子どもの頃、梅の仁が好きで、父に梅の種を割ってもらって食べていた。
よく漬かった梅は、仁まで美味しかった。
この姿にふとそんな些細な記憶が蘇る。
杏仁(あんにん / シンレン)。
日本語でも中国語でも、なんだかカワイイ響き。
杏も梅も、バラ科のサクラ属(ついでに桃もバラ科で、モモ属です)。
なんとも言えない繊細な芳香に、なるほどバラともサクラともお仲間ですね♪と納得してしまう。
皮を剥き、白い仁からナッツミルクを取って作るのが本当の杏仁豆腐。
節句料理としては、春の食べ物になるのですが、咳のお薬にもなるので乾燥する秋にも作りたい。
芳香をもっと・・♡とタップリの量を使って作りたい気がするけれど、未熟な梅にあるように、杏仁にも毒素の青酸配糖体が含まれており、昔から分量は慎重に決められていたそうです。
10月の教室では、杏仁酪、杏仁豆腐、杏仁酥をお楽しみ頂いています。
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