2026年9月24日木曜日

『ヒトラーの毒見役』The Tasters



【写真:映画公式サイトより】
 久しぶりのサロンシネマ。

『ヒトラーの毒見役』/The Tasters
(24日までの一週間限定上映でした)
【写真:映画公式サイトより】

戦時がテーマの映画は、戦争が展開する中、殊に見るのがしんどいけど、食事風景のポスターにそそられ(?)、見なくては・・と。

実話を元にした小説『The Tasters』を映画化したもの。
歴史上の支配者に「お毒見役」は付きものですが、ヒトラーにも・・ね。

ヒトラーに毒見役がいた事は一切記録に残っておらず、映画の主人公のモデル マルゴット・ヴェルクさんが晩年(2012年)になって語り、初めて明らかになったということです。

舞台は、森の中に作られた自給自足可能な巨大な秘密基地で、総統大本営「狼の巣(ヴォルフスシャンツェ)」が置かれた当時の東プロイセン(現在のポーランド北東部)。

そこに、若くて健康なドイツ人女性たちが毒見役に雇われる・・というか、ある日突然ナチスに拉致同様に連れて行かれ、2年半もの間、ほぼ強制的に毒見をさせられることになるのです。

ヒトラーは、ベジタリアンだった。
そして甘党。
ヒトラーに出される食事は、専属のシェフにより創意工夫がなされ、大変美味なものだったようです。

戦争のリアルは食糧難に飢え。
何も聞かされずに連れてこられた女性たちは、久しぶりのごちそうを頬張るも、毒見であることを知らされたじろぐ。
でも、逃げることはできない・・・。
兵士に見張られ、時に銃口を突きつけられながらの緊張の食卓。
食べても死、拒んでも死。

 爆撃とは無縁だったはずの片田舎に暮らしていた女性たちが、こんな形で戦争に「参加」させられることになってしまうなんて。

映画には7名の毒見役が登場しますが、実際には15名ほどいたそうです。
毒見役の女性たちは皆、その後のソ連侵攻により亡くなってしまい、毒見役の存在は、マルゴットさんの証言のみということに。

戦場は出てこないけれど、しんどいところの多い映画でした。



戦争は政治外交の失敗。
戦争のリアルは食糧難に飢え。
まずい政治が食糧難を招く。
そしてそれは、下々の一般庶民に一番にのしかかる。

危機が到来したとき、暮らしから自然が遠のき、気候も環境も変わってしまった現代では、もはや上杉鷹山の『かてもの』も、役に立つまい。。。

そんなことを思う、今日このごろであります。

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