朝ドラ、今週のタイトルは「オーギョーチ」
愛玉只/愛玉子(オーギョーチィ)
万太郎が台湾から持ち帰り、寿恵子が始めた渋谷の茶屋で売り出し知られることとなった台湾スウィーツ・・・な〜んて展開になったら面白いけど、これはウソです!
でも、そんなストーリーがありそうなお店は実在します(!)。
根津に(!!)。
“ところてんの如き、怪しげな、食いもの” と、戦前戦中のコメディアンでエッセイストの古川緑波は食エッセイ* に記しているけど、「カンテンイタビ」とも呼ばれる植物なのでした。
種からとれるペクチンで固まる植物性のゼリー。
今では、バジルシードとかチアシードの方がすっかり有名ですが、それらと同様に、種が備えた濃厚ペクチンで固まるゼリーなのです。
レモン果汁とシロップをかけるのが定番の食べ方。
ポン酢を掛けて、ところてんのように・・・とはいかなかったのは、その弾力のせいかも。
ぶよん♪とした食感は、かみ切れる寒天でもなく、口溶けるゼラチンでもなくなんともいえません。
*『ロッパの悲食記(ちくま文庫)』(1995年)
浅草を本拠地にコメディアンとして出世した古川緑波)
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