそうだけど、小憎らしい工夫が顔をほころばせます。
ゆで小豆を粉ふきにした小豆粉(パッコムル)とお餅を重ねた韓国の伝統もち "シルトック" も・・・。広島市場内には在日の方も多いせいか、韓国の縁起餅もありました。
すき焼用肉がトップの人気です。
後ろの茶色い巾袋と銭カゴも、お正月の風物詩。
あれこれ写真を撮って、すっかり冷やかし客状態のワタクシでした。あしからず。
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