2018年4月16日月曜日

タイの「ロイヤルプロジェクト」

写真は、タイの故プミポン国王立案(1969年)、王室自ら開発と支援を行っている「ロイヤルプロジェクト」で生まれた完全醗酵茶=ブラックティー。

「ロイヤルプロジェクト」とは、プミポン国王の治世のとき、タイ北部の山岳地帯のケシ栽培を目の当たりにした国王が、国民が違法なアヘン栽培などに手を染めないよう、農業や食品加工の分野で自立しできるようにと考えらた支援策。
王室の私財を投じ、新技術も取り入れ様々なプロジェクトを運営しているのだそう。
売上げは生産者に還元されるので、それらを購入することは、社会貢献にもなる(!)。

このプロジェクトは、50年を経て、素晴らしいお茶も生み出していました(!)。
ストレート向きのこの紅茶、ちょっと烏龍茶(岩茶)ぽくもあり、なかなかイケてます。

タイ〜中国の雲南省にかけては、お茶の原産地であると同時に、しばしば麻薬街道とも重なる地域。
思わず、昔観た映画「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」(1985年制作/ミッキー・ローク&ジョン・ローン主演)で、NYCのチャイニーズ・マフィアがケシの栽培地に出向いているシーンを、思い浮かべてしまいました(古くてスミマセンw)が、「麻薬ではなくお茶で堂堂身を立ててもらいたい!美味しいお茶が出来るに違いない!」そんなとこからスタートしたのですね。

その国の文化を深く理解している王室が、その立ち位置でもって興したのがこのプロジェクト。深い知性を感じます。


振り返って日本。国民の税金を使って展開する様々な行政事項、いろんな支援策が、ちゃんと根っこの支援になっているだろうか? 深い知性でもって、10年20年先を見据えたものであってほしいもの。。。






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