2005年8月4日木曜日

ストックホルムの市場(2)

Fruits & Very Berry

海外の市場を訪ねるたび、フルーツの豊富さ、売り方のダイナミックさには、思わず興奮を覚える。

苺やサクランボ、アプリコットを、計り売りで買えるのも嬉しい。
エステルマルムの広場で商うフルーツスタンドで、ちょっと見慣れない果物を発見。【写真右】

これはKrusbar/クルーズベア(スウェーデン語読み)=グースベリー。この色だとマスカットの味を想像してしまうけれど、これは更に皮の渋み、種の食感がしっかりとあり、ちょっとワイルド(?)な味。

それから、このPhysalis/フィサリス=食用ほおずき。【写真下】ヨーロッパでは各地でよく見かける。(ココで売っていたのはコロンビア産のようでしたが。)

以前フランスでコーヒーに添えられたプチフールで、フィサリスを飴でコーティングしたものを出されたことがある。縁日の出店のリンゴ飴や苺飴のような感じで、飴のカリッとした食感と中からプチッと出てくるジューシーさがなんとも楽しく美味しかった。ハート型の皮を広げて丸い実を出し口に運ぶこのプロセスがまた面白いのである。(味を記憶すべく、これもひとつ購入。)

北欧の特産品といえば、いろいろなベリー。
Hjorton/ヨーロトン(=Cloudberry), Lingon(=Cowberry, コケモモ)、Akerbar(=ラズベリー)、Blaabar(=Blueberry)・・・原産のベリーの種類も豊富にある。※barはberryと同じ。 

Hjortron/ヨートロンは、黄色いラズベリーのようなベリーで、スウェーデンのネイティブフルーツだそうだ。ほのかな甘みとちょっとエキゾチックな独特の風味がある。ジャム(プリザーブ)にしたヨートロンを、暖めて、カマンベールチーズや、バニラアイスにかけて食べるのがスウェーデン風の食し方だそうだ 。また、Lingon/コケモモのジャムは、ミートボール添えて一緒に食したりするとか。日本では、ベリー類はちょっと高価ということもあってか、このような食べ方は、何となくもったいない気がしてしまうが、アメリカの感謝祭の定番メニュー、ロースト・ターキーでも、クランベリーソースを添えて食べる。ビタミン&ミネラル豊富なベリーをお肉に合わせるのは、食い合わせとしては理にかなっているのかもしれない。

スウェーデンの味として、このヨートロンと、コケモモのジャムを購入することにした。これは、Mさんのオススメのブランドで、他に比べてフルーツ含有量が65%と高い(!)。

それから・・・何と言っても美味しかったのは、ラズベリーとストロベリーの混交品種。外観はちょっとストロベリーに近い感じだが、割ってみると中の空洞が大きく、ラズベリーそのもの。口に含むと、確かに「混合」の味だ。ラズベリーの酸味が加わると、野いちごらしさも加わり、なんともいえない甘酸っぱさである。シ・ア・ワ・セ。








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