2018年3月30日金曜日
4月の料理教室
草花をはじめ、万物が輝きを増し、春の気配が満ちあふれる季節を迎えました。
気候が良くなると、なんとなく活動的になりますが、なんとこの時期、ぎっくり腰が増えるのだとか。
体の芯から春になるには、やっぱりしっかりウォームアップしなくてはいけないようです。
日本は季節先取りで、春色に薄着と決めたくなりますが、食べるモノで体の芯をウォームアップさせていただきたいものです。
そんな4月は、温のもち米料理。
姿形様々に、シンプルさや香りを楽しむお料理をご紹介します。
また、4月といえば、清明節!
清明節には、中国では、新茶銘茶を送り合う風習があります。
個性的な中国緑茶と、お茶請けもご用意致します。
【内容】
「荷葉ちまき」
・新玉葱のスープ
・山菜小皿 他2品の前菜盛り
・姜葱煨猪耳(和えもの)
・荷葉のちまき
・灰汁巻(試食のみ)
・Specialな美味しいお茶
4/14(土) 4/15(日), 5/16(水)....
2018年3月19日月曜日
2018年3月15日木曜日
紅豆鬆糕 NHKカルチャー教室より
紅豆鬆糕。蒋介石夫人、宋美麗さんの好物だったとか。
宋美麗さんは、蒋介石亡き後、NYCに移り住んでからも、台湾のグランドホテル圓山飯店からこれをお取り寄せ(空輸)していたのだそう。
お米と小豆、お砂糖だけで簡単にできる甜点心なのに、NYCでは調達できなかったの!? ワタシも最初にそう思いましたが、きっと皆さん、同じようにお感じになるのではないでしょうか?? 特にコレを一緒に作った後は(笑)。
でも、宋美麗さんは、政治的に物事を考える事が身に付いている人だったことを鑑みると、取り寄せることで、圓山飯店の名物になるであろうことをイメージしていた(!)。
そんな気がしてきます。
(あるいはその逆で、圓山飯店が宋美麗さんを広告塔にしたのかもしれないけど??)
9歳から十数年、中・高・大学をアメリカで過ごし、アメリカの教育を受け、キリスト教徒でもあった彼女が、こんな中国的で素朴なお菓子が好きだっただろうか??
事の真意はさておき、宋家の三姉妹、皆ご長寿!
その中でも軍を抜くのが美麗さん。なんと105(106?)歳!!
上海でも台北でもNYでも、何を好んで食べていたのか、どんな風に暮らしていたのか、大いに気になるところです。
紅豆鬆糕のオリジナルは、白地に小豆ですが、教室では、紅花や紅麹などで色付けして、春色に仕立ててみました。トッピング、桜にしようか、枸杞の実にしようか。。。
2018年3月4日日曜日
母乳が出ない? 薬膳対策
昨日は、広島駅からほど近い二葉公民館で、一日薬膳講座でした。
40〜80代(!)の幅広い年齢層での料理教室。
温茶の試飲、じっくり取ったスープベースの試飲。
調理は、子育ても孫育ても経験済みの、ベテラン主婦の皆さんが大奮闘で、手際よく進み・・・完成した料理の試食へ。
薬膳は、食べてこそ!
自分の体の声を聞いてこそ!
このころをモットーにしているワタシの教室では、試食タイムは一番大事にしたい時間です。
教室の後で、母子保健訪問指導員をなさっている方が質問に来られました。
おっぱいが出にくい母さんに、何か食事のアドバイスができないかとのこと。
若いお母さん、昨今の母乳神話もあってか、母乳が十分に出ないことを大層悩んでいるようです。
母乳は「血液」なので、血流をよくするよう、温まるものを飲むように進めたりしているそうなのですが・・・。
血液そのものが不足している状態だと、いくら血流を良くしても、流れる血が少ないのだから、母乳の出に変化がないのでは?
中医学では、血液検査で貧血ではなくても(=血中成分には問題無くても)体内の血液量が少ない状態=「血虚」という考え方があります。
妊娠中から出産で、相当の体力を消耗しているところへ授乳ですから、新しく血を作る力が残っていないという状態かもしれません。
「乳血同源」=母乳は、気(エネルギー)と血が変化したもの。
気血の両方が不足している状態(気血両虚)である可能性が高い。
まずはお母さんの体力回復です。
そして、お乳がでないことを悩むことをやめよう!
ストレスは、血を蓄える肝に直結しているのですから。かつ、血流にも影響します。
中国では、産後に亀を食べる。
韓国では、産後にワカメスープ。
日本では、「お団子を食べるとお乳がよくでる」なーんていいます。
これらを薬膳的に検証してみると・・・
亀=コラーゲン、養血補陰=血液と体液の補充と、筋骨強化をお助け。そして補気!
ワカメ=造血のお助けをする葉酸や、ヨウ素の補給(韓国はお肉は元々よく食べているからねw)プラス、血をキレイニしてくれる。
お団子=補気か・・・!? 血を作るためのエネルギー補充が第一ということかな。小豆餡が一緒だと尚イイですが。
亀、すごく効きそうだけど、日本では難しい・・(^^;)。
代わりに、今の時期なら2月の教室で紹介したスパイシーな羊肉なんてどうでしょう。
羊肉は、血液増加とエネルギー代謝UPの必須アミノ酸 L-カルニチン多、温効果も高く、疲労回復に最適です。加えて、漢方薬の十全大補湯入りスープなんて飲んだらグーだと思うなあ。今日の豆苗のスープもいいです。
亀でなくても、血を作る食べものと、エネルギーを補充できる食べものをしっかり食べて、気分よく過ごすことを心掛けよう!
最後の「気分良く過ごす」。“言うは易し” ですよね。
「悩むな」といわれて「ハイ、悩むの止めます」とはいかない・・・。悩みって、忘れよう、考えまいと思っても、頭を支配してしまうもの。
簡単ではないけれど、始めの一歩、まずは気=エネルギーを補うところから始めよう!
ほら、自転車だって、最初の一こぎが一番重たい。まずは踏み出さねば。
そうしていると、少しずつ心が楽観的になれるのではないかと思います。
辛いことがあったら、まずはごはんを食べる。
これは昔から、おばあちゃん、おっかさんが、事情を尋ねるより、まずは何か食べさせる・・って、よくやってたこと。
お腹を満たして、脳にも栄養が行き渡ってから、お悩み解決対策です。
焦らず、少しずつでも確実に栄養を取っていくことを考えましょう!
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