パステルカラーの明るい色調が建物の年代を不明にしている気がする。
小さな漁村だったにちがいないこの島は、その立地条件諸々から、海のシルクロードの橋渡し的役割を担ってきた。
私などやっと飛行機とフェリーで来たのに、ココには随分昔から日本人が往き来したり生活を移したりもしていたのだ。
島の海岸縁一等地を覆うように建つテーマパークのようなカジノ群は、そのような感慨を台無しにしているようにも思えるが、足裏マッサージのおばさん達の雑談の内容は「昨日のカジノ」談。数千円でちょこっと遊んでちょこっとお小遣い稼ぎするようなノリで娯楽として楽しんでいる趣がある。
ああ、麻雀文化の土壌なんだなあ~と思う。
下町ムードのここのおばさんたちとはちょっと一線を画すが、ふと昔みた映画を思い出した。
『ジョイ・ラック・クラブ』(1993年)アメリカLAの中国系移民の物語だが、いつものように麻雀台を囲んであつまる女性たちの秘められた苦悩がパイをカチャカチャかき回す音にかき消されるようで、何気ないルーティーンの中からにじみ出てくる女たちの心の変化が印象的な映画だった。
マカオも、折々に難民が流れ込んだお土地柄。
おっとり見えても、ここに暮らす人々のご先祖には、様々な物語があったことでしょう。
数奇な歴史と重ね合わせつつ、カラフルな「歴史地区」街を歩く。
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