2018年1月23日火曜日

大阪市立東洋陶磁器美術館


東洋陶磁器美術館は、東洋陶磁器コレクションとして世界一の量を誇る美術館です。
一見地味でシックな佇まいですが、常設では、国宝級の歴代中国・韓国の陶磁器を時代を追って見ることができ、時代時代の特色や進化が手に取るように分かります。日本の陶磁器の移り変わりも、それらとと照らし合わせて確認でき、何度行っても新しい気づきがあるのです。
企画展では、北欧展や、バカラ展、20世紀の人気デザイナーの作品展なども。

そんな幅広〜〜〜い守備範囲の中から、今年一番は・・・

「唐代胡人俑ーーシルクロードを駆けた夢」(中国甘粛省 慶城県博物館所蔵)
http://www.moco.or.jp/exhibition/current/?e=440


唐代の墓地から出土した、胡人俑(陶製人形)。
胡人とは、ソグド人など、漢民族ではない異民族のこと。
ソグド人は、シルクロードに於ける交易の主役として知られるイラン系の民族。その活動域は、オアシス国家を繋ぐに留まらず、大規模なキャラバン隊を形成して東西の文化流通を担っていた人々です。
唐代には、ソグド人の活発な経済活動を抱き込むようにして、これまでせめぎ合いを続けてきた遊牧民族をも融合した統治が進んでいき、胡人の漢化も進んだといいます。

引き出しの少ない私は、ソグド人というと、すぐに安禄山を思い浮かべます。
青い目で、背が高く、力持ちで忠実だった安禄山。玄宗帝の時代、複数の軍隊を任され、国境警備などに当たり出世していきましたが、楊貴妃の寵愛で勢力が増した楊一族が、徐々に幅を利かせるようになり、宰相となった楊国忠(楊貴妃の従兄)との対立が深刻化。安禄山の身にも危険が迫るほどになっていったのでした。
そんな玄宗帝の治世を憂いて反乱を起こし、混乱の制裁は楊貴妃に及んだ・・たというのが、楊貴妃を取り巻く物語としても語られています。
楊貴妃を死に追いやるきっかけとなった安禄山の乱。その安禄山は胡人=ソグド人だった。(正確には、ソグド人と突厥人のハーフらしい)

この俑のような風貌だったのでしょうか??
力強く頼もしい姿に作られている胡人俑は、この時代の活躍ぶりを物語るかのようで、これはまた、歴史・心の旅に誘ってくれそうな展示ではアリマセンカ??

展示は3月25日迄。
私も期間内のどこかで行きたいと思っていますが、大阪方面にお出かけの機会がおありの方、是非是非♪
ささやかな知識でも、ちょっとずつイメージとリンクさせて、リアリティーのある知識に変えていきたいな。




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