『オリンピア・キュクロス』は、古代ギリシャの壺絵師が、東京オリンピックの昭和日本にタイムスリップする物語。「キュクロス」とは、ギリシャ語で叙事詩環のこと。(Epic Cycle)
盛り込まれているエピソードの数々は、一見ギャグのようにも見えますが、作者のヤマザキマリさんが、マンガという手法で大まじめに展開する比較文化論なのだ。
写真は、主人公が日本の盆踊りを体験し、古代に戻って壺絵に描いたもの。
絵の完成度、スバラシイ!!(でも、こんなのが発掘されたら考古学者も歴史家もドンデンころりんこです・笑。)
史跡巡りの中で、数多くの壺絵を見てきた彼女は「ある意味、これは古代人にとってのマンガだ!」と思ったのだそう。
異国に暮らし、自らが体験してきたカルチャーショックや驚きを、マンガの主人公のそれに投影させているのですね。
巻末の解説文には「現代と古代、人間は、歴史を繰り返していく中で、結局そんなに変化してきた訳ではありません」と。
私も料理でこんなことが出来たら・・・!と、密かに思ったりしましたが、誠に恐れ多く、手に負えない果てしない研究故、上澄みをすくいすくい、一喜一憂するに留まっております。
ヤマザキマリさんの、人生を投じた研究活動に凄味を感じつつ・・・マンガに笑いこけています。
ちなみに、古代ギリシャのオリンピックでは、選手は皆「すっぽんぽん」で競技にのぞんでいたようですから、『テルマエ・ロマネ』のような映画化は無いと思われまするw。
(マンガでもモザイクが掛かっていますw)
興味の沸いた方は、マンガをご一読くださーい♪
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