2018年12月26日水曜日

八雲もち





私の母の好物のひとつに「泡雪羹」があります。泡雪は、明治元年からあるお菓子で、愛知の老舗備前屋さんが有名ですが、広島の三次(みよし)の名物でもあるのです。母は三次出身ではないし、何かの贔屓でもなくただ単純に「好き」なのです。

「淡雪」。きめ細かく泡立った卵白を寒天で固めたお菓子。カステラ作りで余った卵白を活用しようと生まれたお菓子かもしれません。フランス・ボルドーのカヌレと逆ですw。
(ちなみに、これをゼラチンで固めるとマシュマロ。「卵を泡立てる」という手法は、西洋的なのかも。)
そして、この八雲もちは、その、泡雪を求肥に練り込んでるってお菓子なのです。
一見シンプルに見えるけど、実は手が込んでいます。
泡雪の軽さと求肥のモチモチ感が見事に一体化した独特の食感が、皆に愛され、「ちもと」のロングランの看板菓子。さらにお砂糖は黒糖という有り難さです♪
しっかり甘さがあるけれど、カシューナッツがその甘さをちょっと中和してくれています。

ナッツと求肥といえば、広島には「川通餅」という素朴で美味しいロングランの銘菓があります。美味しいのに、広島駅のお土産横丁で買えるというお手軽さ。夕方に、売り切れになっているのを見て、すっかり浸透しているのだな〜と、嬉しくなります。ちなみに、川通餅には、刻み胡桃が入っています。

さてそこで、八雲もちと胡桃を一緒にお口に入れてみましたら・・・

胡桃の渋みが、黒糖の甘さと握手して、益々美味しい〜ではないか!

今日はクリスマス。
自家製フルーツケーキはとっくに食べてしまったし・・・
夫クンは帰りが遅いし・・・
「宿題」は山積みだし・・・
面白きことも無き我が家のクリスマス。

そんな日は、ひとりの時間をほっこり満たす、八雲もちと渋茶が一番♪

そうそう、母もこのお菓子が気に入っているようでアリマス(笑)。


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