これ、フィラデルフィアのダウンタウンにあるリーディング・ターミナル・マーケット(Reading Terminal Market)です。
映画『刑事ジョン・ブック 目撃者』の中で殺人事件が起こったのは31th Street Station 駅(31番街)ですが、こちらはその更にずっと東にある12th Street(12th St. & Arch St./ 12番街)に位置し、この先はペンズランディング(Penn's Landing)と呼ばれるウォーターフロント------ ウイリアム・ペン(1644~1718 フィラデルフィア市を建設。平和主義のクエーカー教徒として有名)の上陸した場所--------というロケーションです。
ハイ。17世紀後半の建国の頃より栄える市場なのです(!)。
最初は複数の屋外市場だったようで、屋根付きの建物にまとめられ、現在に続く形が整ったのは1893年で、ここに出店している店の1/3は当初からの後継者なんだそうですよ。
いつの不況時も繁栄し続けたマーケットです。
マーケットの中は・・・・
フレッシュな乳製品に卵、無農薬野菜の数々、ハーブ・・・ここには多くのアーミッシュの農産物や加工食品も売られています。
Lancaster County Farm Freshの文字は、今や良質ブランドです。
なんせ、中世ヨーロッパの頃からの優れた農業技術(当然オーガニック)でやって来た人達の生産品ですから。
キルトのお店の前にあったリンゴの木
これはマッキントッシュという品種みたい。
アーミッシュのランカスターを訪れてみたいという気持ちは、このマーケットの美味しい食べ物に育まれていたといっても過言ではないでしょう。
アップルバター*やソフトプリッツエル*は、行けば必ず買ってしまうアイテムでした。
重量感たっぷりのパイやケーキは種類も豊富。)))
今も思い出すとお口が潤ってきます。
シュガーパイなんて、すごいお菓子もありました。
小麦粉とバター、きび砂糖、糖蜜、卵だけでできたシンプルなパイなのですが、ひとつひとつの素材がいいからこそOKな一品でした。
マグカップのコーヒーと共に・・・!
大判の素朴なクッキーやマフィン、パンプキンパイにアップルパイ、パイ、パイ、パイ・・・思えば、[アメリカンカントリー ≒ アーミッシュ ]のような・・・!??
アーミッシュといえば、スウィーツの印象がどうしても濃いですが、マーケットにはフライドチキンやミートローフなどのお総菜もあります。ちょっと手が出せないサイズだったりしますけど(苦笑)。
異文化・・ここでも食べ物が入り口になっていました。
・・・と、振り返って改めて思うのであります。
*アップルバター:
リンゴのペーストに砂糖、シナモン、アップルサイダーを加えて数時間煮詰めたスブレッド。
(※油脂は入っていません)何よりのトーストのお供。
*ソフトプリッツエル:
よくあるむっちりしたドイツパン風のものやスナックとは異なり、ソフトでやさしいパン生地。
ハニーマスタードをつけていただきます。
http://www.flickr.com/photos/kamekame/6590780045/in/photostream/
2010年には日本にも「Auntie Anne's / アンティ・アンズ」が上陸しています。
最後に、いまでも時々作るアーミッシュスウィーツを少し。
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糖蜜いっぱい・・! ハーミッツバー |
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キャロットマフィン |
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クラムケーキ |
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