このシリーズ、何度も取り上げられてもう全部情報は出尽くしているような歴史上の有名人物を、違う角度から再チェックするというもの。現代医学の分析でわかる新たな発見、石田三成の巻。
三成と言えば、秀吉との出会い、三顧の礼ならぬ、秀吉に差し出した三杯のお茶のエピソードが有名です。
最初はたっぷりぬるいお茶を、次に少し熱くして少なめに、三杯目はアツアツを少し。
40℃で淹れたお茶は、リラックス効果のあるテアミンという成分が抽出され、50〜60℃では疲労回復効果のあるカテキンが、80℃以上になるとカフェインがドッと溶けだし、覚醒高価で頭をすっきり。
三杯のお茶で、見事にこの3つの異なるお茶の効能を活かした才児三成、このとき15歳だったといいます。
この時代のお茶の飲み方は、お抹茶を点てるというもの。お茶も、ようやく武家の間で嗜好品になりつつあったという頃です。(それまでは、薬用目的が多かった。)煎茶はまだ誕生していませんでしたから、お茶の製法による淹れ方の違いなどという認識は、極めて稀薄だったと考えられます。そんな意味でも、三成、いや、実に賢い少年でした(!)。
ところで、お茶の温度調整がこんなにもデリケートに行われているのは、日本茶だけではないでしょうか。
多種多様な種類があることで知られる本家の中国緑茶でも、玉露のように50〜60℃などという低温で淹れることはまずありません。せいぜい80℃・・といったところでしょうか?
紅茶はブクブク殆ど100℃。珈琲も90℃以上(最近沸騰し立てより一呼吸してからのお湯を使う点て方が美味しいということを聞きます。)、いずれもカフェインがしっかり溶け出す温度です。
世界広しといえど、成分的に「リラックス」を生み出しているのは、日本茶のみ(!?)
なのかもしれません。
あ、肝心の三成の健康診断ですが、中間管理職に多い、過敏性腸症候群だったと推測されるそうです。本題から逸れて、ゴメンチャイ。
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