2011年4月8日金曜日

4月の健美膳(番外編)1

4月は、スコーンと紅茶を楽しむ企画です。
12月に既に展開した企画ですが、若干のリクエストがあり、ダージリンの新茶ファーストフラッシュに合わせて再びやることになりました。
スコーンは、十数年前に出張先のロンドン郊外、マーロウ(Marlow)で味わったのが記憶にある最初です。
「本場のスコーンとやらはどんな感じだ?」・・・という好奇心が抑えきれず、同行の上司に嘆願して注文したのでした。
その時の味は、牛乳と粉と重曹の、何の屈託もないもので、たっぷりと添えられたクロテットクリームとジャムと共に、意外に素朴なイギリスの食文化を実感したものです。
日本では、パン屋さんなどでいろんな形と種類のおいしいスコーンを見かけます。
その度に「日本人って、異国の文化を美味しくアレンジするのがなんて上手なんだろう・・!」と、少し胸を張りたくなります。
レーズンやチョコチップまで入った盛りだくさんのものを見かけると、おいおい・・・やりすぎだよ~~~と、言いたくなるときもありますが、それもまたアレンジのひとつ、あれこれ塗りたくらないでそのままを頂く私達向けの優しい工夫かもしれません。
さらに10年ぐらい遡って、アメリカで「ホットビスケット」というのを食べたのを思い出したけど、あれはスコーンだった・・・!?
筒の容器にはいっている冷凍食品で、輪切りになってるのをオーブンで焼くだけでしたが、正直、当時の味覚と常に腹ぺこな胃袋をもってしても、不味かった・・・・(苦笑)。
さらにさらに、遡り、私にとっての最初のお菓子の本(昭和50年出版!)に「ホットビスケット」なるものが載っていました。パンでもないのにマーマレードが添えられていることが、小学生の私にはクエスチョンでした。アレは、スコーンですね??末広百合子先生。すばらしぃ~~~~~。)))
思わず私事の思い出話になってしまいましたが、そんなスコーンなので、今回のレシピは”手前味噌”ができるまでの長い年月の試行錯誤の結果です。プレーンと全粒胚芽入り二種の素朴な味わい・・・クロテットクリームとスコーン用にあつらえた自家製ジェリーを多めに乗せて、召し上がれ~~~~。




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