2013年8月14日水曜日

刀豆


鹿児島から届いた「刀豆」。

食べたことなーい!? 

いえ、きっとあります! ほら、福神漬けに入っている、あの、昆布の茎の輪切りみたいなヤツ。)))


食薬的に見ると、効能は、血行促進、排膿、免疫力UP等々。体に良さげな豆です。
だからお茶にされたりもしているようであります。

「刀豆」だけに、刀のように握ってみました。
うーーん。小刀みたい。なるほど、刀豆とは上手い命名であります。


さて、この刀豆、イギリスの童話『ジャックと豆の木』の豆の木のモデルなんだそうです。

朧気ながら、ストーリーを思い出してみました。

乳を出さなくなった牛を魔法の豆とやらと交換し、その豆を植えてみたら、一晩で雲の上まで伸び、それを登ったジャックは、雲の上の巨人の城にたどり着く。人食い巨人とすったもんだやるのですが、最終的に、巨人から金の卵を産む鶏、金と銀が出てくる袋、歌うハープを奪い、豆の木をつたって追ってきた巨人も豆の木を斧で切って撃退。奪い取ったお宝で、裕福になって、母親と幸せに暮らす・・・という話。
一般に童話ではココまで。でもこれ、その後のあるバージョンがあるらしいのですよ。
その展開はこう。
やがて鶏は金の卵を産まなくなり、袋は金と銀を出し尽くし、ハープも歌わなくなってしまう。そこで母親が「他人から奪った宝物で幸せを掴もうとしても長続きしない。本当の幸せとは額に汗して努力で掴むものである」と言って、ジャックに麦のタネを手渡し「この種を立派に育ててごらん。そうすればお前も本当の幸せとはどんな物か分かるよ」と諭すーー。

そしてこの話、実は、藤子・不二雄の『ドラえもん』にも通じているらしい ・・・(!!) 。
のび太のモデルはジャックだったのか!??

童話が出来た時代背景は、イギリスが植民地の冨〜産業革命を経て繁栄を謳歌しているビクトリア時代。
刀豆の原産地も、熱帯アジア、熱帯アフリカ・・・植民地の恵の象徴かも!?? 



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