2018年11月5日月曜日

名残のいちじく


無花果の語源は、毎日一個ずつ熟す=「一熟(いちじゅく)」で、だんだん「いちじく」になったのだとか。
庭に無花果の木があった夫クンは、9月になると、食べ頃の実をもいでは食べていたといいますから、1ケずつとはいわないものの、そんな感じなのでしょう。

さて、11月の名残のイチジクは、寒暖にさらされ、表皮が硬く、身が絞まり、紅葉にまけじと一際赤い口を開けています。
いや・・実はこの時期、お口を開けていないものも多いか・・・。

こんな、ちょっと硬くて種もガリガリっとするようになったイチジクが、私はお気に入り。

これを姿煮にして干して、フルーツケーキに入れるのだ〜♡
日本産の無花果を使うとジューシーで柔らかいので果肉の存在は、生地に同化されがちなのですが、種が「無花果いるよ!」と主張してくれて、嬉しいのです。

無花果は、沢山の種が多産や子孫繁栄を意味し、吉祥のお印とされています。

中国の「なりたいモノを食べる」教えからすれば、不妊症に効く食べものということになりそうですが、無花果は、瀉下・潤下効果、要するに便秘解消に役立つことが一番にあげられる食べ物なのでした。便秘性の方はドライフルーツになった無花果を召し上がれ。

じゃ、2番は?
お砂糖を加えて咽のお薬に♪
流石秋の果物。秋の咽がれや、呼吸器にきそうな秋の風邪に、そなえある効能です。

その他、イチジクの白い汁が、イボ取りにいいなーんていいますが、こちらはなんか、かぶれそうな気もしてあまり皮膚には塗りたくない感じ(苦笑)。やったことがないので、お薦めして良いものかどうか分かりません・・・。

無花果。この、どこか原始的な果物がフルーツケーキに入っているか否かは、私にとって結構重要なのでアリマス。
だって、もっさりと加えた大量のドライフルーツで羊羹のようになったケーキをスライスして口に運んだとき、ガリッと種の存在があるのは、なんとも楽しいもの。
そして、イチジクは、東西の吉祥! 年末年始にたくさんの吉祥を取り込み、世界平和を祈りたい。ほんと、切実に祈らなければならない情勢になってきました。)))


今年はクリスマスにMUNIさんでフルーツケーキと共に茶会を開きます。
また詳しいことは、後日♪



0 件のコメント:

コメントを投稿