大英帝国王冠 The Imperial State Crown
イギリス版、三種の神器のひとつ。
王冠に填め込まれた宝石の数々は、贈答品であり戦利品。
王冠は、大英帝国の栄華の象徴。そして、歴史絵巻。
英王室所有の宝石には、元植民地からの返還要求もあるのだそうで。
11世紀、エドワード懺悔王(ウェストミンスター寺院を建てた王!)が所有していたサファイアとか・・・
14世紀、英仏百年戦争の渦中、カスティーリャ王(現スペイン)ペドロ1世からエドワード黒太子(1330年 -76)に贈られたルビーとか・・・
16世紀、教皇クレメンス7世(あの、ヘンリー8世を破門した教皇!)がカトリーヌ・ド・メディシス結婚の祝いに贈った真珠とか・・・
20世紀初頭、当時植民地だった南アフリカで発見された世界最大のダイヤとか・・・
19~20世紀、インド(シーク王国やムガール帝国)のマハラジャたちの宝石も?!
重さ、910g もあるんだそう(!)。
ドキュメンタリー映画『エリザベス 女王陛下の微笑み』(八丁座で上映中)でも「My neck will break…!/ 首が折れそうなの 」…と。
あれはジョークではないな。
王冠の重みもさることながら、歴史の重みもズシリと女王の頭上に圧し掛かったことでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿