森林保護団体が主催する「精霊が来た~アマゾンの長老と女達の旅~」鑑賞会&「研子さんにいろいろ聞いてみよう」座談会に行ってきた。
鑑賞会は、昨年10月にフジTV深夜番組で放送されたが、広島では放送されなかったので今回鑑賞会とあいなったらしい。
その後、森林保護団体代表で、アマゾンに20回以上足を運んでいる南研子さんとの座談会。
研子さんのお話は、自分の体験から生まれた言葉で溢れていた。
昨年来日来広したアマゾンの先住民カヤポ族の長老ラオーニ・メトゥティレさんとの旅の道中やアマゾンでの暮らしの中の出来事について、感じたままをお話になる。その見地は、決して自分の常識で測るそれではなく、極めてニュートラル。
研子さんは「地域コミュニティーで子供を育てる」なんて表現をしない。
「10年たっても、村の中で誰が誰の子供か未だにわからなかったりする(笑)」と、自分の子供もお隣さんの子供も同じように叱り、同じように与え、同じように可愛がる様を表現。
また、研子さんは「自然との共生」なんて言わない。「自然への服従」なのだ・・・と。
村の人々と触れ合いながらも、客観的な視点でとらえているのもまた面白い。そのスタンスがあるからこそ「研子はどう思うか?」「話を聞いて欲しい」と、ハンモックに横たわる研子さんのところに、村人がやってくるのである。研子さん曰く「何もしないで、一緒に暮らすことを、とても喜んでくれる」。
人間目安箱。そんなかんじなのかな??
環境、経済、家庭、教育、これらは全て同一の輪の中の諸行。これらは文明社会に生きる人間が勝手に境界線を引き、カテゴライズし、守備範囲を定めたものだということに、改めてハッとさせられた。
線引きされた境界線の狭間で取り残されていくことが、今、社会の中で消化不良を起こし、ゲップ、ゲップしているように思えてならない。
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