先日、山口の田舎の知人宅に遊びに行き、桑の実摘みを楽みました。桑の木は腰丈ほどの若木ですが、たっぷり両手に余るほどの実を付けています。小さな木ながら、ちょっとしたの収穫気分を味わせてくれました。
聞いてみました。
ブルゴーニュの葡萄「ピノ・ノワール」は大体1本で20房ぐらいの葡萄がなるそうですが、多くのドメーヌでは、花が咲いた時点で剪定をするので、 1本の木からどれくらいの葡萄を収穫しているかは、作り手ごとにちがうんだそうです。
剪定といえば、その究極が、ロマネ・コンティ。
ロマネ・コンティの畑は、わずか100m X 180m。この畑の葡萄から年間3000~4000本のワインが造られています。
葡萄の木は120メートルの畝で1メートル間隔で植えられているから、この畑には15000本の葡萄の木があることになります。ですから4000本のワインを造ったとすると、単純計算で(15000÷4000)3.75本の木の葡萄から1本のロマネコンティが出来ることになるですが、ロマネ・コンティの畑では、木は50年で植え替えるそうで、植え替えて15年は若木扱い*で、ロマネ・コンティにはならないのだそうです。若木分を差し引くと、1本のロマネ・コンティは、2.6本の葡萄の木になる葡萄から造られるということになります(約1坪の土地から1本のロマネ・コンティ・・・!)。更に、ロマネ・コンティでは、厳しい剪定で1本の木にぶどう2房ぐらいしか残さないそうなので、5房ぐらいの葡萄で出来ていることになるというのです(ちなみに1房は500g弱だそうです)。
・・・ひゃぁぁ))))
ロマネ・コンティの話にすっかり脱線してしまいましたが、1本のワインは、葡萄の品種や育て方にもよるので、この質問は愚問ということになりました。ボジョレーなんかは葡萄の木の植え方もまめつげのようにぎっしり詰めて植えてある上、沢山実を付けるのだそうです。
それにしても、1本の木にもう一房づつ葡萄を残してくれたら、ロマネ・コンティももう少し安くなるのに・・・・。いや、そんなことをすると、ロマネ・コンティはロマネ・コンティではなくなってしまうのでしょうか。葡萄一房の値段もスゴイことになりそう・・・・。
*ロマネ・コンティになれない15歳の若木の葡萄は、ヴォーヌ・ロマネ1er Cruになるそうです。
ロマネコンティ2004の観察日記サイトがありました
↓
http://perso.wanadoo.fr/bourgogne-seikatsu/
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