2022年8月13日土曜日

セイロン紅茶とスリランカ

 1990年代後半。今思えば、あれもひとつの“ブーム”だったのでしょうか。
豊かな品揃えの紅茶専門店が楽しくて。
当時、好奇心が先行して前のめりの私は、度々通って「ここのお茶、全部制覇しちゃうぞ!」と、本気で思っていたものですw
今は「制覇する」なんて言葉の薄っぺらさに恥ずかしさばかりですが。

バラエティーを遊ぶお年頃を過ぎ、ここ十年以上はずーっと、神田神保町のティーハウス・タカノさんのヌワラエリヤを飲んでいます。
タカノさんは、多種をそろえるのではなく「今年はコレ!」と、味の絶対値でもって買い付けられるのです。だから品揃えは10種に満たない。でも、その中に、ストレートで美味しいもの、ミルクティー用、スパイスティーや煮出しチャイ用それぞれのベストが揃っているのです。
嗜好品ですから、客観的に「ベスト」といえば、もっといいもの、高級なものはいろいろあると思いますが、今風に言うとSDGsな価格と美味しさのものが揃っているのです。

5〜6月、ダージリンのファーストフラッシュ、続いてヌワラエリヤ入荷のお知らせというのが恒例。

が、今年は未だ船荷が着かない・・・とか。
手元の茶葉が少なくなってくると、途端に当たり前の美味しさが貴重なものになってきました。
7月5日のスリランカ「破産宣言」からひと月。現在、スリランカはどんな様子なのでしょう??

同じ味が頂けるってことは、平和ってことなのですね(!)。

17世紀以降、ポルトガル - - - - オランダ - - - - イギリスと、支配の上塗りを重ねられてきたスリランカ。
イギリスの支配は「胡椒の後に、唐辛子が来た」と表現されるほど「辛い」ものだったという。
プランテーションもコーヒーから紅茶へーーー。

写真は、10年前、スリランカ・ヌワラエリヤを訪れた時に宿泊した
チューダー様式のホテル(=元イギリス人の館)に飾ってあった写真です。










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