2017年7月15日土曜日

ヌワラエリヤ 2017

NUWARA-ELIYA  MAHAGASTOTTE T.E
マハガストーテ茶園 ペコ

紅茶の産地は沢山ある。
茶園の数だけ、いやそれ以上に味わいの違いがある。

これまでいろいろ試してきたけど、ここ十数年、我が家の紅茶は、1974年創業の神田神保町の、ティーハウス・タカノのヌワラエリヤ(スリランカの高山茶)に落ち着いています。

オーナーのタカノさんは、味の絶対値を持つお方。
毎年産地に足を運び、テイスティングして、厳選紅茶を買い付けてこられます。
ご自身の舌に叶う茶葉が無くて、仕入れなかった(!)なーんて年もありました。
サンプルテストの中で一番を選ぶのではなく、たとえその年のナンバーワンでも、タカノさんの基準の美味しさに満たないものは仕入れられないのです。


タカノさん曰く、
「丁寧な暮らしをすることは、決してお金をかけた贅沢な生活をすることとは違います」
「50g3千円位で販売しているものをよく見かけますが、現地で買い付けしている私にとってそんな法外な価格は考えられない」

日本の紅茶市場の異常ぶりや紅茶の扱いの滑稽さ、ティーポット離れ、(いわゆる作法ではなく常識としての)マナーについて等々、ちょっと辛口に語られるところも、確固とした立ち位置を感じさせます。


お茶だけでなく、今はお菓子、加工食品、調味料、あらゆるものが、パッケージや広告の力に異常に依存しているように感じることが、多々あります。
もちろん、デザインやパッケージが垢抜けていくことは、喜ばしいことですし、日本らしい文化のひとつ。買ってもらうことの一層の工夫が必要になっている中での企業努力。

でも、お茶ばっかりは、見た目だけでは味わいはわかりません。いろんなものが手に入りやすくなり選択肢が広がった一方で、試飲して買う機会が減り「自分好み」を見つけることが難しくなているかもしれません。

そこで、デイリーな自宅使いの紅茶に関しては、私はタカノさん選択に委ねることにしています。

今年のヌワラエリヤは、マハガストーテ茶園のもの。
茶葉がほんのり青みがあり少し大きめ。
ストレートで美味しく頂ける紅茶です。

おっと、ダージリン・ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュのセレクションも、毎年の楽しみですよん。
今年は、何度目かのッキャスルトン茶園のファーストフラッシュ、名門バラサン茶園のセカンドフラッシュ。
ダージリンは、中国種らしさがでているものが高評価のようです。

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