2005年6月1日水曜日

チャールズ皇太子のオーガニックシリーズ


英国のチャールズ皇太子がプロデュースするオーガニック食品ブランドDuchy Originalsが、なかなか好評を博している。

数年前、横浜で偶然見つけたダッチー・オリジナルのクッキー。お店の人からチャールズ皇太子が創設したブランドのオーガニックシリーズだと聞いたときは、ヘルスコンシャスな上流階級の神経質な味----バターや砂糖を極減したhigh nutrition & low calorieモノにありがち-----を想像したが、パッケージセンスの良さと、店主の「なかなかいいですよ」という一言に背中を押され、購入したのが最初だった。クッキーは、少し粉っぽい感じはあったもののさっぱりとしていて「いい材料を使っているな」といった感じ。全粒粉とオーツ麦の食感のよさと、まん丸型の中心にPrince of Walesの紋章である蜂のデザインを施しただけというすっきりとした品の良さが気に入った。 

別の折に銀座の明治屋で購入したマーマレードも、これ、なかなか美味しい(!)。イギリスのジャムにありがちな高い糖度と煮詰まり感がなく、フルーティー。トーストはもちろん、ヨーグルトにも自然に混ざり合うやさしいとろみがいい!今度は、ラズベリー、ブラディー・オレンジ・・と、いろいろな種類
を楽しんでいるところだ。

このオーガニック・シリーズは、1946年に設立されたソイルアソシエーションというオーガニック認証団体にも認定されているとのこと。私邸の領地に作った有機農場の食材を材料にしている。いまやイギリスの高級ブランドの一つとしてすっかり定着し、その事業収益は、慈善基金や新しい事業への資金として活用されているというから、すばらしい。

ジャムやクッキー、パン、ハムやソーセージの他、国産の羊毛だけを使ったウール製品もプロデュースし、国の伝統産業と文化の保護、経済活性化に貢献しているというではないか。ス・バ・ラ・シ・イ。

日本の皇太子、浩宮さんは、イギリスに留学し、王族のこのようなあり方を目の当たりにし、感慨深いモノを感じられたに違いない。「"公務" は受け身的な仕事」などと言われたりもしたが、内に秘めた理想とビジョンをお持ちではなかろうかと・・・。

おっと、今日は皇室の話ではなく、「ダッチー・オリジナル」美味しいよ!ってお話。




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