リンゴのお菓子を食べると、「ウインターホリデー」なーんて言葉が、頭の中で踊ります。
フランス語でリンゴを「pomme ポム」というのは、かなり馴染んでいますが、ポムもアップルも、なんだか弾む響きです。
リンゴは聖書に出てくるほど古からの、特別な食べもの。
なんといっても、アダムとイブが食べた禁断の果実ですもの。リンゴの木は「智恵の樹」としてメタファーにされている訳です。
民話『白雪姫』でもリンゴが出てきましたっけ。あれは毒林檎でしたけど。
ヨーロッパではとっても身近な果物だったことが伺えます。
ところで、ジャガイモのことは、pomme de terre=「大地のリンゴ」といいます。
方や果物、方や根菜。このまったくことなる二つに共通することは・・・
飢餓を救ったということでしょうか。
NYC=Big Apple。ビッグ・アップルとは、ニューヨーク市のニックネーム。
1920年頃に、競馬関係者の間で、NY競馬に憧れる意味で使われたとか、大恐慌時代に失業者がリンゴ売りをしたからとか、ジャズマンが言い出した言葉だとか、いろいろ定説があるようですが、70年代頃に広く使われるようになった言葉のようです。
それはさておき、何よりリンゴは、東海岸へ渡ってきた移民達にとって、貴重な冬の食糧であり、保存食という意味でも欠かせない食べものだったのでした。
感謝祭(thanks Giving)でも、クリスマスでも、祭事でなくても、人が集うとアップルパイなのは、今も昔も変わらないようで。命の糧と宗教的行事が結びつくのは必然的です。
Pomme de terreこと、ジャガイモ。18世紀フランスでは、南米から渡来したジャガイモは、最初は悪魔の食べものなどと嫌われていたのですが、天候不良による飢饉対策に食糧として推進導入された食べものなのでした。
そう、あのルイ16世とマリーアントワネットが、飢饉から国を救うために、ジャガイモ推進キャンペーンを張ったわけです。
ジャガイモの花を髪に飾ったりしていたなんて話もあるけれど、ホントかな。
「糧」であったリンゴはどのように食べられていたのでしょうか?
焼き林檎・・・だったかもしれません。
煮リンゴ・・・だったかもしれません。
いずれにしても、簡単な調理だったに違いありません。
そんなことを思いながら、リンゴのもっともシンプルな食べ方=焼き林檎を作りました。
バターとブランデーを効かせ、ちょっとおフランスに近付けたでしょうか??
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