さて本日は、 MUNI 絨毯ギャラリー広島で、MUNIオーナー 楠戸謙二のトークイベント開催。
私は、録画係と茶話会担当、二刀流の裏方で参加しました。
「出藍」= 青は藍より出でて藍より青し
「弟子が師を越えること」と習った気がするけれど、本来の意味は<学問は中断しなければ、すぐれた効果を上げるということ>と、辞書にはあります。
たまには、辞書も引いてみるものですね。
植物の藍から青を作り出す製法を知らなければ、この喩えは出来ないのでした。))
言葉とその対象がしかと結びついているからこそ、賢者の言葉も、しかと伝わったのではないかと思います。
トークイベントは「MUNI絨毯が出来るまで」がテーマ。
中国明代最高峰の絨毯 “クラシカル・チャイニーズ・ラグ” 。
いったん消滅していたその製法を蘇らせようと、大陸を奔走した20代の楠戸氏。
それは、羊毛(糸)を探し、藍を探すエピソードに始まりました。
植物由来の天然染料。
中国での染料探しは漢方薬の生薬*の産地へ行き着いたといいます。
↑
開くと、藍色が飛び込んできます。
やはり藍。それは最初に生み出した色。原点の色だったからなのでしょう。
伝統絨毯、そしてMUNIのアイコンカラーは“ブルー”(!)・
*「藍」生薬名:板藍根
清熱涼血解毒・解毒利咽、抗炎症、抗菌作用等の効能。
さて次は、文様について。
様々な吉祥文の中で、ちょっとユニークな「柿のヘタ」の文。
そのデザインが施されたアンティーク絨毯(MUNIのプロトタイプ)も見せて頂きました。
コレです。
柿のヘタ=柿蔕は、音通 が「如意」と似ているため吉祥となったそう。
色とは関係ないですが、柿のヘタも一応生薬なのです。
*柿蔕:
脾胃虚寒、しゃっくり止めや夜尿症に使います。
柿は体を冷やすと言われますが、蔕は温。陰陽の縮図が1ヶの柿の実にも見て取れます。
楠戸氏が大陸を奔走されていた ‘80年代末〜’90年代という時代にも、思いを馳せるひとときでありました。
トークイベント、第2弾がささやかれています(!)
楽しみです。
*「藍」生薬名:板藍根
清熱涼血解毒・解毒利咽、抗炎症、抗菌作用等の効能。
0 件のコメント:
コメントを投稿