こんなもの、見つけちゃいました。
ELAHのcrème caramel con caramellato(キャラメルプディングミックス)。
イタリア版 “ハウスプリン”。
20世紀末、20代になったばかりの頃ですが、アメリカにも当然在ると思っていたプリンのインスタントは皆無。在るのはライスプディングとかカスタードクリームの類ばかり・・・。
ベトナム料理屋で、偶然デザートの「Banh Flan(“牛乳と卵液の餅/ケーキ”の意)/ 、Cream Caramel」がプリンだと知り、プディングとクリーム・キャラメル(=クレーム・ド・カラメル)を使い分けることを知り得たのでした。
ベトナムは、フランスの植民地だったから、“クレーム・ド・カラメル” があるのか。
植民地時代のベトナムでは、牛乳を飲む習慣が無いので練乳やスキムミルクを使っていたそうです。カフェオレも練乳入りで甘いのです。
ベトナム料理屋さんでは、そこはアメリカだからか現代がからか、牛乳を使って作られていて、当に「プリン」でありました♡
それからしばらく経って、カフェ&バーのメニューに、ブーダン(Boudin)という血のソーセージに出会い、それがフランスでいうプディングの元だと知り驚愕。
「血を食べる」という、いかにも肉食らしい料理文化への驚きと、私の知る狭義のプリン≒プディングという言葉との不一致への驚き。
このダブルパンチには大いに悩まされました。)))
ヨークシャープディングも知らない頃のワンダー話です。
「プディング」。
意味や形状に統一感がないという不思議。
いろいろ調べたけれど、語源は未だ以て不明なことが多いようです。
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さて、21世紀初頭(笑)、マカオの市場で豚の血が売られているのを目撃(!)。
これはもう、そのまんま血の塊(凝固している)。
ゆるいレバーのよう。
さらに台湾で、それを使った猪血糕/米血糕(ミー・シュエ・ガオ)を知り得ます。
英語で言うなら、グリルドプディング??!
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おっと、すっかり話が逸れてしまいました。
甘いプリンのお話でした。
日本には、明治維新以降になって、甘味のプリンが食べられるようになっていたようで、「布顚」と記録にされているそう。
洋食屋や喫茶店で頂くデザートだったようですが、具体的ルーツは解らずじまいです。
子供の頃、プリンといえば、専ら「ハウスのプリン」でした。
そう、これみたいなインスタント。
'60年代半ば〜後半、冷蔵庫の普及と共に、ハウスのプリン、ゼリエース、(ツードア式も出て)シャービックなどのインスタントデザートが生まれたという訳なのでした。
イタリアバージョンの「ハウスプリン」、カップヌードル然り、案外日本のプリンのマネだったりするかもしれません??
これら共にプリンのインスタント商品ですが、実は卵は使われておりません。(最近のハウスプリンのパッケージには「卵不使用」と明記されています。)
スーパーやコンビニにも沢山プリンが並ぶけれど、その原材料はびみょ〜なものが多いのでした。
卵と牛乳と砂糖でつくれるプリン。
無添加でシンプルにつくってあるものはやっぱり美味しい。
あ、クレーム・ド・カラメルって呼んだ方がいいのかな。
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